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この項目では、テレビ番組について説明しています。そのテーマ曲については「ピーター・ガン (曲)」をご覧ください。 |
ピーター・ガン (Peter Gunn) は、アメリカ合衆国の私立探偵物の連続テレビドラマ。1958年から1961年まで、始めはNBCで、後にABCで放映された。番組はブレイク・エドワーズが製作し、脚本、監督も担当した。30分のエピソードが合計114本製作された。
日本では1961年1月2日から同年7月31日までTBS系列で放送された。森下仁丹の一社提供[2]。
1989年には映画版が製作され、日本では1990年3月21日に日本コロムビアから日本語字幕版のビデオが発売された(規格品番:HC-475)。
ピーター・ガン
タイトルでもある主人公のピーター・ガンはクレイグ・スティーブンスが演じた。ガンはフィルム・ノワールに登場する典型的な私立探偵で、1950年代後半のアメリカのテレビでは人気のあるジャンルであった。しかしながら、その特色はサム・スペードやフィリップ・マーロウといったハードボイルド探偵とは異なっていた。ガンは洗練された「ヒップスター」であり、身なりのきれいなクール・ジャズ好きであった。他の刑事はしばしば下品に描かれ、ガンは「クール」の典型として描かれた。彼は無名の港町で活動し、波止場近くのジャズクラブの常連客であった。ガールフレンドのエディ・ハート(ローラ・オルブライト)はクラブのシンガーであった。ハーシェル・ベルナルディはジャコビー刑事を演じた。
キャスト
- ピーター・ガン:クレイグ・スティーブンス(声:芦田伸介)
- エディ・ハート:ローラ・オルブライト(声:林肱子[要出典])
- ジャコビー警部:ハーシェル・ベルナルディ
主なゲスト
- フランシス・デ・セールズ:1960年のエピソード「Hot Money」で検察官を演じた。
- ドン・キーファー:1959年のエピソード「Death Is a Red Rose」でジョン・アラステアを演じた。
- タイラー・マクヴェイ:1958年の「The Vicious Dog」および1960年の「Death Across the Board」に登場した。
- バーバラ・スチュアート:1958年および1961年に「The Blind Pianist」「The Briefcase」「Come Dance with Me and Die」の3話で異なる役柄で登場した。
シリーズの起源
ブレイク・エドワーズは以前に考えた探偵を元にピーター・ガンを作り出した。「私立探偵リチャード・ダイアモンド Richard Diamond, Private Detective」はディック・パウエルが主演となり1949年から53年までラジオで放送されたドラマであった。これは後にテレビ版がデヴィッド・ジャンセンを主演として1957年から60年まで放送された。このリチャード・ダイアモンドの成功がピーター・ガンの創造へ繋がる。エドワーズは以前にブライアン・キースのため「マイク・ハマー」のテレビ用パイロット版の脚本を執筆していた。
音楽
当時のテレビドラマではオーケストラによる楽曲の使用が一般的であったが、本作ではモダン・ジャズがバックミュージックとして使用された。本作の印象的なテーマ曲はヘンリー・マンシーニが作曲し、彼のオーケストラによって演奏された(当時ジョン・ウィリアムズもオーケストラの一員であった)。トランペット奏者のショーティ・ロジャースと言った有名なジャズ・ミュージシャンが初期のエピソードに特別出演している。
サウンドトラック・アルバムはビルボードのLPチャートで1位を記録するヒットとなった。マンシーニの作曲した「ピーター・ガンのテーマ」は印象的な曲であり、多くのジャズやロックのミュージシャンによってカバーされた。
また放送期間中の1959年には、エディ・ハート役のローラ・オルブライトがマンシーニのサポートによりアルバム「DREAMSVILLE」を発表している。
参照
外部リンク
TBS系列 月曜22時台前半枠 |
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ピーター・ガン
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