ソマリア沖にて商船直接護衛を行うDSPE部隊の護衛艦 「せとぎり 」
ソマリア沖海賊の対処活動 (ソマリアおきかいぞくたいしょかつどう、Deployment Surface Force Counter Piracy Enforcement, DSPE )は、ソマリア 沖やアデン湾 で活動するソマリア沖の海賊 の海賊行為から付近を航行する船舶を護衛する目的で行われる自衛隊海外派遣 である。海上保安官 を同乗させた海上自衛隊 の護衛艦 が派遣海賊対処行動水上部隊として洋上で船舶を護衛し、P-3C 哨戒機 が派遣海賊対処行動航空隊として空から海域を監視する。派遣海賊対処行動航空隊は陸上自衛隊 との統合任務部隊 であり[ 1] 、陸上自衛隊はP-3Cを運用するためにジブチ に設置された基地 において警護と基地管理を担う。また航空自衛隊 が物資と人員輸送のためジブチに部隊を派遣している。
概要
2007年 ごろからソマリア沖やアデン湾にて海賊 行為が頻発していた。
2008年9月25日にウクライナ の貨物船「ファイナ」号が襲撃された。この船には戦車 を含む武器が多数積載されており、荷物の行き先がダルフール紛争 の続くスーダン であったため、単なる海賊事件ではなく安全保障上の事態として重大視したアメリカ合衆国 、EU 、ロシア はこのファイナ号事件を境に対策を強化する[ 2] 。
この流れを受けて日本政府 も海上自衛隊 のソマリア沖への派遣を検討し始め、2009年3月13日、ソマリア沖・アデン湾における海賊行為対処のための海上警備行動 を発令した[ 3] 。翌3月14日、海上自衛隊の護衛艦 2隻をソマリアに向けて出航させた。
2009年6月19日に海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律 (海賊対処法)が成立したので、新法施行の7月24日以降派遣部隊は護衛活動の根拠法を自衛隊法等に定められた海上警備行動から海賊対処法に切り替えて当該海域で警備を行っている。
ソマリア沖の海賊に対処する多国籍部隊としては第151合同任務部隊 (CTF151)が編制されており、2013年12月以降は、自衛隊は派遣水上部隊のうち護衛艦1隻をCTF-151に編入させ、2014年2月以降は派遣航空隊もCTF-151に編入させて警備している[ 4] 。また、2015年 5月31日には[ 4] 、第7次派遣海賊対処行動水上部隊指揮官を務めた海上自衛隊の伊藤弘海将補 がCTF-151司令官に着任した。自衛官 が訓練でない実際の多国籍部隊の司令官に着任するのは初となった[ 5] 。
活動内容
海賊対処行動の概要
2016年1月、インド洋に川崎汽船 が運航したコンテナ船ハンバー・ブリッジ 護航中の護衛艦まきなみ (DD-112)。
アデン湾を航行する船舶に船団をつくらせ、護衛艦がこれを護送するエスコート方式で警備を行う。護衛艦が搭載する哨戒ヘリコプターは周辺空域を警戒し、至近の船舶から救援要請があれば現場に急行する。2013年12月までは、2隻の護衛艦が船団の前後について護送していたが、2013年12月以降は、護衛艦1隻を第151合同任務部隊に参加させ、より広域の海域で警戒監視を行ういわゆるゾーンディフェンス方式でも警備を行う[ 6] 。2機のP-3C哨戒機は固定翼機の特性を生かして広域にわたる警戒監視を実施する。
その後、26次隊(2016年11月)から護衛艦1隻のみ派遣となり、第151合同任務部隊に編入の上、各国軍艦と共同・分担しエスコート護衛、ゾーンディフェンス等を実施している。
派遣当初は、「海賊対処法」が成立していない段階での海上警備行動を根拠とした警備であったため、護衛対象は日本人の生命と財産に関わる、「日本船籍の船」、「外国船籍のうち日本人の乗組員の存在する船」、「外国船籍のうち日本の運行管理者が運行している船」、「外国船籍のうち日本の貨物を輸送している船」に限られていた。護衛する船舶の海運事業者や船舶管理会社との日程などの調整は国土交通省 の海賊対策連絡調整室が当たる。
また、海上警備行動下での武器使用は「警察官職務執行法 第7条」「海上保安庁法 第20条」を準用 するため、派遣当初の海上自衛官 には警察官 と同じ武器使用基準しか認められず、海賊への危害射撃で違法性阻却事由 になりえるのは、正当防衛 、緊急避難 、重大犯罪(懲役3年以上)容疑者の抵抗・逃亡時などに限られており、海賊が船を乗っとる前(重大犯罪を犯していない段階)に船体威嚇射撃をして海賊に危害を加えた場合、海上自衛官らが罪に問われる可能性もあった。このため政府は、派遣部隊が行う海賊船への射撃を、正当防衛と緊急避難時のみに限定して許可していた。
上記のような制限を撤廃するため国会で「海賊対処法」の審議が進められ、2009年6月19日に成立した。これにより、危害射撃時の違法性阻却事由が明定されたため、派遣部隊は、停船命令を無視した海賊船が護衛対象船舶へ接近した段階で船体射撃ができるようになり、護衛対象船舶の船籍や乗組員の国籍に関わらず護衛をすることもできるようになった。
また、海上自衛官には司法警察権 が与えられていないため、海賊の逮捕などの司法手続きは同乗する海上保安庁 派遣捜査隊の海上保安官が行う。海上自衛隊の特別警備隊員 、立入検査隊員は、警告射撃等の海賊船に対する射撃を行う。
