『ブリリアント・トゥリーズ』(Brilliant Trees)は、イングランドのミュージシャン、デヴィッド・シルヴィアンが1984年に発表した、ソロ名義では初のスタジオ・アルバム。
背景
1982年のジャパン解散と前後して、シルヴィアンは坂本龍一とのコラボレーションに着手し、「バンブー・ハウス」(1982年)、「禁じられた色彩」(1983年)といったシングルを連名で発表した[7]。そして、坂本は本作にも引き続き参加した[7]。また、ジャパン時代の盟友であるスティーヴ・ジャンセンとリチャード・バルビエリもレコーディングに参加した[8]。
本作のゲストの一人ホルガー・シューカイは、後にシルヴィアンと連名で『ブライト&プレモニション』(1988年)、『フラックス・アンド・ミュータビリティ』(1989年)といったアルバムを発表している[7]。
反響・評価
全英アルバムチャートでは14週トップ100入りして最高4位を記録し、2020年現在、シルヴィアンのソロ・アルバムとしては唯一の全英トップ10入りを果たした[2]。全英シングルチャートでは「レッド・ギター」が17位、「ジ・インク・イン・ザ・ウェル」が36位、「プリング・パンチズ」が56位に達した[9]。
オランダのアルバム・チャートでは10週トップ40入りし、最高7位を記録した[3]。日本のオリコンLPチャートでは9週トップ100入りし、16位に達した[4]。
ケルヴィン・ヘイズはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「ファンク、ジャズ、環境音楽を折衷した作品」と評している[10]。
収録曲
特記なき楽曲は作詞・作曲ともデヴィッド・シルヴィアンによる。
- プリング・パンチズ - "Pulling Punches" - 5:02
- ジ・インク・イン・ザ・ウェル - "The Ink in the Well" - 4:29
- ノスタルジア - "Nostalgia" - 5:42
- レッド・ギター - "Red Guitar" - 5:11
- ウェザード・ウォール - "Weathered Wall" - 5:44
- 作詞:デヴィッド・シルヴィアン/作曲:デヴィッド・シルヴィアン&ジョン・ハッセル
- バックウォーターズ - "Backwaters" - 4:53
- ブリリアント・トゥリーズ - "Brilliant Trees" - 8:42
- 作詞:デヴィッド・シルヴィアン/作曲:デヴィッド・シルヴィアン&ジョン・ハッセル
参加ミュージシャン
脚注
外部リンク