『肩をすくめるアトラス』は、特定されないある時代の、ディストピア的なアメリカ合衆国を舞台にしている。そこでは連邦議会(Congress)の代わりに「国民立法府(National Legislature)」が置かれ、大統領(President)の代わりに「元首(Head of State)」がいる。作家のエドワード・ヤンキンスは、「この物語は、前時代的であると同時に時代を超越した描かれ方をしている。産業組織の様式は、1800年代後半を思わせる。雰囲気は1930年代の大恐慌時代に近い。社会的な慣習と技術の水準は、1950年代を思い出させる」と述べている[27]。20世紀の技術が数多く登場し、鉄鋼業と鉄道業が重要産業になっている。ジェット機が比較的新しい技術として描かれ、テレビはラジオほど大きな影響を持たない。他の多くの国への言及がある中、ソビエト連邦、第二次世界大戦、冷戦等への言及はない。ヨーロッパおよび南アメリカの「人民国家」への言及から、世界中の国々がマルクス主義国家化されているらしいことが示唆される。登場人物たちはこれら「人民国家」におけるビジネスの国有化に言及し、アメリカにおけるビジネスの国有化にも言及する。作品中の時代における「混合経済」が、失われた黄金時代として振り返られる19世紀アメリカの「純粋な」資本主義と、しばしば対比される。
構成
本作品は3部から成り、それぞれの部が10章で構成される。ロバート・ジェームズ・ビディノットは、「各部、各章のタイトルが、重層的な意味を示唆している。たとえば各部のタイトルは、アリストテレスの論理的推論の法則に敬意を表して付けられている。第1部のタイトルは『非矛盾(Non-Contradiction)』、第2部は『二者択一(Either-Or)』、第3部は『AはAである(A Is A)』であり、これらはアリストテレスの同一律から取られている」と指摘している[28]。
たたき上げの鉄鋼王であるハンク・リアーデンは、世界で最も信頼性の高い合金、リアーデン・メタルを開発した。ハンクは、リアーデン・メタルの組成を秘密にしていた。このため、競争相手たちから激しく嫉妬されている。リアーデン・メタルを使おうとしたダグニーには、激しい圧力が掛かる。しかしダグニーはこの圧力をはねのける。ハンクの職業生活は、妻や母や弟に対する義務の感情によって、しばしば妨害される。ダグニーは、かつてハンクのために働いていながらハンクを裏切ったロビイスト、ウェスリー・ムーチとの面識を得る。やがてダグニーは、実業界の傑出したリーダーたちが次々に失踪していることに気づく。リーダーを失った企業は、次々に崩壊していく。ワイアット石油の創業社長のエリス・ワイアットも、突然行方をくらました。あとには原油と炎を虚しく吹き上げる巨大な油井が残された。残された油井が吹き上げる炎を、人々は「ワイアットのトーチ」と呼んだ。政治家たちは、失踪したリーダーたちを必死で捜索した。だが彼らの行方はわからないままだった。経済が悪化し、成功している企業に対する政府の統制が強まるにつれて、「ジョン・ゴールトって誰?(Who is John Galt?)」という決まり文句がはやり始めた。人々は、答えのわからない疑問に直面するたびに「ジョン・ゴールトって誰?」と口にするようになった。人々はこの決まり文句を、暗に「大事なことは質問するな、答えはないのだから」と述べるために使った。あるいはもっと広く、「要するに?」、「だから何なんだ?」といった意味でも使った。
本作品は、ミステリ、恋愛小説、サイエンス・フィクションの要素を含んでいる[4][3]。ランド自身は、『肩をすくめるアトラス』は「人間の肉体の殺害ではなく、人間の精神の殺害 -- そして再生 -- をめぐる」ミステリ小説だと述べている[10]。ただし、映画プロデューサーのアルバート・S・ラディーに、ラブストーリーに焦点を当てた映画化が可能かどうか尋ねられた時、ランドは同意し、「それがあの作品のすべてです(That's all it ever was)」と答えたと報告されている[5][6]。
『肩をすくめるアトラス』は、出版から3日後に「ニューヨーク・タイムズ」(The New York Times)紙のベストセラー・リストに13位で初登場した。以後22週間連続でベストセラー・リストに掲載され続け、最高は1957年12月8日付の3位だった[11]。売れ行きは1960年代を通じて好調を維持し、以降も衰えなかった[要出典]。累計販売部数は1984年までに5百万部を超えた[46]。
