はやし・こば(1935年7月27日[1] - 2016年1月11日)は、日本の作曲家、編曲家。東京都生まれ。本名、小林郁夫(こばやし いくお)[2]。
来歴
東京都立大学心理学科卒業(音楽心理学専攻)[※1]。都立高校在学中からバンドのジャズ・ピアニストとして、在日米軍キャンプのクラブなどに出演していた[3]。
東芝音楽工業(後の東芝EMI→EMIミュージック・ジャパン、現在はユニバーサルミュージック)の専属編曲家などを経た1962年、三木鶏郎の音楽工房に加わり、CMソングの作曲に携わる。はやし・こば(本名は小林)の名付け親も、三木である[4]。
その後独立して、1972年にコバ・ミュージック出版株式会社を設立。数々のCMソング・サウンドロゴを手がけてきた。
CMディレクターの市川準が手掛けたテレビCMのサウンドロゴを作曲したのが縁で、市川が監督を務めた映画の常連俳優として出演した他、宮崎駿監督によるスタジオジブリのアニメ映画『千と千尋の神隠し』では、河の神役で声優として出演した。
2011年には、「はやし・こば CM WORKS」というCDアルバムが発売された[1]。
2016年1月11日、敗血症のため死去[5]。80歳没。
作曲例
CM
- サウンドロゴ
アニメ音楽
- フジテレビ系、TCJ動画センター制作
- フジテレビ系、タツノコプロ制作
映画音楽
その他
- 「霧の中のジョニー[6]」(克美しげる、1961年) ※編曲(小林郁夫 名義)
- 「片目のジャック[6]」(克美しげる、1962年) ※編曲(小林郁夫 名義)
- 「バチ・バチ」(林家三平、1968年) ※作・編曲(小林郁夫 名義)
- 「グットがまんして!!」(小山ルミ、1970年)
- 「ヤセタンとコロンタン」(ひらけポンキッキ)
- 「あのエリマキトカゲの唄」(はやしこば、1984年)
出演
- 映画
著書
脚注
参考文献
- 田家秀樹『みんなCM音楽を歌っていた』(2007年、徳間書店)