稲荷神社(いなりじんじゃ)は、埼玉県蓮田市の神社。
歴史
創建年代は不明である。ただ根金新田村が成立したのが1698年(元禄11年)であること、別当寺の「法性院」の開山の真智が1700年(元禄13年)の寂であることから、その頃に創建されたものと推測される。元々は開拓者の「九十郎」が創建した屋敷神で、九十郎の子孫である内村家が管理していたが、後に村人の信仰を集め、村の鎮守になったという。法性院は武蔵国足立郡別所村(現・埼玉県北足立郡伊奈町)の法光寺を本寺とする真言宗の寺院であったが、明治初期の神仏分離により、廃寺に追い込まれた。ちなみに九十郎は別所村の出身である[1]。
1876年(明治9年)、近代社格制度に基づく「村社」に列せられた[1]。
また、境内には芥川龍之介が起草した一文の肉筆を刻んだ石碑がある。全国各地に所在する芥川の石碑の中でも最古のものとされ、「自撰自筆の碑」となると唯一と言われている。
交通アクセス
脚注
- ^ a b 埼玉県神社庁神社調査団 編『埼玉の神社 北足立・児玉・南埼玉』埼玉県神社庁、1998年、1342-1343p
参考文献
- 埼玉県神社庁神社調査団 編『埼玉の神社 北足立・児玉・南埼玉』埼玉県神社庁、1998年