Potassium dihydrogenphosphate
252.6℃
400℃で分解
リン酸二水素カリウム(リンさんにすいそカリウム、英: Potassium dihydrogenphosphate)ないしはリン酸一カリウム(リンさんいちカリウム、英: monopotassium phosphate)はカリウムのリン酸塩で、化学式KH2PO4で表される無機化合物。しばしばKDPと略される。
吸湿性・潮解性があり[2]、水溶液はpH4.4~4.9[3]と、酸性を示す。これはリン酸二水素イオンの酸解離および加水分解による。リン酸二水素カリウムとリン酸水素二ナトリウムの混合水溶液はpH測定用標準溶液に用いられる。
加熱により脱水され、メタリン酸カリウムを生成する。
薬剤[4]、肥料やPH調整剤、排水処理剤[5]、食品添加物[3]などとして使用される。結晶構造は正方晶系であり、非線形光学特性を持つため光変調器など光学分野でも用いられる。結晶の格子定数はa = 7.43Å、c = 6.97Åである[6]。 結晶のc軸方向に対して強誘電体の性質をもつ[6]。皮膚や眼に対して刺激性がある[7]。
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