第7代ウェストミンスター公爵 ヒュー・グローヴナーHugh Grosvenor 7th Duke of Westminster
ウェストミンスター公爵 グローヴナー家
2018年6月26日のウェストミンスター公
続柄
先代の長男 称号
第7代ウェストミンスター公爵、第9代ウェストミンスター侯爵、第10代グローヴナー伯爵、第10代ベルグレイヴ子爵、第10代グローヴナー男爵、第16代準男爵 敬称
Your Grace(呼びかけ)His Grace(呼びかけ以外) 出生
(1991-01-29 ) 1991年 1月29日 (33歳) イギリス ロンドン 父親
6代ウェストミンスター公ジェラルド・グローヴナー 母親
ウェストミンスター公爵夫人ナタリア・グローヴナー (旧姓フィリップス) テンプレートを表示
第7代ウェストミンスター公爵 ヒュー・リチャード・ルイ・グローヴナー (英 : Hugh Richard Louis Grosvenor, 7th Duke of Westminster , 1991年 1月29日 -)は、イギリス の貴族、実業家、大地主、大富豪。総資産額は90億ポンド(130億米ドル)以上に及ぶ。生誕から2016年 8月に爵位を継承するまではウェストミンスター公爵位の法定推定相続人 としてグローヴナー伯爵(Earl Grosvenor)の儀礼称号 を使用した[ 1] 。
経歴
1991年 1月29日 、第6代ウェストミンスター公爵 ジェラルド・グローヴナー とその妻ナタリア の長男としてロンドン ・ウェストミンスター に生まれる[ 2] [ 1] 。生誕時より公爵の嫡子として父の従属爵位の一つであるグローヴナー伯爵を儀礼称号として称した[ 1] 。
ウェストミンスター公爵家の邸宅イートン・ホール (英語版 ) 近くのモスティン・ハウス・スクール (英語版 ) に通った後、2000年から2009年までエレスメア・カレッジ (英語版 ) に在学。エレスメアでは監督生やメネル・ハウス(Meynell House)のキャプテン、フットボールチームのキャプテンなどをした。
また学校の学生連隊 (英語版 ) の隊員となりBTECファースト・ディプロマ (英語版 ) を取得[ 3] [ 4] [ 5]
2011年から2013年にかけてニューカッスル大学 で農場経営を学ぶ。アッパー・セカンド・クラスの理学士(Bachelor of Science)号を取得した[ 5] [ 6] [ 7]
2013年から2014年までウィートシーフ投資(Wheatsheaf Investment)で土地管理の仕事に携わる。2014年から2015年にかけてウェストミンスター公爵家の土地を管理するグローヴナー・グループ で勤務。2016年1月には自然エネルギー会社バイオ・ビーン (英語版 ) の営業マネージャーを務めていた[ 6] [ 7] 。
2016年 8月10日 の父の死去により第7代ウェストミンスター公爵位を継承した[ 2] [ 1] 。姉妹のための信託基金とともに90億ポンド(130億米ドル)の資産を相続した[ 8] 。この信託基金の財産は実質的に公爵の財産だが、法律上は公爵の財産ではなく、相続税対策だった[ 9] [ 10] [ 11] [ 12] 。当時25歳であり、30歳未満の人間としては世界で最も富裕な人物だった[ 13] [ 14] [ 15] 。
2020年には国民保健サービス の新型コロナウイルス 対策に1,250万ポンドを寄付した。国民保健サービスは感謝を表明したが、格差反対の政治家や活動家などは「この額はウェストミンスター公爵家の資産額の0.1%に過ぎない」と批判している[ 16] 。
私生活
ウィリアム王子 とヘンリー王子 の親しい友人で、ウィリアム王子の長男のジョージ・オブ・ウェールズ の名付け親 でもある。
2023年4月、グロブナーはオリヴィア・グレース・ヘンソン(1992年生)との婚約を発表した。オリヴィアはルパート・コーネリアス・ブルック・ヘンソンとキャロライン・ベリンダ・フリスビー(1963年生まれ)の娘で、曾祖母は第2代ブリストル侯爵 フレデリック・ハーヴィー の孫娘ジェラルディン・マリアナ・ハーベイ夫人であり、ユージェニー王女 のマールボロ・カレッジでの同級生でもある[ 17] 。二人は2024年6月7日にチェスター 大聖堂で結婚式を挙げた。
栄典
爵位/準男爵位
2016年 8月10日 の父の死去により以下の爵位を継承した[ 2] [ 1] 。
第7代ウェストミンスター公爵 (7th Duke of Westminster)
(1874年 2月27日 の勅許状 による連合王国貴族 爵位)
第9代ウェストミンスター侯爵 (9th Marquess of Westminster)
(1831年 9月13日 の勅許状による連合王国貴族爵位爵位)
第10代グローヴナー伯爵 (10th Earl Grosvenor)
(1784年 7月5日 の勅許状によるグレートブリテン貴族 爵位)
第10代ベルグレイヴ子爵 (10th Viscount Belgrave)
(1784年7月5日の勅許状によるグレートブリテン貴族爵位)
チェスター州におけるイートンの第10代グローヴナー男爵 (10th Baron Grosvenor, of Eaton in the County of Chester)
(1761年 4月8日 の勅許状によるグレートブリテン貴族爵位)
(イートンの)第16代準男爵 (16th Baronet, styled "of Eaton")
(1622年 2月23日 の勅許状によるイングランド準男爵)
血統
ヒュー・グローヴナー (第7代ウェストミンスター公爵)の系譜
脚注
注釈
出典
^ a b c d e Lundy, Darryl. “Hugh Richard Louis Grosvenor, 7th Duke of Westminster ” (英語). thepeerage.com . 2016年4月21日 閲覧。
^ a b c Heraldic Media Limited. “Westminster, Duke of (UK, 1874) ” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage . 2016年4月21日 閲覧。