2010年代後期ごろになると海賊行為自体が激減し、先述の活動の他にも、漁民に対する啓蒙活動や故障漁船に対する救援活動等も行うようになった[ 7] 。
その他、救難信号を発している民間船舶の救援実績もあり、多種多様かつ臨機応変な活動を実施している[ 8] 。
経過
2008年
2009年
第151合同任務部隊 旗艦の米海軍 巡洋艦「アンツィオ 」を訪問中の護衛艦「はるさめ」航海長。
2010年
1月28日 - 第4次派遣海賊対処行動水上部隊の搭載航空機、出発式が挙行され大村航空基地 の第22航空群SH-60Kが1機と隊員8名派遣[ 56] 。
1月29日 - 第4次派遣海賊対処行動水上部隊「DD-111 おおなみ」が横須賀基地から出航[ 57] 。
1月30日 - 第4次派遣海賊対処行動水上部隊「DD-157 さわぎり」が佐世保基地から出航[ 58] 。
2月3日 - 第3次派遣海賊対処行動航空隊、八戸航空基地 に所在する第2航空群のP-3C哨戒機2機と隊員100名がジブチ国際空港へ向けて出発する[ 59] [ 60] 。
3月18日 - 第3次派遣海賊対処行動水上部隊が帰国する[ 61] 。
5月8日 - 第5次派遣海賊対処行動水上部隊「DD-153 ゆうぎり」が母港・大湊を出航。
5月10日 - 第5次派遣海賊対処行動水上部隊「DD-101 むらさめ」が横須賀基地から出航[ 62] 。
6月2日 - 第4次派遣航空隊のP-3Cが鹿屋基地を出発[ 63] 。
7月17日 - 海賊対処航空隊が使用する施設としてジブチ国際空港 の北側に駐機場、隊舎、格納庫などの起工式がジブチ国防大臣、駐ジブチ大使、海賊対処航空隊第4次隊司令らが臨席のもとで挙行される。
8月26日 - 第6次派遣海賊対処行動水上部隊「DD-112 まきなみ」が佐世保から出航する。僚艦の「DD-156 せとぎり」は8月23日に大湊を出航している[ 64] 。
10月6日 - 第5次派遣海賊対処行動航空隊のP-3Cが厚木基地を出発。
10月15日 第5次派遣海賊対処行動水上部隊「DD-101 むらさめ」と「DD-153 ゆうぎり」が帰国[ 65] 。
12月1日 - 第7次派遣海賊対処行動水上部隊「DD-104 きりさめ」と「DD-103 ゆうだち」が佐世保から出航する[ 66] 。
2011年
1月18日 - 第6次派遣海賊対処行動水上部隊が帰国する[ 67] 。
1月31日 - 第6次派遣海賊対処行動航空隊が那覇基地から出発する。
2月9日 - 第5次派遣海賊対処行動航空隊が厚木基地に帰国する。
3月15日 - 第8次派遣海賊対処行動水上部隊「DD-105 いなづま」と「DD-113 さざなみ」が呉基地から出航。
5月9日 - 第7次派遣海賊対処行動水上部隊が帰国する。また、同派遣隊が活動間に日本関連船舶を襲撃しアメリカ海軍に拘束された海賊4人を乗艦している海上保安官に引渡し、海賊対処法を初適用し3月13日に逮捕、被疑者4人をジブチから羽田空港 へ移送し東京地方検察庁 に送致している[ 68] [ 69] 。
6月20日 - 第9次派遣海賊対処行動水上部隊「DD-106 さみだれ」と「DD-158 うみぎり」が呉基地から出航。
7月7日 - ジブチ国際空港の北側に建設していた派遣海賊対処航空隊の施設 の開所式が開かれる[ 70] 。
7月8日 - 「対処要項」で自衛隊の活動期限は7月23日までとなっていたが、海賊事件が未だ収束していないことを受け、活動を1年間延長することを閣議決定した[ 71] 。
10月11日 - 第10次派遣海賊対処行動水上部隊の「DD-110 たかなみ」と「DD-111 おおなみ」が横須賀基地から出航する。
2012年
1月1日 - 海上自衛隊が、P-3C の任務飛行600回を達成した[ 72] 。
1月21日 - 第11次派遣海賊対処行動水上部隊の「DD-101 むらさめ」と「DD-102 はるさめ」が横須賀から出港。横須賀基地 では出港式典が行われた[ 73] 。
4月20日 - アタランタ作戦 を実施している欧州連合海軍部隊副司令官ライナー・エンドレス独海軍少将(Rainer Endres)一行が派遣航空部隊の施設を訪問する[ 74] 。
5月11日 - 第12次派遣海賊対処水上部隊として「DD-107 いかづち」が横須賀から、翌12日に「DD-157 さわぎり」が佐世保から出港。
7月1日 - 防衛省は在ジブチ日本大使館 に防衛駐在官 1名を派遣する方針を固める。これにより在ジブチの各国大使館付き駐在武官の情報サークルに参加し、ソマリア沖の海賊対策に関わる情報収集の業務のみならず、アフリカ大陸 で資源活動を活発化させている中華人民共和国 や政情不安定な中東 での情報収集体制を強化させる[ 75] 。また、同日には日中印の三カ国間の協調護衛に関する協定に基づき、三カ国協同の護衛編隊を初めて編組する[ 76] 。
7月11日 - 防衛省は、海賊対策部隊の派遣期間を1年、延長することを決定した[ 77] 。7月13日、政府の閣議で正式に決定した[ 78] 。
8月31日 - 第13次派遣海賊対処水上部隊の「DD-112 まきなみ」と「DD-153 ゆうぎり」が大湊から出港する。