2007年の金融危機後、『肩をすくめるアトラス』の売れ行きは増大した。2009年2月26日付の「エコノミスト」(The Economist)紙は、出版から52年経過した『肩をすくめるアトラス』が、同年(2009年)1月13日のAmazon.comベストセラー書籍ランキングの第33位にランクインしたことを報告する記事を掲載した。同記事によると『肩をすくめるアトラス』の売上は、経済政策の発表直後に跳ね上がっていた。2009年4月2日には、『肩をすくめるアトラス』がAmazonの「フィクションおよび文学」(Fiction and Literature)カテゴリーで1位、総合ランキングで15位になった。[47][48]2009年の総販売部数は50万部を超え[49]、2011年には44万5千部が売れた[50]。
『肩をすくめるアトラス』は大衆の人気を博したものの、批評家たちからは概して嫌悪された。ランド研究者のミミ・リーセル・グラッドスタイン (Mimi Reisel Gladstein)がのちに書いたところによれば、本作品が発刊されたとき、「レビューアーたちは、まるで酷評の巧みさを競い合うかのようだった」。あるレビューアーは本作品を「忌むべきはったり」と呼び、別のレビューアーは本作品が「無慈悲な弱い者いじめと冗長さ」を示していると述べた[51]。作家ゴア・ヴィダル (Gore Vidal) は、本作品に示された思想を「その不道徳性においてほぼ完璧」と評した[10]。ヘレン・ビール・ウッドワードは、「サタデー・レビュー」(Saturday Review)誌で、本小説は「目もくらむほどの妙技」で書かれているが「憎悪に貫かれている」と述べた[52]。グランヴィル・ヒックス(Granville Hicks)も、「ニューヨーク・タイムズ」(The New York Times)のブック・レビュー欄で、この小説が「憎悪によって書かれている」と述べた[53]。「タイム」(Time)誌のレビューアーは「これは小説か? 悪夢か? それともスーパーマンか?― 漫画の?、もしくはニーチェ信奉者の?」と問うた[54]。ホイタッカー・チェンバース(Whittaker Chambers)は「ナショナル・レビュー」(National Review)誌で、『肩をすくめるアトラス』を「こましゃくれ」で「とてつもなく愚かしい」と評し、「小説という言葉の価値を切り下げなければ小説と呼べない」と述べた[55]。チェンバースは本作品で無神論が暗に是認されている点を攻撃し、「ランド主義者はマルクス主義者同様、神無き世界の中心に立たされる」と述べた[55]。またチェンバースは、本作品に含まれるメッセージは「ヒットラーの国家社会主義やスターリン的な共産主義」と同様の「ガス室へ行け!」だとも述べた[55]。
こうした否定的なレビューに反論したランド信奉者もいた。たとえばアラン・グリーンスパン(Alan Greenspan)は、「ニューヨーク・タイムズ」(The New York Times)のブック・レビュー欄に、「この作品は憎悪によって書かれている」というヒックス(Granville Hicks)の主張に反論して、「〔前略〕『肩をすくめるアトラス』は生命と幸福の祝福である。正義は貫徹される。創造的な個人は一貫した目的と合理性をもって歓びと充足を達成し、絶えず目的と理性を回避する寄生者は滅びるべくして滅びる」と投稿した[56]。グリーンスパンは、本作品が出版される3年以上前に、本作品の原稿をランドのサロンで読んでいた[57]。レナード・ピーコフ(Leonard Peikoff)は、「ナショナル・レビュー」(National Review)誌への公開されなかった書簡で「チェンバース氏は元共産主義者である。彼は『肩をすくめるアトラス』を共産主義者の最良の伝統に従って攻撃している。すなわち、虚偽、中傷、卑劣な誤伝によって。チェンバース氏は自身の政治的見解のいくつかを変更したかもしれないが、自身が所属していた党の知的分析および評価の方法は変更していない」と述べた[58]。
