ホン姉妹(ホン しまい、朝鮮語: ホン ジャメ、ハングル: 홍자매)は、ホン姓を持つ2人の姉妹による大韓民国の脚本家チーム。本稿においては以下の2チームについて述べる:
- ホン・ジナ、ホン・ジャラム姉妹によるチーム。
- ホン・ジョンウン、ホン・ミラン姉妹によるチーム。日本においてはこの二人を指すことが多い。
ホン・ジナ、ホン・ジャラム姉妹
ホン・ジナ(ハングル: 홍진아)、ホン・ジャラム(홍자람)姉妹は1995年にKBSの青少年ドラマ新世代レポート 大人達は知らない(朝鮮語版)でテレビドラマの脚本家としてデビュー。デビュー当初は教養番組やドキュメンタリーの放送作家としても活動した[2]。以後、レディ・ゴー!、学校3、テルン選手村(朝鮮語版)、オーバー・ザ・レインボー(朝鮮語版)、ベートーベン・ウィルス等のテレビドラマ脚本を手掛けた。彼女たちの作品には現実を乗り越えて夢に向かって成長していこうとする人間の姿がよく主題として取り上げられている[2]。
姉ホン・ジナは2005年にKBSの単発ドラマ枠KBSドラマシティ(朝鮮語版)の一作品「メモリ」(메모리)、およびMBCの連作ドラマ震える胸(朝鮮語版)の第4話「風」(바람)で単独で執筆を担当。以後映画インフルエンス(朝鮮語版)、MBCのテレビドラマキング 〜Two Hearts、KBSのテレビドラマ未来の選択(朝鮮語版)を単独で執筆した。妹ホン・ジャラムは執筆の傍らソウル特別市内の私立大学秋渓芸術大学校(朝鮮語版)映像シナリオ学科兼任教授として後進の指導にもあたる[3]。
小説家のホン・ソンウォンは父親。ベートーベン・ウィルス放送時は姉妹が病床にあった父親の看病をしながら執筆していたことを同作品の演出家がインタビューで公表した[2]。
作品
姉妹による作品
ホン・ジナによる作品
映画
テレビドラマ
ホン・ジョンウン、ホン・ミラン姉妹
ホン・ジョンウン(ハングル: 홍정은)、ホン・ミラン(홍미란)姉妹は4女1男の長女および三女として誕生。姉妹の父親は公務員または教員になる事を願っており、それに従い姉ジョンウンは公務員試験、妹ミランは教員採用試験のための勉強をしていたという[4]。しかし試験に合格する事ができず、姉妹共にテレビ局の構成作家となった。姉ジョンウンはMBCの放送作家公開採用に合格後、同局の私たちの日曜の夜やSBSのウッチャッサなどバラエティ番組の台本を執筆[4]。妹ミランはKBSのシットコム走れうちのママ(朝鮮語版)にて構成作家を務めた[4]。
「いつの日かテレビドラマの脚本を手掛けたい」と思いつつ構成作家として働く二人に好機が訪れた。KBSで企画されていたテレビドラマがキャンセルとなり、代替の企画が求められる事態となった。この話を噂として耳にしたふたりは3日後にある作品のシノプシスを仕上げる。このシノプシスが後に快傑春香となった[5]。快傑春香は「予想外」[5]のヒット作となった。
彼女たちの作品は、古典小説や韓国ドラマにおいて常識視されてきた古い慣習を壊した[2]設定・プロットに、コメディの要素を加えたラブストーリーが中心である[6]。脚本執筆時は姉妹二人で数か月間に渡り地方に滞在して作業をするというスタイルを取っている[4][5]。姉ジョンウンは2001年に結婚しているが、執筆中は夫とも別居、半年間は顔も合わせない事もあるという[5]。
作品
脚注
外部リンク