マーサはUNITとトーチウッドがタイムロードを数十年間研究してきたと言及した。トーチウッドは「女王と狼男」でドクターを追うという特命の下に設立された一方、UNITは20世紀の間ドクターを勤務させていた。ドクターがUNITに在職していた間、クラシックシリーズの第8シーズンはその全てがマスターを中心に展開され、The Dæmons(1971年)でUNITが彼を確保して決着した。2007年のチルドレン・イン・ニード(英語版)のミニエピソード "Time Crash" は本作の最後の数分間を舞台とするエピソードである。New Series Adventures の小説 The Story of Martha では1年間地球上を歩いたマーサの旅が記録されている。第4シリーズのエピソード「侵略前夜」ではマーサは「ラスト・オブ・タイムロード」で行動を共にしていた小児科医トーマス・ミリガンと婚約していたが、「時の終わり」ではミッキー・スミスと結婚していた。
「ラスト・オブ・タイムロード」と「ユートピア」および「鳴り響くドラム」は複数の情報源で『ドクター・フー』新シリーズ初の三部作として扱われている。ラッセル・T・デイヴィスは「ユートピア」を分かれた物語として認識していると述べたが、この決定は恣意的であるともコメントした[7]。「ラスト・オブ・タイムロード」の原題 "Last of the Time Lords" は、1987年から1994年まで制作が進んでいた『ドクター・フー』劇場版エピソードのある段階でのサブタイトルでもあった[8]。
IGNのトラヴィス・フィケットは「ラスト・オブ・タイムロード」を10点満点で8.4とし、三部作のフィナーレとしては弱かったと思いつつも見事なものがあったとし、特に終盤のドクターとマスターの対決やマーサの出発を称賛した。しかし彼は、ドクターが話の主軸になっていないことと、締め括りが論理的に曖昧であることは、本作の最大の失策であると考えた[19]。The Stage のマーク・ライトは本作を「今までで最も乏しい『ドクター・フー』のシーズンフィナーレ」と呼び、プロットの大部分が眠気を誘うか理にかなっていないもので、馬鹿げていて実質を欠いたまま最後まで上演されたとした。彼はマーサと感動的なクライマックスを称賛した一方、ジャックについては致命的なほどに十分活用されていないとし、年老いたドクターの姿も批判した[20]。スティーヴン・ジェームズ・ウォーカー(英語版)は彼の著書 Third Dimension: The Unofficial and Unauthorised Guide to Doctor Who 2007 で本作を「暗く憂鬱である」と纏め、ドクターへのマスターの虐待や、マスターの地球支配をリセットしたこと、ならびにジャックが十分に活かされていないことを本作が抱える問題であるとした[21]。
^Davies, Russell T (2009-03-04). “Production Notes”. Doctor Who Magazine (Royal Tunbridge Wells, Kent: Panini Comics) (406): 4. "And I certainly feel the Series Three climax was two stories, no matter what the DWM season poll says. I'm sorry! I just do! I could rattle off the reasons, but we're into the mystical land of canon here, where the baseline of the argument simply comes down to "because I think so!""
^Walker, Stephen James (2007). Third Dimension: The Unofficial and Unauthorised Guide to Doctor Who 2007. Telos Publishing. p. 264. ISBN978-1-84583-016-8