12月18日 - 第14次派遣海賊対処水上部隊の「DD-114 すずなみ」が大湊から、20日に「DD-104 きりさめ」が佐世保から出港する[ 79] 。
2013年
4月7日 - 第15次派遣海賊対処水上部隊の「DD-155 はまぎり」が大湊から、4月9日 「DD-108 あけぼの」が佐世保から出航。
7月9日 - 政府は閣議にて同月23日に期限が切れる海賊対策活動の1年延長を決定する。また、同年12月から派遣護衛艦2隻のうち1隻を第151合同任務部隊 に参加させる方針も固めた。残る1隻は従来どおり護衛対象船舶と伴走するエスコート方式で任務を継続する[ 80] 。
7月26日 - 第16次派遣海賊対処水上部隊の「DD-156 せとぎり」が大湊から、7月29日 「DD-109 ありあけ」が佐世保から出航。
8月27日 - 安倍晋三 首相は日本の首相として初めてジブチを訪問し、ゲレ大統領と会談しジブチ沿岸警備隊への巡視艇供与を検討する意向を表明、その後ジブチに駐留する自衛隊を訪問・激励した。また、8月25日にはバーレーン 訪問中の際に第151合同任務部隊司令官と会談し、それまでの護衛艦2隻によるエスコート(護送船団)方式から1隻を抽出し、ゾーンディフェンス方式を実施する第151合同任務部隊 に12月からの参加を決定し、P-3C哨戒機の参加も要請され実施を検討していることも表明する[ 81] [ 82] [ 83] 。
11月9日 - 派遣海賊対処行動航空隊が警戒監視飛行回数1000回達成[ 84] 。
11月13日 - 第17次派遣海賊対処水上部隊の「DD-106 さみだれ」と「DD-113 さざなみ」が呉から出港[ 85] 。今回から、護衛艦2隻のうち1隻が第151合同任務部隊 の一員として活動する[ 86] 。
12月10日 - 護衛艦「DD-106 さみだれ」が第151合同任務部隊 に自衛隊として初参加する[ 87] 。
2014年
第151合同任務部隊 の旗艦アンツィオ を訪問し、同部隊の参謀長 (イギリス海軍大佐)から訓示を受ける護衛艦「はるさめ」の自衛官(2009年撮影)。
2015年
3月18日 - 第21次派遣海賊対処水上部隊の「DD-101 むらさめ」と「DD-107 いかづち」が横須賀から出港する[ 98]
5月31日 - 第7次派遣海賊対処行動水上部隊指揮官を務めた伊藤弘海将補が第151合同任務部隊司令官に着任[ 4] 。
7月5日 - 第22次派遣海賊対処水上部隊の「DD-115 あきづき 」と「DD-157 さわぎり」が佐世保から出港する[ 99]
10月23日 - 第23次派遣海賊対処水上部隊の「DD-114 すずなみ」と「DD-112 まきなみ」が大湊から出港する[ 100]
2016年
3月6日 - 第24次派遣海賊対処水上部隊の「DD-103 ゆうだち」が大湊から「DD-153 ゆうぎり」が横須賀からそれぞれ出港する[ 101]
7月10日 - 第25次派遣海賊対処水上部隊の「DD-105 いなずま」が呉から「DD-117 すずつき」が佐世保から出港する[ 102]
11月20日 - 第26次派遣海賊対処水上部隊の「DD-104 きりさめ」が佐世保から出港する[ 103] 。海賊被害が減少している事から今次派遣部隊から1隻派遣へと縮小となった[ 104] 。
2017年
3月9日 - 第4護衛隊群司令の福田達也海将補が第151合同任務部隊司令官に着任[ 105] 。
3月11日 - 第27次派遣海賊対処水上部隊の「DD-116 てるづき」が横須賀から出港する
8月6日 - 第28次派遣海賊対処水上部隊の「DD-154 あまぎり」が佐世保から出港する[ 106] 。
12月3日 - 第29次派遣海賊対処水上部隊の「DD-156 せとぎり」が大湊から出港する。
2018年
3月1日 - 第3護衛隊群司令の梶元大介海将補が第151合同任務部隊司令官に着任。任期は6月下旬まで[ 107] 。
3月25日 - 第30次派遣海賊対処水上部隊の「DD-108 あけぼの」が佐世保から出港する。
8月5日 - 第31次派遣海賊対処水上部隊の「DD-107 いかづち」が横須賀から出港する。
12月2日 - 第32次派遣海賊対処水上部隊の「DD-106 さみだれ」が呉から出港する。
2019年
3月16日 - 第33次派遣海賊対処水上部隊の「DD-151 あさぎり 」が舞鶴から出港する。
5月24日 - あさぎり艦長が寄港地などが分かる情報を公表前に自分のスマートフォン を使いSNS で複数回公開。情報保全義務違反に当たると判断され、服務規律違反の疑いがあるとして、艦長の佐藤吉範2等海佐を護衛艦隊司令部付とした。後任には砕氷艦 (南極観測船 )しらせ 副長から波江野裕一2等海佐が就いた[ 108] 。
6月20日 - ソマリア沖・アデン湾で、海賊対処行動に当たっている護衛艦「あさぎり」が沈没しつつあるインド船籍の貨物船から乗組員2人を救助した[ 109] 。
7月28日 - 第34次派遣海賊対処行動水上部隊の「DD-113 さざなみ」が呉から出港する。
11月24日 - 第35次派遣海賊対処行動水上部隊の「DD-102 はるさめ」が佐世保から出港する。