肯定的なレビューもいくつか存在した。リチャード・マクラフリン(Richard McLaughlin)は、雑誌「アメリカン・マーキュリー」(The American Mercury)で本作品を不必要に長いと批判しつつも、福祉国家に対する「久しく待望されていた」議論と評し、「エキサイティングでサスペンスに満ちたプロット」を持つと評価した。彼は本作品と反奴隷制小説『アンクル・トムの小屋』(Uncle Tom's Cabin)との類似性を指摘しながら、「熟練した論客は、政治的影響を持つために洗練された文芸スタイルを必要としたりはしない」と述べた[59]。ジャーナリストで書評家のジョン・チェンバレン(John Chamberlain)は、「ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン」(The New York Herald Tribune)紙で、『肩をすめるアトラス』はサイエンス・フィクションとしても、「哲学的推理小説」としても、「深遠な政治的寓話」としても楽しめる多層的な作品であると述べた[60]。著名な美学哲学者のジョン・ホスパーズは、本作品の出版20週年を記念して書かれたトリビュートで、本作品を「不滅を保証された至高の業績」と称賛した[61]。
2005年、米国共和党議員のポール・ライアン(Paul Ryan)は、ランドが「自分が公職の道に進んだ理由」であったと述べ、後に自分のスタッフたちに『肩をすくめるアトラス』を読むことを求めた[76][77]。しかし2012年4月には、彼はこうした話は「都市伝説」であるとして否認し、ランドの思想を拒絶した[78] 。その後ライアンは、ノーベル経済学賞を受賞した経済学者でコメンテーターのポール・クルーグマン(Paul Krugman)から、金融政策のアイデアを『肩をすくめるアトラス』から得ていると言われているとからかわれた[79]。別の記事でクルーグマンは、作家ジョン・ロジャース(John Rogers)の「本の虫になっている14歳の人生を変え得る小説が2つある。『指輪物語』(The Lord of the Rings)と『肩をすくめるアトラス』だ。一方は子どもじみたファンタジーで、しばしば信じ難い英雄たちへの生涯続く妄執を生み、これにとらわれると、感情の発育が阻害され、現実世界と交渉できない、社会的不具の成人になりやすい。もう一方には、もちろんオークが出てくる」という揶揄を引用した[80][81][82]。
2007年に批判的歓呼で迎えられたコンピュータゲーム、バイオショック(BioShock)は、『肩をすくめるアトラス』の脱構築と見なされることが多い。このゲームは、オブジェクティビズムに基づく社会がその後どのように崩壊するかを学べるストーリーになっている。アトラス(Atlas)やアンドリュー・ライアン(Andrew Ryan、アイン・ランドのもじり)などの主要登場人物たちの名前は、ランドの作品にちなんで付けられている。このゲームのクリエーターであるケン・リーバイン(Ken Levine)は、バイオショックへの『肩をすくめるアトラス』の影響について尋ねられ、「僕は役に立ちもしないリベラル・アーツの学位を持ってるから、アイン・ランドだとかジョージ・オーウェルだとか、20世紀のいろいろなユートピア小説やディストピア小説を読んだし、そのどれもが魅力的だった」と答えている[83]。
1999年、ラディー(Ruddy)がアグラロロのスポンサーシップの下、ターナー・ネットワーク・テレビジョン(Turner Network Television)と、『肩をすくめるアトラス』を4時間のミニ連続テレビドラマにする交渉に入った。しかしこのプロジェクトは、AOLとタイム・ワーナーの合併後、廃棄された。ターナー・ネットワーク・テレビジョンとの交渉が廃棄された後、ハワード・ボールドウィン(Howard Baldwin)とカレン・ボールドウィン(Karen Baldwin)は、フィリップ・アンシュッツ(英語版)(Philip Anschutz)の映画会社「クルセイダー・エンターテイメント」(Crusader Entertainment)の経営権を取得した。2004年、ボールドウィンは「クルセイダー・エンターテイメント」を去り、新たに設立した「ボールドウィン・エンターテイメント・グループ」(Baldwin Entertainment Group)に『肩をすくめるアトラス』の映画化権を移転した。映画制作・配給会社「ライオンズゲート・エンターテイメント」(Lions Gate Entertainment)のマイケル・バーンズ(Michael Burns)は、『肩をすめるアトラス』映画化の資金拠出と配給をボールドウィンに持ちかけた[92]。脚本の草稿がジェームズ・V・ハート(James V. Hart)によって書かれ[93]、ランダル・ウォレス(Randall Wallace)によってリライトされたが[94]、この脚本では制作されなかった。
