デリー(DELHI)は、日本人の手による初の本格的なインドカレー店で、1956年に東京の湯島で創業した[1]。
概要
創業者の田中敏夫は、戦前スリランカやインドに駐在した経験があり、現地のカレーを日本に紹介したいと思っていた。1956年、カレー店「デリー」を開店。レシピの開発には知り合いの洋食コックのアドバイスを受けた[2]。
常連客から「もっと辛いカレーを」と要望され、1960年頃に「カシミールカレー」を出したところ、その黒さと辛さと旨さで評判となった。1978年には雑誌『non-no』で紹介され、「黄色というより、むしろ黒。食べ物というより、むしろ飲み物。それはあまりの刺激ゆえ、ゆっくり味わうなんてことは、不可能に近いからなのであります」と書かれた[要ページ番号]。
脚注
- ^ 住所は東京都文京区湯島だが、現在「デリー上野店」と呼ばれている。
- ^ 三代目社長の田中源吾は、「うちのカレーは日本人向けにアレンジされたインド料理で、本当のインド料理ではないんです」と語っている。『神様カレー』p14-15
参考文献
外部リンク