11月26日 ~12月2日 - ジブチで発生した大雨、洪水被害に対応するため、防衛大臣は海賊対処部隊の一部に対し派遣行動命令を出し、浸水地域でのポンプを使った排水作業などに当たらせた[ 110] 。12月2日に終結行動命令を発出し、活動終了[ 111] 。
2020年
1月10日 - 中東地域における日本関係船舶の安全確保に必要な情報収集活動 を、新たに編成する派遣情報収集活動水上部隊の護衛艦1隻及び海賊対処行動に従事する派遣海賊対処行動航空隊のP-3C×2機により実施する。活動期間は1月20日から同年12月26日、活動海域は、オマーン湾 、アラビア海 北部及びバブ・エル・マンデブ海峡 東側のアデン湾の三海域の公海(沿岸国の排他的経済水域を含む。)とされた[ 112] 。
1月11日 - 海自那覇航空基地 で新たに中東地域で情報収集活動の任務に着手する海賊対処航空隊第38次隊(司令・稲生修一2佐、5空群基幹の海自隊員約60人)の出国行事が行われた[ 113] 。
1月20日 - 海賊対処航空隊第38次隊が情報収集活動を開始した[ 112] 。
2月20日 - 第3護衛隊群司令の石巻義康海将補が第151合同任務部隊司令官に就任した[ 114] 。任期は7月16日まで。
4月21日 - 派遣海賊対処行動航空隊の交代については、新型コロナウイルス 感染症の流行を受け、ジブチ政府が厳しい入国制限を課していることから、まずは整備の必要がある機体のみ交代させることを統合幕僚監部 が発表した[ 115] 。なお、交代機は4月24日に第2航空群 所属のP-3C哨戒機×2機が 八戸航空基地 を出発し、現任務機は4月29日に那覇航空基地 に帰国する[ 115] 。
6月18日 - 第2航空群(八戸)を基幹とした第39次派遣海賊対処行動航空隊及び陸上自衛隊中央即応連隊 (宇都宮)を基幹及び海上自衛隊各部隊からなる第14次派遣海賊対処行動支援隊(第1派)が成田空港から出国し、第38次派遣海賊対処行動航空隊要員及び第13次派遣海賊対処行動支援隊(第1派)は7月9日にチャーター機により、成田空港に帰国予定[ 116] [ 117] 。
4月26日 - 第36次派遣海賊対処行動水上部隊の「DD-111 おおなみ」が横須賀から出港する。
9月13日 - 第37次派遣海賊対処行動水上部隊の「DD-109 ありあけ」が佐世保から出港する。
10月8日 - ソマリア沖・アデン湾における海賊対処の任務を終え交代を完了した第39次派遣海賊対処行動航空隊は、台風14号 の影響により10月9日に予定していた帰国を同11日に遅らせると統合幕僚監部から発表された[ 118] 。
2021年
1月31日 - 第38次派遣海賊対処行動水上部隊の「DD-156 せとぎり」が舞鶴から出港する。
2月12日 - 第42次派遣海賊対処行動航空隊は、2月11日を予定していた出国を悪天候のため遅らせ12日に那覇航空基地から出国した[ 119] [ 120] 。
4月8日 - 支援隊19人、航空隊2人の計21人の新型コロナウイルス 感染が判明[ 121] 。
6月12日 - 第39次派遣海賊対処行動水上部隊の「DD-153 ゆうぎり」が横須賀から出港する[ 122] 。「ゆうぎり」は6月5日に横須賀地区で出国行事を実施した後、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を踏まえ、乗組員全員に対しPCR検査を実施するとともに、5日から横須賀及び日本近海において14日間にわたり訓練等を行いつつ乗組員の健康観察を実施した上で、ソマリア沖・アデン湾に向け進出する[ 122] 。
10月 頃、陸自部隊司令部の情報幕僚と地域情報班長の2人が首都ジブチ市内で、中国の軍人をスマートフォンで撮影した疑いでジブチ軍の共和国警備隊により拘束され、スマホを押収された。現地の日本大使館 がジブチの国防省などに抗議し釈放された。このほかにも、自衛隊員が現地当局に拘束されたり、拘束されそうになったりする事件が相次いでおり、今回のケースは拘束時間が異例の長さだった。[ 123]
10月10日 - 第40次派遣海賊対処行動水上部隊の「DD-103 ゆうだち」が大湊から出港。
2022年
1月9日 - 第41次派遣海賊対処行動水上部隊の「DD-106 さみだれ」が呉基地から出港[ 124] 。なお、本部隊から情報収集活動 の任務を併せて付与することにより、海賊対処行動と情報収集活動を兼務する[ 124] 。
5月22日 - 第42次派遣海賊対処行動水上部隊の「DD-102 はるさめ」が佐世保基地から出港[ 125] 。
9月17日 - 第43次派遣海賊対処行動水上部隊の「DD-117 すずつき」が佐世保基地から出港[ 126] 。
2023年
1月22日 - 第44次派遣海賊対処行動水上部隊の「DD-112 まきなみ」が大湊から出港[ 127] 。
4月 - スーダンでの武力衝突 を受け、派遣されているP-3Cが20日~23日の間、「DD-112 まきなみ」が23日~28日の間、邦人等輸送の実施に備え待機した[ 128] 。
6月5日 - 第45次派遣海賊対処行動水上部隊(中東地域における情報収集活動兼務))の「DD-107 いかづち」が横須賀から出港[ 129] 。
