Gene Vincent (1957)
ジーン・ヴィンセント (Gene Vincent 、1935年 2月11日 - 1971年 10月12日 )は、アメリカ合衆国 の1950年代のロカビリー ミュージックのミュージシャン 、シンガー であり ジーン・ヴィンセント & ヒズ・ブルー・キャップス のヴォーカリスト である。1956年 に「ビー・バップ・ア・ルーラ 」をヒットさせたことで知られる。そしてブルー・キャップスのギタリスト 、クリフ・ギャラップ のギター奏法のギャロッピングは今もなおその名を残している。またビートルズ 等、後のロックンロール シーンにおいて彼等の与えた影響は大きい。
ジーン・ヴィンセント & ヒズ・ブルー・キャップス
オリジナル・メンバー( - 1956)
ジーン・ヴィンセント (Gene Vincent) (Vo,Gu)
クリフ・ギャラップ (Cliff Gallup) (Gu)
「ローリング・ストーン の選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において2003年は第79位、2011年の改訂版では削除された。
ウィリー・ウイリアムス (Willie Williams) (Gu)
ジャック・ニール (Jack Neal) (Ba)
ディッキー・ハレル (Dickie Harrell) (Dr)
略歴
1935年2月11日、アメリカ合衆国 バージニア州 ノーフォーク 生まれ[1] 。本名ヴィンセント・ユージン・クラドック (Vincent Eugene Craddock)。生家はとても貧しく、大変苦労して育った。1947年、教会の賛美歌を聞き音楽(歌)に興味を持つ。1950年、サウス・ノーフォーク・ハイスクールへ進学。その頃からカントリー やブルース に興味を持ち始める。1952年、中退、アメリカ海兵隊 へ。1955年7月、入隊中にオートバイ事故を起こし左足に大怪我を負うが、本人は左足の切断を拒否し[2] 、生涯にわたり足に障害を持つ事となる[1] 。除隊後ノーフォークのローカル ラジオ局と契約。
1956年、ノースカロライナ州 のラジオ局、WCMS(現WCMS-FM)のディスクジョッキー 、ビル・(シェリフ・テックス)・デイビスに誘われカントリー・ショウに出演。これが良い評価を受ける。これを機にビルがマネージャーになり、地元のミュージシャンを集めバックバンドのブルー・キャップス(Blue Caps)を結成。カリフォルニア州 ロサンゼルス のキャピトル・レコード へデモ・テープを送るが審査は難航。キャピトル幹部の反対多数の中、ジーンのヴォーカルに陶酔した一幹部のケン・ネルソンの強引な一押しで契約する事となる。
同年、デビュー・シングル"Woman Love"を発表するが、当初はB面曲だった"Be-Bop-A-Lula "がヒットして[3] 、全米ポップ・チャートで7位を記録した[4] 。他、映画『女はそれを我慢できない 』、"Hot Rod Gang"に出演。シングル"Race With The Davil"(96位[4] )、"Bluejean Bop"(34位[4] )、 1957年、"Lotta Lovin'"/"Wear My Ring"(13位[4] )、"Dance To The Bop"(23位[4] )と発表するが、ロックンロールに飽き始めていたアメリカ合衆国ではその後ヒットしなかった。
アメリカ合衆国での活動に見切りをつけたジーンは、エディ・コクラン やバディ・ホリー 等と同様、拠点をヨーロッパ に移し各国を周りかなり良い成果を得た。中でもイギリス ではロックンロールが全盛期で特に人気があり、当時若年だったジョン・レノン やポール・マッカートニー 等も度々ショウを観に行っていた。ジョンとポールは後年、それぞれのソロ・アルバム(『ロックン・ロール 』、『公式海賊盤 』)でジーンの"Be Bop A-Lula"をカバーしている。1960年 4月16日 、イギリスツアー中だったコクランらと共に乗ったタクシーが街路樹に衝突し、ヴィンセントらは助かったものの、コクランは重傷を負い翌日死亡した。
その後は若い頃にその影響を受けたビートルズ やローリング・ストーンズ 等の新しい時代のロックンロールが席巻すると共にいわゆるロカビリーと云われる古いスタイルのロックンロールは影を潜めていった。
1971年 10月12日 、キャピトルのあるロサンゼルス のインターバリー・コミュニティー・ホスピタルで、胃潰瘍 のため息を引取る。享年36歳。ロサンゼルスのEternal Valley Memorial Park に埋葬された。
1998年 にロックの殿堂 入り[5] 。
ディスコグラフィ
キャピトル正規アルバム
BLUE JEAN BOP! (1956)
Gene Vincent and the Blue Caps (1957)
GENE VINCENT ROCKS! AND THE BLUE CAPS ROLL (1958)
a gene vincent record date (1959)
SOUNDS LIKE GENE VINCENT (1959)
TWIST CRAZY TIMES! GENE VINCENT (1960)
the crazy beat of GENE VINCENT (1961)
脚注
外部リンク