アグラロロが購入した『肩をすくめるアトラス』の映画化権は、2010年6月15日に期限が切れることになっていた。権利が切れる前に撮影を開始するため、ブライアン・パトリック・オトゥール(Brian Patrick O'Toole)とアグラロロは、2010年5月に脚本を書き上げた。ステファン・ポルク(Stephen Polk)が監督を引き受けた[95]が、解雇され、監督ポール・ヨハンセン(Paul Johansson)、制作ハーモン・カスロウ(Harmon Kaslow)およびアグラロロで、2010年6月13日に撮影が開始された[96]。これにより、アグラロロの映画化権は維持された。撮影は2010年7月20日に完了し[97]、2011年4月15日に公開された[98]。ダグニー・タッガートはテイラー・シリング(Taylor Schilling)が演じ、ハンク・リアーデンは グラント・バウラー(Grant Bowler)が演じた[99]。
公開された映画「Atlas Shrugged: Part I」は、プロの評論家からは全般的に否定的な評価を受けた。映画情報ウェブサイト「Rotten Tomatoes」では、肯定的レビューは11%だった[100]。総興行収入は5百万ドルを下回った[101]。DVDおよびBlu-rayの販売売上は5百万ドルになったが、興行収入と合計しても予算2千万ドルの約半分であった[102]。プロデューサー兼脚本のアグラロロは、興行成績がふるわなかった責任を評論家たちに押し付け、ストライキに入ることを示唆したが、最終的に3部作の残り2部作も完成させた[103]。
2012年2月2日には、カスローとアグラロロが、「Atlas Shrugged: Part II」の制作資金調達が完了し2012年4月に撮影を開始する運びになったと発表した。[104]。映画「Atlas Shrugged: Part II」は2012年10月12日に公開された[105]。評論家向けの試写会は実施されなかった[106]。映画興行成績分析サイト「Box Office Mojo」によれば、「Atlas Shrugged: Part II」の公開時興行成績は、かつて全米公開された映画の中で、下から数えて98番目であった[107]。オンライン・ニュースサイトの「デイリー・コーラー」(The Daily Caller)によれば、「Atlas Shrugged: Part II」の予算は「Part I」の2倍の2千万ドルだったにもかかわらず、最終的な興行収入は「Part I」を大きく下回る330万ドルだった。ただし、オンライン・データベースの「インターネット・ムービー・データベース」(Internet Movie Database)では「Part I」の予算が2千万ドル、「Part II」の予算が1千万ドルと推定されており、「Box Office Mojo」では「Part I」の制作費が2千万ドル、「Part II」の制作費が「データなし」とされているので、これらの数字は仮のものとして扱う必要がある[108][109]。「Rotten Tomatoes」では、21本のレビューのうち肯定的レビューは5%だった[110]。
2014年9月12日には第3部「Atlas Shrugged: Part III」が公開された[111]。封切劇場は242箇所、公開後最初の週末の興行収入は461,197ドルだった[112]。映画「Atlas Shrugged: Part III」は評論家たちからは酷評され、映画情報ウェブサイト「Rotten Tomatoes」ではレビュアー10名のうち肯定的レビューが0%だった[113]。
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