9月27日 - 第46次派遣海賊対処行動水上部隊(中東地域における情報収集活動兼務))の「DD-108 あけぼの」が佐世保から出港[ 130] 。
11月26日 - イギリス の会社が運航するリベリア 船籍のタンカー 「セントラル・パーク」がイエメン 沖のアデン湾を航行していたところ、武装勢力に乗っ取られたという情報が同湾で海賊対処にあたっている海上自衛隊に寄せられた[ 131] 。情報を受けて46次隊の護衛艦「あけぼの」とP-3C 哨戒機1機が現場に向かい警戒監視や情報収集にあたったほか、アメリカ軍などに情報提供を行った[ 131] 。その後、アメリカ海軍の駆逐艦「メイソン 」が介入し、解放された[ 131] 。この際、5人のソマリア人海賊が拘束された[ 132] 。その際、周辺の海域に弾道ミサイル が発射されており、米軍からの情報では「あけぼの」から10海里 (約18.5キロ )以上離れた海域に落下した。発射の情報を受けたあと、「あけぼの」は速度を最大近くの時速30ノット余りまで上げて現場海域から離脱した[ 133] 。海上幕僚長 の酒井良 は「『あけぼの』には弾道ミサイルに対応できる装備がなく、直接弾道ミサイルが命中するおそれがあるときには対応は不可能だと思っている。イエメンが保有する弾道ミサイルの性能などをトータルで分析すると、直接命中させる性能はないとみられ、警戒をしながら現在の任務を継続する方針だ」と述べた[ 134] [ 135] 。
2024年
2月1日 - 第47次派遣海賊対処行動水上部隊(中東地域における情報収集活動兼務)の「DD-113 さざなみ」が呉から出港[ 136] [ 137] 。
6月3日 - 第48次派遣海賊対処行動水上部隊(中東地域における情報収集活動兼務)の「DD-106 さみだれ」が呉から出港[ 138] [ 139] 。
※派遣部隊の詳細については歴代派遣部隊 を参照。
派遣部隊概要
派遣部隊
下記の3つの部隊のほか、航空自衛隊第1輸送航空隊 のC-130 が空輸支援として、ジブチへの人員や器材の輸送を行なっている。
派遣海賊対処行動水上部隊 (DSPE)
派遣海賊対処行動水上部隊(Deployment Surface Force Counter Piracy Enforcement, DSPE )は海上自衛隊による部隊で、護衛艦1隻(2016年11月までは2隻)およびその搭載ヘリコプター により編成される。派遣部隊には特別警備隊 から派出された人員も含まれる。また、海上保安庁 の保安官8名によるソマリア周辺海域派遣捜査隊が護衛艦に同乗している。
派遣海賊対処行動航空隊 (DAPE)
派遣海賊対処行動航空隊(Deployment Air force Counter Piracy Enforcement, DAPE )は海上自衛隊による部隊で、司令部、飛行隊(P-3C 哨戒機2機)及び整備補給隊により編成され、ジブチ国際空港 北西地区に整備された活動拠点 においてアデン湾の警戒監視を行っている。
派遣海賊対処行動支援隊 (DGPE)
派遣海賊対処行動支援隊(Deployment Support-Group for Counter Piracy Enforcement, DGPE )は海上自衛隊と陸上自衛隊の統合部隊であり、ジブチ国際空港北西地区に整備された活動拠点において、警備や拠点の維持管理などを行っている。
2014年7月、派遣実施計画の見直しにより、「派遣海賊対処行動航空隊(DAPE)」から業務隊、警衛隊及び警務隊が分離し新編された。
海上自衛隊から約30名、陸上自衛隊からは、軽装甲機動車 などを装備する約80名が参加し、基地業務と警護を担当している。
任務に対する追加装備
派遣される護衛艦には以下のような装備追加が行われている。
等が行われている。
艦橋ウイング下の銃座
格納庫上部の銃座
艦橋ウイングに装備されたLRAD
艦橋の防弾版
特別機動船
歴代派遣部隊
派遣海賊対処行動水上部隊
回次
指揮官名
派遣部隊
派遣期間
派遣艦艇
備考
1
五島浩司
第4護衛隊群 第8護衛隊
2009.0 3.14 - 2009.0 8.16
DD-113 さざなみ DD-106 さみだれ
2
在原政夫
第2護衛隊群 第2護衛隊
2009.0 7.0 6 - 2009.11.29
DD-102 はるさめ DD-154 あまぎり
派遣捜査隊隊長:千田亨
哨戒ヘリコプター (第21航空群 第21航空隊所属機ほか)
3
中畑康樹
第4護衛隊群 第4護衛隊
2009.10.13 - 2010.0 3.18
DD-110 たかなみ DD-155 はまぎり
4
南 孝宜
第2護衛隊群 第6護衛隊
2010.0 1.29 - 2010.0 7.0 2
DD-111 おおなみ DD-157 さわぎり
派遣捜査隊隊長:岡本顕
哨戒ヘリコプター (第22航空群第22航空隊所属機ほか)
5
篠村靖彦
第1護衛隊群 第1護衛隊
2010.0 5.10 - 2010.10.15
DD-101 むらさめ DD-153 ゆうぎり
派遣捜査隊隊長:岩男勝美
哨戒ヘリコプター (第21航空群第21航空隊所属機)
6
三船 忍
第3護衛隊群 第3護衛隊
2010.0 8.23 - 2011.0 1.18
