『東方妖々夢 〜 Perfect Cherry Blossom.』(とうほうようようむ パーフェクト・チェリー・ブロッサム)は、同人サークルの上海アリス幻樂団によって製作された弾幕系シューティングゲームであり、東方Project第7弾にあたる作品である。
本作は、2002年12月30日開催の同人イベント「コミックマーケット63」にて体験版CD-ROMが販売され、2003年1月26日に上海アリス幻樂団のウェブサイトでWeb体験版を公開[1]、同年8月17日開催のコミックマーケット64で完成版が販売された[2]。後に同人ショップでの委託販売も行なわれている。
本項では、以降は『妖々夢』と称することとする。その他の本項で使用されている東方Project関連の略称については、東方Project#凡例を参照。
機体性能の異なる「博麗霊夢」「霧雨魔理沙」「十六夜咲夜」の3種類の自機から1つ選択し、その後それぞれ2種類ある武器タイプ(装備)からいずれかを選択する。本作では高速移動時と低速移動時で、ショットのほか、発動するスペルカード(ボム)も異なる。敵や敵弾に当たるとミスとなり残機が1つ減った上でその場で復活する。全ての残機を失うとゲームオーバーとなるが、コンティニューすればその場で復活しゲームを続行可能。コンテニューしないで6面(最終面)のボスを倒すとエンディングになる。難易度を問わずコンティニューせずにクリアすれば、全1面のExtraステージが追加される。Extraステージクリアを含むいくつかの条件を満たすことで、さらに全1面のPhantasmステージが追加される。今作からは(「風神録」除く)難易度問わずノーコンティニュークリアすれば、グッドエンディングを見ることができる。
『妖々夢』では、画面左下に「桜点」「桜点の最大値」「桜点+」が表示される。これに関連して、本作では「森羅結界」「霊撃」というシステムが存在する。
幻想郷は春の時期になっても冬が長引き、5月になったにもかかわらず冬のように雪が降り続けた。この事件は、後に「春雪異変」と呼ばれるようになる[3]。
博麗霊夢、霧雨魔理沙、十六夜咲夜の3人は、それぞれの思惑で個別に異変解決に乗り出した。
その後、霊夢たちは、幻想郷に春が訪れないのは冥界に住む亡霊姫・西行寺幽々子が原因だと知る。幽々子は、冥界にある封印された桜「西行妖」の封印を解くために春を集め、花を咲かせようとしていたのだった。幽々子との戦闘の中で西行妖は花を開くが、完全に封印が解けるには至らず、その後、幻想郷にはいつも通りの春が訪れた。
ここでは、『妖々夢』が初出の登場人物を解説する。
以下に挙げるレイラ・プリズムリバーと魂魄妖忌は、『妖々夢』の設定上に存在するものの、作中に実際の登場は無い。
ここでは、『妖々夢』が初出ではない登場人物を解説する。
その他、一部ルートのエンディングではレミリア・スカーレットとパチュリー・ノーレッジが登場する。
タイトー発売のアーケード音楽ゲーム『ミュージックガンガン!2』および『グルーヴコースター』には、八雲紫のテーマ曲「ネクロファンタジア」のアレンジ曲「東方散楽祭」が収録されている。アレンジしたのはZUNTATA(タイトー所属)の小塩広和。 東方ProjectのBGMアレンジ楽曲を中心に収録したスマートフォン向けリズム弾幕アクションゲーム「東方ダンマクカグラ」には、プリズムリバー三姉妹のテーマ曲「幽霊楽団 〜 Phantom Ensemble」と???のテーマ曲「ボーダーオブライフ」が収録された。また、2024年2月8日に発売されたスタンドアローン版「東方ダンマクカグラ ファンタジア・ロスト」にも収録。