佐野 久綱(さの ひさつな)は、江戸時代前期の旗本。下野国佐野藩の嫡子。佐野信吉の長男。子に佐野盛綱(三男)など。号は雲峰。
生涯
慶長5年(1600年)、下野佐野藩主・佐野信吉の長男として誕生。初名は定綱。
慶長19年(1614年)、父の兄にあたる伊予国宇和島藩主・富田信高の事件に連座して佐野藩は改易され、父とともに信濃国松本藩に預かりの身となった。
元和8年(1622年)に赦免され、寛永15年(1638年)に江戸幕府に召し出されて50人扶持を与えられ、書院番士となる。寛永17年(1640年)には3,000俵を給され、弟の公當に1,000俵を分与。のち久綱の子孫は3,500石の旗本寄合となった。
寛文8年(1668年)に致仕して家督を子の盛綱に譲る。
延宝7年(1679年)、80歳で死去。
脚注