DD-112 まきなみ DD-156 せとぎり
7
伊藤 弘
第3護衛隊群 第7護衛隊
2010.12.0 1 - 2011.0 5.0 9
DD-104 きりさめ DD-103 ゆうだち
※指揮官の伊藤弘は2015年にCTF-151 司令官に就任
8
山本喜清 →平野晃胤
第4護衛隊群 第8護衛隊
2011.0 3.15 - 2011.0 8.11
DD-105 いなづま DD-113 さざなみ
※2011.6.6より身体上の理由で指揮官が交代
9
大判英之
第4護衛隊群 第4護衛隊
2011.0 6.20 - 2011.12.0 3
DD-106 さみだれDD-158 うみぎり
10
水間貴勝
第2護衛隊群 第6護衛隊
2011.10.11 - 2012.0 3.12
DD-110 たかなみ DD-111 おおなみ
11
山本克也
第1護衛隊群 第1護衛隊
2012.0 1.21 - 2012.0 7.0 5
DD-101 むらさめ DD-102 はるさめ
12
山崎浩一
第1護衛隊群 第5護衛隊
2012.0 5.11 - 2012.10.25
DD-107 いかづち DD-157 さわぎり
13
丸澤伸二
第2護衛隊群 第2護衛隊
2012.0 8.31 - 2013.0 2.11
DD-112 まきなみ DD-153 ゆうぎり
14
下 淳市
第3護衛隊群 第3護衛隊
2012.12.18 - 2013.0 6.10
DD-104 きりさめDD-114 すずなみ
15
岩澤 努
第2護衛隊群 第6護衛隊
2013.0 4.0 7 - 2013.0 9.27
DD-155 はまぎりDD-108 あけぼの
16
清水博文
第3護衛隊群 第7護衛隊
2013.0 7.26 - 2014.0 1.17
DD-109 ありあけ DD-156 せとぎり
17
田尻裕昭
第4護衛隊群 第8護衛隊
2013.11.13 - 2014.0 5.17
DD-106 さみだれ DD-113 さざなみ
18
立川浩二
第4護衛隊群 第8護衛隊
2014.0 3.17 - 2014.0 9.20
DD-105 いなづま DD-158 うみぎり
19
大川 努
第2護衛隊群 第6護衛隊
2014.0 7.15 - 2015.0 1.24
DD-110 たかなみ DD-111 おおなみ
20
柏原正俊
第2護衛隊群 第2護衛隊
2014.11.15 - 2015.0 5.20
DD-102 はるさめ DD-154 あまぎり
21
中筋 篤
第1護衛隊群 第1護衛隊
2015.0 3.18 - 2015.0 8.30
DD-101 むらさめ DD-107 いかづち
22
豊住 太
第1護衛隊群 第5護衛隊
2015.0 7.0 5 - 2015.12.18
DD-115 あきづき DD-157 さわぎり
23
吉岡 猛
第3護衛隊群 第3護衛隊
2015.10.23 - 2016.0 5.0 8
DD-114 すずなみ DD-112 まきなみ
24
井上高志
第3護衛隊群 第7護衛隊
2016.0 3.0 6 - 2016.0 9.0 8
DD-103 ゆうだち DD-153 ゆうぎり
25
南 厚
第4護衛隊群 第4護衛隊
2016.0 7.10 - 2017.0 1.12
DD-105 いなづまDD-117 すずつき
26
小林知典
第4護衛隊群 第8護衛隊
2016.11.20 - 2017.0 5.28
DD-104 きりさめ
27
近藤 匡
第2護衛隊群 第6護衛隊
2017.0 3.11 - 2017.10.0 1
DD-116 てるづき
28
齊藤浩司
第2護衛隊群 第2護衛隊
2017.0 8.0 6 - 2018.0 2.11
DD-154 あまぎり
29
森山 進
第3護衛隊群 第7護衛隊
2017.12.0 3 - 2018.0 6.0 3
DD-156 せとぎり
30
中村譲介
第1護衛隊群 第5護衛隊
2018.0 3.25 - 2018.10.0 7
DD-108 あけぼの
31
東良子
第1護衛隊群 第1護衛隊
2018.0 8.0 5 - 2019.0 2.0 9
DD-107 いかづち
32
西山高広
第4護衛隊群 第4護衛隊
2018.12.0 2 - 2019.0 5.25
DD-106 さみだれ
33
佐藤吉範 →波江野裕一
護衛艦隊 第14護衛隊
2019.0 3.16 - 2019.10.0 5
DD-151 あさぎり
※2019.5.24より服務規律違反の疑いにより 指揮官が交代[ 140]
34
石川将司
第4護衛隊群 第4護衛隊
2019.0 7.28 - 2020.0 1.25
DD-113 さざなみ
35
大島輝久
第2護衛隊群 第2護衛隊
2019.11.24 - 2020.0 6.19
DD-102 はるさめ
36
石寺隆彦
第2護衛隊群 第6護衛隊
2020.0 4.26 - 2020.11.24
DD-111 おおなみ
37
江澤斎高
第1護衛隊群 第5護衛隊
2020.0 9.13 - 2021.0 4.13
DD-109 ありあけ
38
佐藤伸哉
護衛艦隊 第14護衛隊
2021.0 1.31 - 2021.0 8.16
DD-156 せとぎり
39
熊代威
護衛艦隊 第11護衛隊