^ Levin, Angela (1 October 2013). “Lady Edwina Grosvenor: 'I see my wealth as a gift that I should put to good use’” . The Daily Telegraph . https://www.telegraph.co.uk/women/womens-business/10347458/Lady-Edwina-Grosvenor-I-see-my-wealth-as-a-gift-that-I-should-put-to-good-use.html
^ Bradberry, Grace (23 January 2004). “Who'll inherit London? ”. London Evening Standard . 4 February 2016 閲覧。
^ a b “The Ellesmerian 2009 ”. The Ellesmerian (2009年). 9 August 2016 閲覧。
^ a b “Team – bio-bean ” (英語). 10 August 2016 閲覧。
^ a b “Hugh Grosvenor | LinkedIn ”. uk.linkedin.com . 10 August 2016 閲覧。
^ Howes, Scarlet (10 August 2016). “New Duke becomes a billionaire at 25” . The Times . http://www.thetimes.co.uk/edition/news/new-duke-becomes-a-billionaire-at-25-zjxp6pdbm 10 August 2016 閲覧。 ( 要購読契約)
^ Garside, Juliette (11 August 2016). “Inheritance tax: why the new Duke of Westminster will not pay billions” (英語). The Guardian . ISSN 0261-3077 . https://www.theguardian.com/money/2016/aug/11/inheritance-tax-why-the-new-duke-of-westminster-will-not-pay-billions 14 May 2017 閲覧。
^ “How the Duke of Westminster dodged IHT – MoneyWeek” (英語). MoneyWeek . (21 August 2016). http://moneyweek.com/how-the-duke-of-westminster-dodged-iht/ 14 May 2017 閲覧。
^ “Inheritance tax, and how the Dukes of Westminster avoid it on their £9bn fortune” (英語). The Telegraph . https://www.telegraph.co.uk/tax/inheritance/inheritance-tax-and-how-the-dukes-of-westminster-avoid-it-on-the/ 14 May 2017 閲覧。
^ “Duke's £9bn inheritance prompts call for tax overhaul” . The Guardian . (11 August 2016). https://www.theguardian.com/business/2016/aug/11/duke-westminster-hugh-grosvenor-inheritance-tax-reform 11 August 2016 閲覧。
^ “Meet the young billionaires as Hugh Grosvenor inherits £9bn ”. BBC. 10 December 2016 閲覧。
^ Dovkants, Keith. “Hugh Grosvenor: How the richest man in the world under 30 stays normal” . http://www.tatler.com/article/hugh-grosvenor-wealth 2018年1月31日 閲覧。
^ “The 25-year-old Duke of Westminster's £9bn fortune missed his sisters, but there's reason they didn't complain” (英語). The Independent . (2016年8月12日). https://www.independent.co.uk/voices/duke-of-westminster-billions-fortune-older-sisters-inequality-housing-crisis-a7186676.html 2018年1月31日 閲覧。
^ Neate, Rupert (2020年4月15日). “Duke of Westminster donates £12.5m to NHS coronavirus fight” (英語). The Guardian . ISSN 0261-3077 . https://www.theguardian.com/money/2020/apr/15/duke-of-westminster-donates-nhs-coronavirus-fight-hugh-grosvenor?utm_term=Autofeed&CMP=twt_gu&utm_medium&utm_source=Twitter#Echobox=1586972272 2020年5月11日 閲覧。
^ ブリッジャー・リニング、ステファニー (2023 年 6 月 29 日)。「ジョージ王子の億万長者のゴッドファーザーであるウェストミンスター公が、結婚式の日付と場所を明らかに。 」タトラー。2023 年9 月 30 日に取得。