ブダペスト - エステルゴム線(ハンガリー語: Budapest–Esztergom-vasútvonal)は、ハンガリー国鉄の鉄道線の名称である。路線番号は2。
運行形態
快速と普通について説明する[1]。
特別快速(Z72)
- ブダペスト西駅 - エステルゴム
- 毎時2本の運行。日中、マグドルナヴェルジとピリシュチェーヴは、半数ずつ交互に通過する。鉄道博物館には、休日のみ3往復が停車する(ただし冬季は全列車通過)。
- 過去の運行形態
- 2016年以前は、快速(G72)として運行していた。マグドルナヴェルジを通過していた。午後のエステルゴム行/午前のブダペスト行はケルトヴァーロシュを通過し、ピリシュチェーヴに停車していた一方、午前のエステルゴム行/午後のブダペスト行は、パーズマーネウムに停車する一方、クロティルドリゲト通過で、ピリシュチャバ - ドログ間ノンストップであった。また、休日は、朝にエステルゴム→ブダペスト方面に片道1本のみ運行していた。
- 2016年末に、休日の運行が取りやめとなった。
- 2018年5月以降、特別快速(Z72)が休日も含め毎時1本設定され、ピリシュヴェレシュヴァール以南は従来の快速停車駅、以北はパーズマーネウムを除く各駅に停車していた。快速(G72)は、ラーコシュレンデゼーとアンジャルフェルドが停車となった一方、ピリシュヴェレシュヴァール以北は、大部分の列車の停車駅が、ピリシュチャバ・ピリシュヤースファル・レアーニヴァール・ドログ・エステルゴムに限定された。
- 2019年末に、平日はアンジャルフェルドが特別快速(Z72)停車、快速(G72)通過となった。逆にマグドルナヴェルジは特別快速(Z72)通過、快速(G72)停車となり、ケルトヴァーロシュはいずれも停車、サバドシャーグリゲト、パーズマーネウム、クロティルドリゲトはいずれも全列車通過となった。休日も大多数がマグドルナヴェルジ通過となった。
- 2022年度に、休日の特別快速(Z72)がラーコシュレンデゼー、アンジャルフェルド停車になり、休日の快速(G72)も毎時1本運行を開始し、ラーコシュレンデゼー通過であった。また、サバドシャーグリゲト、クロティルドリゲトは特別快速(Z72)通過、快速(G72)停車となった。
- 2023年度より、両系統が特別快速(Z72)として統合された。平日・休日とも、ラーコシュレンデゼーとアンジャルフェルトは通過、サバドシャーグリゲトとクロティルドリゲトは停車に統一された。また、ソイマール通過の列車が設定された。
普通
- S72系統: ブダペスト西駅 - エステルゴム
- 朝と深夜のみの運行。平日の朝には、ウーイペシュト - ブダペスト西駅間ノンストップの列車が南行に限り運行される。
- 過去の運行形態
- 2018年春以前は、パーズマーネウムも含め各駅に停車していた。休日は、毎時1本運行していて、うち3往復が鉄道博物館に停車していた(ただし冬季は全列車通過)。
- 2018年夏以降、大部分がマグドルナヴェルジとピリシュチェーヴを通過する様になった(この両駅には特別快速が停車)。
- 2019年末に、マグドルナヴェルジが全列車停車に変更された。
- 2020年末に、パーズマーネウムが全列車通過に変更された。
- 2022年度に、S76系統およびG72系統に代替される形で休日日中の運行を取りやめた。ピリシュチェーヴを通過していた休日日中の列車の多くが取りやめれた影響で、再び全列車停車となった。
- 2023年度に、平日の朝通勤時に快速運転する列車が設定された。
- 2024年4月より、一部がマグドルナヴェルジ通過となった。
- S76系統: ラーコシュ - アンジャルフェルド - ピリシュヴェレシュヴァール
- 毎時2本の運行。半数がオーブダを通過する。
- 過去の運行形態
- 2018年春以前はS72系統を名乗っていて、ブダペスト西駅 - エステルゴム間に、毎時1本の運行であった。また、各駅に停車していた。休日は運行していなかった。
- 2018年夏以降、アンジャルフェルド - ピリシュチャバ間に区間短縮された。ピリシュチャバ以北のローカル輸送は特別快速が担う様になった。
- 2019年末に、毎時2本に増発された上で、オーブダとユレムは半数ずつ交互に通過する様になった。
- 2020年10月25日に、ラーコシュまで延伸され[2]、S76系統に改番され、休日はオーブダ以南に毎時1本が設定された。12月に、全列車ユレム停車、パーズマーネウム通過となった。
- 2022年度に、休日の列車がピリシュチャバまで延伸となった。
- 2023年度に、休日も毎時2本に増発された一方で、大部分がピリシュヴェレシュヴァールまで短縮された。短縮区間では特別快速(Z72)の停車駅を増加させて対応している。
駅一覧
以下では、ハンガリー国鉄2号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。
ブダペスト西駅 - エステルゴム
- 種別
- 停車駅
- ■印:全列車停車
- ●印:一部通過
- ◐、◑印:半数停車
- ○印:一部停車
- |印:全列車通過
(*1): 2020年12月に休止。
ラーコシュ - アンジャルフェルド
(*1): 70号線への直通列車は全て通過する。
その他
終点エステルゴムは、スロバキアのシトゥーロヴォ市街の最寄駅でもある。スロバキア国鉄にもシトゥーロヴォ駅が存在するが、駅の場所が市街地から離れており、シトゥーロヴォ市街からは国境を越えてエステルゴム駅に向かう方が近い。
また、スロバキアのシトゥーロヴォ駅からブダペストまでは、70号線の特急も運行しているが、ドナウ川に沿って迂回しているため約80分を要する。これは2号線快速の約70分と比べて長い上に、本数も2号線と比べて少ないため、ブダペスト - シトゥーロヴォは2号線を利用した方が便利である。
脚注・出典