佐治 乾(さじ すすむ、1929年1月13日 - 2001年2月7日)は、日本の脚本家。兵庫県出身[1]。主に映画、テレビドラマなどを手掛けた。関西大学文学部英文学科卒業[1]。生前は脚本家事務所・ラグス所属。
略歴
大学在学中より官能小説を中心とした投稿作家として多額の賞金を稼ぎ、卒業後、脚本家の八木保太郎に師事[1]。1954年、映画『ママの日記』でデビュー。1955年、日活と契約[2]。1959年、東映に移り[2]、50年代は日活、60年代は主に東映アクション、サスペンスものを多数執筆した[2]。珍しい名前のため、最初に名前を聞いた者からは、誰かの変名かペンネームかと思われたという[2]。特に『恋と太陽とギャング』(石井輝男監督)、『誇り高き挑戦』(深作欣二監督)など現代ギャングものに才能を発揮し[2]、1970年には日活ニューアクションの傑作『反逆のメロディー』を執筆。後フリーに転じ[1]、以降はロマンポルノやテレビの刑事ドラマにも手を広げ[1]、『ワイルド7』『大都会 PARTII』などのメインライターを務める一方、『南極物語』などの大作映画にも傾斜し、ジャンルに囚われない仕事ぶりを見せた[1]。門下生には北川悦吏子、伴一彦らがいる。映画『身も心も』(1997年)に、初老の男役で出演している。
2001年2月7日、肺炎のため死去[3]。72歳没。
主な作品
劇場映画
ビデオ映画
テレビドラマ
連続
単発
脚注
関連項目