2021.0 6.12 - 2021.12.19
DD-153 ゆうぎり
40
涌嶋英孝
第3護衛隊群 第7護衛隊
2021.10.10 - 2022.0 4.11
DD-103 ゆうだち
41
高橋秀彰
第4護衛隊群 第4護衛隊
2022.0 1.0 9 - 2022.0 8.10
DD-106 さみだれ
※本部隊から海賊対処行動と情報収集活動を兼務[ 124]
42
工藤正徳
第2護衛隊群 第2護衛隊
2022.0 5.22 - 2022.12.0 4
DD-102 はるさめ
43
飯ケ谷孝広
第4護衛隊群 第8護衛隊
2022.0 9.17 - 2023.0 4.0 5
DD-117 すずつき
44
藤井健一
第3護衛隊群 第7護衛隊
2023.0 1.22 - 2023.0 8.0 6
DD-112 まきなみ
45
田中宏明
第1護衛隊群 第1護衛隊
2023.0 6.0 5 - 2023.12.15
DD-107 いかづち
46
外川久人
第1護衛隊群 第5護衛隊
2023.0 9.27 - 2024.0 4.13
DD-108 あけぼの
47
伴昌幸
第4護衛隊群 第4護衛隊
2024.0 2.0 1 - 2024.0 8.0 9
DD-113 さざなみ
48
古賀直樹
第4護衛隊群 第4護衛隊
2024.0 6.0 3 - 2024.12.13
DD-106 さみだれ
49
早川正紘
第1護衛隊群 第1護衛隊
2024.10.0 5 -
DD-101 むらさめ
50
髙城正太
第2護衛隊群 第2護衛隊
2025.0 2.0 2-
DD-115 あさひ
派遣海賊対処行動航空隊
派遣航空隊司令(階級は特記ない限り1等海佐)
回次
指揮官名
哨戒機所属
派遣期間
備考
1
福島 博
第4航空群 第3航空隊
2009.0 5.28 - 2009.10.12
2
浅岡哲史
第5航空群 第5航空隊
2009.10.0 5 - 2010.0 2.10
第5航空隊副長
3
清水雅彦
第2航空群 第2航空隊
2010.0 2.0 3 - 2010.0 6.10
第2航空隊副長、2等海佐
4
木村康張
第1航空群 第1航空隊
2010.0 6.0 2 - 2010.10.14
第1航空隊副長
5
大野敏明
第4航空群第3航空隊
2010.10.0 6 - 2011.0 2.0 9
第3航空隊副長
6
森竹賢全
第5航空群第5航空隊
2011.0 1.31 - 2011.0 6.14
第5航空隊副長
7
江藤浩之
第2航空群第2航空隊
2011.0 6.0 7 - 2011.10.14
第2航空隊副長
8
飯塚一三
第1航空群第1航空隊
2011.10.0 5 - 2012.0 2.0 8
第1航空隊副長
9
向井 強
第4航空群第3航空隊
2012.0 1.30 - 2012.0 6.13
第3航空隊副長
10
敷嶋 章
第5航空群第5航空隊
2012.0 6.0 4 - 2012.10.17
11
森脇 仁
第2航空群第2航空隊
2012.10.0 5 - 2013.0 2.0 8
第2航空隊副長
12
木下 章
第1航空群第1航空隊
2013.0 1.29 - 2013.0 6.15
13
山形文則
第4航空群第3航空隊
2013.0 6.0 5 - 2013.10.18
14
伊藤進吾
第5航空群第5航空隊
2013.10.0 9 - 2014.0 2.14
15
淺沼弘巳
第2航空群第2航空隊
2014.0 2.0 5 - 2014.0 6.19
16
大内研治
第1航空群第1航空隊
2014.0 6.0 9 - 2014.10.17
17
草野信也
第4航空群第3航空隊
2014.10.0 1 - 2015.0 2.22
2等海佐
18
菊地秀雄
第5航空群第5航空隊
2015.0 2.0 2 - 2015.0 5.14
19
本村雅久
第2航空群第2航空隊
2015.0 4.28 - 2015.0 8.11
20
北原浩一
第1航空群第1航空隊
2015.0 7.27 - 2015.11.13
21
菊地秀雄
第5航空群第5航空隊
2015.10.28 - 2016.0 2.18
22
本村雅久
第2航空群第2航空隊
2016.0 2.0 1 - 20160 .5.13
23
川畑信一
第1航空群第1航空隊
2016.0 4.27 - 2016.0 8.12
24
阿部直樹
第5航空群第5航空隊
2016.0 7.27 - 2016.11.11
2等海佐
25
坪倉大吾
第2航空群第2航空隊
2016.10.26 - 2017.0 2.19
2等海佐
26
三澤一仁
第1航空群第1航空隊
2017.0 1.23 - 2017.0 5.14
2等海佐
27
長尾英樹
第5航空群第5航空隊
2017.0 4.28 - 2017.0 8.0 9
2等海佐
28
鎌倉正幸
第2航空群第2航空隊
2017.0 7.25 - 2017.10.27
2等海佐
29
臼井洋太郎
第1航空群第1航空隊
2017.10.18 - 2018.0 2.0 4
2等海佐
30
佐野浩之
第5航空群第5航空隊
2017.0 1.15 - 2018.0 5.0 3
2等海佐
31
高橋英樹
第2航空群第2航空隊
