ワイアンドット (英 : Wyandotte )は、アメリカ合衆国 ミシガン州 のウェイン郡 南東部に位置する都市である。人口は2万5058人(2020年)。デトロイト都市圏 に含まれる。
概要
ミシガン州 南東部、デトロイト の南西約16kmに位置する。一帯はセントクレア湖 から流れ出るデトロイト川 の下流側であることから「ダウンリバー」と呼ばれる地域である。
愛知県 小牧市 と姉妹都市 であり、小牧市では2年に一度市内の中学生を対象に参加者を募りワイアンドットへ派遣する事業を実施している。また、ワイアンドット市の訪問団の受け入れも行っている[5] 。
地名の由来
1818年、最初の入植者とされる(以前から白人の農民は住んでいた)ジョン・ビルド少佐 が農夫としてこの地へ入植した際に、この地に住んでいるネイティブアメリカン のワイアンドット族 に因んで、町の名前を付けた。
地理
アメリカ合衆国国勢調査局 によると、市の総面積は7.01平方マイル(18.16km2 )、そのうち5.27平方マイル(13.65km2 )が陸地、1.74平方マイル(4.51km2 )が水域である。デトロイト川が市東部の、エコース川 が市北部の境界となっている。また、デトロイト川に浮かぶ無人島のグラッシー島 もワイアンドットに属している。
デトロイトのダウンタウン から16kmほどの距離にあることから同市の衛星都市 となっている。
地形
河川
主な川
島嶼
主な島
人口
2010年 の国勢調査 の時点では、市内には25,883人、10,991世帯、6,727家族が住んでいた。人口密度 は1平方マイルあたり4,911.4人(1,896.3/km2 )で、12,081戸の住宅が存在した。
人種構成は、94.7%が白人 、5.1%が1.3%がアフリカン・アメリカン 、0.7%がネイティブ・アメリカン 、0.5%がアジア人 、0.9%が他の人種、1.9%が混血であった。また、人口の5.1%がヒスパニック系またはラテン系である。
10,991世帯のうち28.4%が18歳未満の子供と同居し、42.6%が夫婦同居、13.2%が独身女性、5.4%が独身男性、38.8%が非家族であった。全世帯の33.0%が独居世帯で、12.8%が65歳以上の一人暮らし。平均世帯人数は2.35人、平均家族人数は2.99人であった。
市内の平均年齢は40.4歳で、住民の21.4%が18歳未満、8.5%が18~24歳、26.4%が25~44歳、29.9%が45~64歳、13.8%が65歳以上となっていた。男女比は、男性が48.9%、女性が51.1%。
人口推移
年
人口
%±
1870 2,731 —
1880 3,631 33.0% 1890 3,817 5.1% 1900 5,183 35.8% 1910 8,287 59.9% 1920 13,851 67.1% 1930 28,368 104.8% 1940 30,618 7.9% 1950 36,846 20.3% 1960 43,519 18.1% 1970 41,061 −5.6% 1980 34,006 −17.2% 1990 30,938 −9.0% 2000 28,006 −9.5% 2010 25,883 −7.6% 2020 25,058 −3.2% U.S. Decennial Census[6]
隣接自治体
ワイアンドットの西はサウスゲート 、北西はリンカーンパーク 、南はリバービュー 、南東はグロッセイルタウンシップ 、北はエコース 、東はカナダ連邦 オンタリオ州 のラサール に隣接している。
歴史
1896年 のワイアンドット
1867年
4月 - 市制施行後初の選挙が行われ、デトロイト 以外のウェイン郡 の都市として、最も古く法人化された都市となった。
4月8日 - ワイアンドット村は自治都市として法人化される。様々な国からの移民で構成されたため、「ニューエルサレム」という名前のコミュニティが1890年代に現在のワイアンドットに設立された。
1900年 - グレンウッド村が誕生。
1901年 - ベーコン郵便局設立。
1905年 - ニューエルサレム村、グレンウッド村、ベーコン村を合併。
1922年 - フォードシティと合併。
1924年 4月14日 - エコース郡の大部分がワイアンドットに併合された。
政治
行政
市長
議会
市議会
市議会とその他の選出された職員がコミュニティの統治を監督している。
施設
警察
ワイアンドット警察署は、同じダウンリバー地域のウッドヘブン警察署と同様に、警察の仕事に関心のある14歳から21歳の若者向けの「ポリス・エクスプローラー (Police Explorers) 」を設置している。
文化施設
図書館
ワイアンドットには、ベーコン記念地区図書館が存在する。同図書館は1942年 にワイアンドット・カーネギー図書館に取って代わり設立されたものであり、ヴィンウッド・ストリートにあったフォード・ベーコン・ハウスを改築したものである。フォード・ベーコン・ハウスは、下院 議員のマーク R. ベーコンの死後、未亡人 のメアリー・フォード・ベーコンが建物を市に譲渡したものであり、現在はスタッフによる建物の歴史に関するガイド付きツアーが実施されている。
対外関係
姉妹都市・提携都市
経済
第一次産業
農業
かつては農業 が盛んだったが、工業化に伴い衰退した。
第二次産業
工業
もともとは、石鹸 や洗剤 などの産業が盛んでもあったが、五大湖 の湖上交通の拠点となる位置にあるため、鉄鋼業 や製造業 が大きく発展した。1870年代から1920年代にかけては造船業 が発展し、蒸気船 やタグボート 、巨大フェリー まで、ワイアンドットの川岸では多種多様な船が作られた。
1920年代 からは玩具 の製造が盛んとなり、ワイアンドット・トイズ は当時のアメリカで最大のおもちゃの銃 メーカーであった。しかし、1950年代 にオハイオ州 へと移転してしまった。現在は化学製品やセメント、自動車用部品などの生産が行われている[5] 。
第三次産業
商業
ミシガン州 最大都市のデトロイト 近郊に立地しているため、多くの企業や物流拠点が進出している。
情報・生活
ワイアンドット発電所
ワイアンドットは、「ワイアンドット市営サービス (Wyandotte Municipal Services) 」と呼ばれる独自の自治体サービスがあり、上下水道ケーブルテレビ の運営、ワイアンドット発電所から市内への送電を行っている。
マスメディア
新聞社
放送局
ライフライン
電力
上下水道
教育
1901年 以来、すべての学校は元米国大統領 にちなんで名前が付けられている。
高等学校
中学校
小学校
交通
バス
コミュニティバス
道路
高速道路
観光
出身関連著名人
出身著名人
関連著名人
関連項目
脚注
参考文献
外部リンク
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