タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar-発音: [taˈdɛ́ːj pɔˈɡáːtʃaɾ] (
音声ファイル)、1998年9月21日 - )は、スロベニア、コメンダ出身の自転車競技選手。
経歴
2017年、スロベニアのコンチネンタルチームであるログ・リュブリャナ(英語版)でプロデビュー。
2019年、UAE チーム・エミレーツへ移籍[2]。
グランツール初出場となるブエルタ・ア・エスパーニャでは、第9ステージでグランツール初ステージ勝利[3]、第13ステージで2勝目を挙げる[4]。第20ステージでは残り39km地点で単独アタックをかけ、独走で区間3勝目[5]。最終的に、総合3位とヤングライダー賞を手に入れた。
2020年、ツール・ド・フランスに初出場。第7ステージで風の影響により分断した後方集団に取り残され、ライバル勢から1分21秒のタイムを失った[6]。第9ステージでマルク・ヒルシ、プリモシュ・ログリッチとのゴール前スプリントを制し、ツール・ド・フランス初勝利[7]。第15ステージでもログリッチとの登りスプリントを制し、大会2勝目[8]。第19ステージ終了時点で首位のログリッチとは57秒差の総合2位につけていた。コース終盤が登りとなる個人タイムトライアルの第20ステージで、2位のトム・デュムランに対して1分21秒、総合首位のログリッチを1分56秒上回るタイムで大会3勝目[9]。総合でもログリッチに対して59秒差をつけて逆転して総合首位に立ち、21歳にして総合優勝を果たした。さらに第20ステージで獲得した山岳ポイントで山岳賞も獲得。ヤングライダー賞も獲得し、最終的に3枚の特別賞ジャージを手に入れた[10]。
2021年のツール・ド・フランスでは、第5ステージの個人タイムトライアルでステージ1勝目[11]。大会最初の上級山岳ステージとなった第8ステージで、総合ライバル勢に対して3分20秒の差をつけ、マイヨジョーヌを獲得[12]。第17ステージで総合2位のヨナス・ヴィンゲゴー、3位のリチャル・カラパスを下しステージ優勝[13]。第18ステージでも勝利を挙げ、山岳賞でもトップに立った[14]。第9ステージ以降、総合リーダーの座をキープし続け、最終的に大会連覇と共に、前年同様、3枚の特別賞ジャージを手に入れる結果となった[15]。
2022年はUAEツアー総合2連覇[16]を皮切りに、ストラーデ・ビアンケ優勝[17]、ティレーノ〜アドリアティコ総合優勝[18]、ツアー・オブ・スロベニア総合優勝[19]を果たし順調な滑り出しを見せる。3連覇を目指して始まったツール・ド・フランスでは、第6ステージでステージ1勝目を挙げるとともに全体リーダーに躍り出ると[20]、第7ステージでは残り700メートルの未舗装急勾配区間で逃げに追いつき2勝目を挙げる[21]。3連覇へ順調に見えたが、第11ステージではガリビエ峠でチーム・ユンボ・ヴィスマの揺さぶりに合い、最後のグラノン峠でヨナス・ヴィンゲゴーに後れを取り、総合タイムでヴィンゲゴーから2分22秒遅れ、マイヨ・ジョーヌを手放すこととなった[22][23]。第17ステージではフィニッシュ直前までヴィンゲゴーと競り合う中、辛うじてステージ3勝目を挙げた[24]ものの、全体タイムの遅れは取り戻せず、第18ステージでは再び1分以上広げられることとなり[25]、最終的にはヤングライダー賞は獲得したものの、総合2位となった[26]。3年ぶりのブエルタ・ア・エスパーニャに出場が予定されていたが、欠場することとなった[27]。
主な戦績
2018年
2019年
2020年
2020年ツール・ド・フランスにて、マイヨ・ジョーヌを着用したタデイ・ポガチャル
2021年
2022年
2023年
2024年
グランツールの総合成績
脚注
外部リンク