2018.0 4.19 - 2018.0 8.0 8
2等海佐
32
長谷川裕介
第5航空群第5航空隊
2018.0 7.26 - 2018.10.25
2等海佐
33
栗下明彦
第2航空群第2航空隊
2018.10.12 - 2019.0 1.30
2等海佐
34
赤松真次
第5航空群第5航空隊
2019.0 1.23 - 2019.0 4.27
2等海佐
35
安納藤嘉
第2航空群第2航空隊
2019.0 4.12 - 2019.0 7.25
2等海佐
36
大原浩史
第5航空群第5航空隊
2019.0 7.12 - 2019.10.19
2等海佐
37
米田一則
第2航空群第2航空隊
2019.10.0 2 - 2020.0 1.24
2等海佐
38
稲生修一
第5航空群第5航空隊
2020.0 1.11 - 2020.0 7.0 9
2等海佐
39
天沼知之
第2航空群第2航空隊
2020.0 6.18 - 2020.10.11
2等海佐
40
市川明伯
第5航空群第5航空隊
2020.0 9.0 7 - 2020.12.0 9
2等海佐
41
戸高祐明
第2航空群第2航空隊
2020.11.25 - 2021.0 2.25
2等海佐
42
清水要平
第5航空群第5航空隊
2021.0 2.12 - 2021.0 5.14
2等海佐
43
西宮友樹
第2航空群第2航空隊
2021.0 4.24 - 2021.0 8.0 3
2等海佐
44
濱川 翔
第5航空群第5航空隊
2021.0 7.0 8 - 2021.10.0 9
2等海佐
45
中川蔵太
第2航空群第2航空隊
2021.0 9.27 - 2021.12.13[ 141]
2等海佐
46
屋宜純平
第5航空群第5航空隊
2021.12.0 7 - 2022.0 3.0 6
2等海佐
47
西宮友樹
第2航空群第2航空隊
2022.0 2.22 - 2022.0 5.31
2等海佐
48
松川広司
第5航空群第5航空隊
2022.0 5.24 - 2022.0 8.22
2等海佐
49
吉留章友
第2航空群第2航空隊
2022.0 8.15 - 2022.11.15
2等海佐
50
平川元気
第5航空群第5航空隊
2022.11.0 8 - 2023.0 2.0 6
2等海佐
51
川村智也
第2航空群第2航空隊
2023.0 1.30 - 2023.0 5.0 3
2等海佐
52
出口晶一
第5航空群第5航空隊
2023.0 4.25 - 2023.10.15
2等海佐
53
斎藤啓一郎
第2航空群第2航空隊
2023.10.0 7 - 2024.0 3.12
2等海佐
54
澤畑祐太
第5航空群第5航空隊
2024.0 3.0 5 - 2024.0 8.0 9
2等海佐
55
髙橋慶多
第2航空群第2航空隊
2024.0 7.30 - 2024.12.21
2等海佐
56
長洋介
第5航空群第5航空隊
2024.12.13 -
2等海佐
活動拠点
水上部隊はアデン湾周辺国のジブチ港 (ジブチ)、アデン港 (イエメン )、サラーラ港 (オマーン )を活動拠点とする[ 142] 。
当初、航空隊はジブチ国際空港に隣接するアメリカ軍 キャンプ・レモニエ を拠点にしており、哨戒機は空港内に駐機していた。しかし駐機場まで移動に時間がかかり、夏には気温が50度を超える炎天下で整備を行っていたため[ 143] 、ジブチ政府から空港内の12ヘクタールを借りて整備用格納庫、宿舎、駐機場などを整備することになった[ 144] [ 145] 。2011年6月1日には、自衛隊初の恒久的な海外施設となる基地が開設された。
各所の反応
内閣府が行った世論調査によれば、自衛隊による海賊対策を肯定的に考えている人は63.2%で、否定的な見方は29.1%だった。調査は1月15日から25日に成人男女3000人を対象に実施された[ 146] 。
海上自衛隊の護衛艦による警護を希望する船舶は、約2600隻。これは、アデン湾 を航行する日本関係船の年間隻数にほぼ匹敵する[ 147] 。
2009年 5月11日から13日にかけて「さみだれ」と「さざなみ」はピースボート の船舶を護衛している[ 148] 。ピースボートは自衛隊による海賊対策派遣を強く非難しているが、この時の護衛については「主張とは別に参加者の安全が第一」と述べている[ 149] [ 148] 。このようなピースボート側の対応について、一部からは「ダブルスタンダード」「二枚舌」などの非難がある[ 150] [ 148] 。
国際海事機関 (IMO)の勇敢賞を海賊対処部隊が他国部隊と同時に受賞[ 151] [ 152] 。
2013年12月17日、アメリカ海軍 の第5艦隊 ミラー司令官は、海上自衛隊の活動について「最大限の貢献をしている」と評価した[ 153] 。
殉職者
以下の殉職者が発生している。
2010年6月9日、護衛艦「ゆうぎり 」艦内で、トイレの下にある屎尿処理タンクで発生した硫化水素が個室内に逆流し、3等海曹 の隊員1名が中毒死した[ 154] 。
2012年10月15日、護衛艦「ゆうぎり」の射撃担当乗員の海士長 が、アデン湾の寄港地で上陸中に海水浴で溺れて死亡した[ 155] 。
脚注
出典
参考文献
関連項目
外部リンク