外側溝
外側溝(がいそくこう、英: lateral sulcus, lateral fissure)は、別名シルヴィウス溝 (Sylvian fissure) とも呼ばれ、ヒトの脳に見られる特徴的な構造の1つである。
名称
シルヴィウス溝という別名は、ライデン大学医学部教授のフランシスクス・シルヴィウス(1614-1672年)の名から付けられた。
解剖学的特徴
外側溝は前頭葉、および頭頂葉と、側頭葉を上下に分けている。外側溝は大脳の両半球に存在するが、左半球のものの方が長い。外側溝はヒトの脳の発生の最も初期に形成される脳溝の1つであり、妊娠約14週目には見ることができる[1]。
外側溝は多くの側枝を持っている。最も顕著で多くの人で見つかるのは、外側溝上行枝 (垂直枝) と水平枝で、下前頭回を下位領域に分割する。また、外側溝は聴覚野の主要部位である横側頭回を含む。
出典
参考画像
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ヒトの左大脳半球の外側面。赤い所が外側溝。
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脳の底部 (外側溝は左上に見える)
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側脳室上角、及び下角を側面から露出させた図
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頭蓋骨と脳の関係を示した図
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頭蓋骨と、脳及び中硬膜動脈の関係を示した図
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、 外側溝に関連するカテゴリがあります。
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前頭葉 |
上前頭回/前頭眼野 (en) (6, 8, 9), 中前頭回 (46), 下前頭回/ブローカ野 (44-弁蓋部, 45-三角部, 眼窩部)
中心前回 (一次運動野, 4)
直回, 眼窩回/眼窩前頭皮質 (10,11,12,47), 前帯状皮質
前頭前皮質, 前運動野 (en) , 前頭極
中心前溝 - 上前頭溝 - 下前頭溝 - 嗅溝 - 眼窩溝 - 中心傍溝
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頭頂葉 |
中心後回, 体性感覚野 (一次体性感覚野 (1, 2, 3,43), 二次体性感覚野 (en) (5)), 楔前部 (7m) - 頭頂弁蓋 (en)
頭頂小葉 (上頭頂小葉 (7l), 下頭頂小葉 (40)), 縁上回 (40), 角回 (39)
中心後溝, 頭頂間溝, 縁溝
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後頭葉 | |
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側頭葉(外・下) | |
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辺縁皮質・島皮質 |
島皮質
帯状回: 膝下野 (en) (25), 前帯状皮質 (24,32,33), 後帯状皮質 (23,31), 脳梁膨大後部皮質 (26,29,30)
海馬傍回 (27,28,34,35,36), 海馬鉤, 海馬体,(扁桃体の一部)
※ 内側側頭葉など他の脳葉に含めて扱われることもある。
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脳葉間の脳溝など | |
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白質 | |
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その他 | |
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いくつかの領域分けは大まかなものになっている。
カッコ内の番号はブロードマンの脳地図における番号である。また、ブロードマンの脳地図における領域のいくつかは複数の脳回にまたがっている。 |
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