ジョージ・ジェシー・ヒル・ジュニア (George Jesse Hill Jr. 、1986年 5月4日 - )は、アメリカ合衆国 インディアナ州 インディアナポリス 出身のプロバスケットボール 選手。ポジションはポイントガード 。
経歴
若齢期
インディアナ州 インディアナポリス で生まれ育ったヒルは、幼少期には、いつかはマイケル・ジョーダン のような選手になることを夢見ていた。夢の実現でもあるドラフト1巡目指名を受けた際にヒルは、「子供の頃からの夢だった。」と語った[1] 。ヒルはブロード・リップル高校に入学し[2] ヒルは、グレッグ・オデン 、マイク・コンリー 、 ジョシュ・マクロバーツ 、ロドニー・カーニー 、エリック・ゴードン そして コートニー・リー とともにインディアナ州 の屈指の選手となった[3] 最高学年には、州のトップとなる1試合平均36.2得点をあげ、インディアナ州の歴代シーズン高校記録第5位に入った[4]
カレッジ
ハイスクールでの活躍によって、インディアナ大学 やテンプル大学 などカレッジバスケット強豪校からオファーがあったにも拘らず、ヒルはインディアナ大学-パデュー大学インディアナポリス校 (IUPUI)入学を選んだ。病気の曾祖父と過ごすためであったが[5] 、その曾祖父は入学を決めて数ヶ月後に亡くなった。しかし、ヒルは曾祖父の残した「言行一致であれ」の言葉に従い、チャンスの多い強豪校のオファーを断り、IUPUIに入学した。
2年目にIUPUIチーム、ジャガースをカンファレンスのトップチームへと導いた。
NBA
インディアナ大学-パデュー大学インディアナポリス校 (IUPUI)から、2008年のNBAドラフト 1巡目26位でサンアントニオ・スパーズ に指名され、IUPUI初のNBA選手となった。
サンアントニオ・スパーズ
スパーズ時代のジョージ・ヒル
プロ2年目にブレークし、2011年まで、トニー・パーカー の控えとして活躍し,将来のスターターと見なされていたが、2011年のNBAドラフト 時に、インディアナ・ペイサーズ が1巡目15位で指名したカワイ・レナード の交渉権とのトレードでペイサーズに移籍し、故郷インディアナに戻った。
インディアナ・ペイサーズ
2011-12シーズンは、ダレン・コリソン の控えとしてスタートしたが、1月31日に足首を痛め、12ゲームを欠場したが、コリソンの故障により4月からシーズン終了までスターターを務め、1試合平均9.6得点の成績を残した。プレーオフ1stラウンドのオーランド・マジック 戦では、5試合に2桁得点をあげ、セミファイナル進出に貢献した。マイアミ・ヒート との第3戦で20得点5アシストのプレーオフキャリアハイの活躍をしたものの、第6戦で敗退した。
2012-13シーズンは、7月13日に5年4000万ドルで再契約を結び、レギュラーシーズン76試合に全てスターターとして出場し、1試合平均14.2得点、4.7アシストのキャリアハイの成績でプレーオフに進み、ここでも1試合平均14.6得点、4.3アシストのプレーオフキャリアハイの成績を残した。しかしながら、チームはカンファレンスファイナルまで進んだものの、またしてもヒートに敗れ、ファイナルに進むことはできなかった。
2013-14シーズン、2014年2月7日に、対ポートランド・トレイルブレイザーズ 戦で、37得点9リバウンド8アシストのNBAキャリア最高の成績を残した。シーズン全体としては全シーズンより成績を落としたが、チームの堅調を支え、前年同様カンファレンスファイナルまで進みヒートとの対戦となったが、3年連続でヒートに敗退した。
2014-15シーズンは、左膝の痛みのため、開幕から欠場していたが、2014年12月23日のニューオーリンズ・ペリカンズ 戦で、ようやくシーズン初出場した。しかし、チームはポール・ジョージ をはじめとして開幕から負傷者が続出したことでベストメンバーを組めず、38勝44敗に終わり、プレーオフ不出場に終わった。
2015-16シーズンは、ジョージが完全復活を遂げ、プレーオフに復帰。しかし、プレーオフではトロント・ラプターズ に3勝4敗で屈し、ヒル自身も不完全燃焼に終わった。
ユタ・ジャズ
