台東区立柏葉中学校(たいとうくりつ はくようちゅうがっこう)は、東京都台東区下谷に所在する区立中学校。
概要
2002年(平成14年)4月1日に台東区立下谷中学校と台東区立竜泉中学校を統合して開校した学校である。この学校の特色としては特別支援学級(5組)と難聴学級があることが挙げられる。
現在、この学校のある場所は合併元の下谷中学校のあった場所であり[2]、校舎も下谷中学校から引き継いでいる。また、下谷中学校に開設されていた特別支援学級と難聴学級も引き継いでいる[2][3]。
沿革
施設
校舎は校舎棟と体育館棟からなり、体育館棟2・3階が第二体育館、体育館棟4・5階が第一体育館と体育館が2つある珍しい学校である[5]。空調設備が付いているのは第一体育館のみのため、基本的には第一体育館を使用する。
その他の施設として、たいとうこども園(旧・台東幼稚園)は校舎棟1階、下谷こどもクラブは校舎棟2階に、西部区民事務所と金杉区民館は体育館棟1階と2階の一部に入居している[6]。
また、かつては台東区立台東小学校も同施設にあった[7]が、2006年4月1日に台東区立金曽木小学校に併合された[8]。
校庭には100mトラックの直線コースがあるほか、プールがあるが、校庭の一部として使用するために夏季の水泳授業の期間以外はプールに蓋ができる構造になっている。
運動会は毎年台東リバーサイドスポーツセンターにて行われることが通例となっている。
特別支援教育
特別支援学級(5組)と難聴学級があるがどちらも台東区内で唯一である。5組の生徒は通常学級の生徒とは学校行事や部活動等で一緒に活動している[9]。
難聴学級では、防音対策を施された特別教室で国語・英語・数学の3教科を中心に受けている。授業内容は、通常学級と同じ教材、教科書を使っている。試験も同じものを使い、評価も同じ基準でされる[10]。また、難聴学級の生徒は全校集会などでPSPを使用した字幕表示システムの支援を受けられる[11]。
教育目標
自他の尊重を教育活動の基盤とし、個性豊かで自主性や創造性に富む生徒、社会の変化に柔軟に対応し、地域社会の発展に寄与できる生徒を育てる。
このため、前期中等教育に必要な知識・技能を習得・活用させ、次の教育目標を達成していく。
自主 = 知を求め、技を磨く
共生 = 命を貴び、共に働く
健康 = 体を鍛え、心を耕す[12]
部活動
- 文化部[14]
- 吹奏楽部
- 3年連続東京都中学校吹奏楽コンクールで金賞を受賞、青少年フェスティバル(下町っ子祭り)などの地域行事にも数多く参加している。
- 美術部
- クリエーション部
- 演劇部
- パソコン部
- 手話部
- 全校朝礼をはじめとして各種行事で手話通訳や要約筆記通訳を行っている。また、文化祭では、ミュージックサインダンスと呼ぶ手話をつけたダンスを披露している。
- 5組パソコン部
校章・校歌
柏葉中学校の校章は、2枚の柏の葉を重ねた図案となっているが、これは合併した下谷・竜泉両中学校の校章が共に柏の葉の校章を使用していたことに由来する[15]。
校歌は松井孝夫が作詞・作曲をした。歌詞の中では竜泉・下谷といった合併した学校の地名や「朝顔まつり」や「酉の市」といった地域の祭りが出てくる[15]。
学区
台東区では学校選択制度を導入しており、区内在住であれば通学区域外からでも通うことができ、逆に通学区域内から通学区域外の学校に通うことも可能である[16]。また、難聴学級においては台東区外からも通級することができる[9]。
所在地
東京都台東区下谷3-1-29[17]
交通
その他
脚注
関連項目
外部リンク