2016年6月22日、ジェフ・ティーグ などが絡んだアトランタ・ホークス とユタ・ジャズ との三角トレードでジャズに移籍した[6] 。11月1日の古巣サンアントニオ・スパーズ 戦では、チーム最多の22得点とチームを牽引し、2015-16シーズンNBAホームアリーナ新記録の40勝1敗と、圧倒的強さを誇ったスパーズに対し106-91で勝利し、相手スパーズにシーズンホームゲーム第2戦で早くも土を付ける原動力となり、敵将のグレッグ・ポポヴィッチ HCからも絶賛された。以降も負傷に悩まされながらもジャズのオフェンスを牽引し、2012年以来のプレーオフ出場に貢献した。
サクラメント・キングス
2017年7月4日、サクラメント・キングス と3年5700万ドルで契約した[7] 。
クリーブランド・キャバリアーズ
2018年2月8日、キングス、ユタ・ジャズ の絡んだ三角トレードでクリーブランド・キャバリアーズ に移籍した[8] 。
ミルウォーキー・バックス
2018年12月7日、ワシントン・ウィザーズ も絡む三角トレードでミルウォーキー・バックス に移籍した。
2019-20シーズン 開幕前の7月、バックスと3年2900万ドルで再契約した。
個人成績
レギュラーシーズン
シーズン
チーム
GP
GS
MPG
FG%
3P%
FT%
RPG
APG
SPG
BPG
PPG
2008–09
SAS
77
7
16.5
.403
.329
.781
2.1
1.8
.6
.3
5.7
2009–10
78
43
29.2
.478
.399
.772
2.6
2.9
.9
.3
12.4
2010–11
76
5
28.3
.453
.377
.863
2.6
2.5
.9
.3
11.6
2011–12
IND
50
9
25.5
.442
.367
.778
3.0
2.9
.8
.3
9.6
2012–13
76
76
34.5
.443
.368
.817
3.7
4.7
1.1
.3
14.2
2013–14
76
76
32.0
.442
.365
.807
3.7
3.5
1.0
.3
10.3
2014–15
43
36
29.5
.477
.358
.790
4.2
5.1
1.0
.3
16.1
2015–16
74
73
34.1
.441
.408
.760
4.0
3.5
1.1
.2
12.1
2016–17
UTA
49
49
31.5
.477
.403
.801
3.4
4.2
1.0
.2
16.9
2017–18
SAC
43
36
26.6
.469
.453
.778
2.7
2.8
.9
.3
10.3
CLE
24
24
27.9
.444
.351
.805
2.7
2.8
.9
.6
9.4
2017-18計
67
60
27.0
.460
.415
.786
2.7
2.8
.9
.4
10.0
2018–19
13
13
26.5
.514
.464
.850
2.1
2.8
.9
.1
10.8
MIL
47
0
20.4
.428
.280
.815
2.6
2.1
.9
.1
6.8
2018-19計
60
13
21.7
.452
.314
.824
2.5
2.3
.9
.1
7.6
2019–20
59
2
21.5
.516
.460
.842
3.0
3.1
.8
.1
9.4
2020–21
OKC
14
14
26.4
.508
.386
.840
2.1
3.1
.9
.1
11.8
2020–21
PHI
16
3
18.9
.442
.391
.760
2.0
1.9
.7
.2
6.0
Career
815
466
27.5
.458
.384
.803
3.1
3.2
.9
.3
11.0
2011-12シーズンは66試合、2019-20シーズンは73試合で打ち切り
プレーオフ
シーズン
チーム
GP
GS
MPG
FG%
3P%
FT%
RPG
APG
SPG
BPG
PPG
2009
SAS
4
0
19.0
.333
.375
.857
2.0
.5
.5
.3
5.8
2010
10
8
34.4
.451
.379
.838
3.1
.7
1.0
.2
13.4
2011
6
1
31.5
.400
.267
.867
5.0
2.3
1.5
.3
11.7
2012
IND
11
11
31.5
.448
.375
.848
2.3
2.9
1.2
.3
13.5
2013
18
18
38.1
.401
.358
.829
3.7
4.3
1.2
.2
14.6
2014
19
19
36.2
.444
.364
.721
3.7
3.0
1.2
.2
12.1
2016
7
7
33.6
.561
.481
.818
2.7
2.1
.9
.1
13.6
2017
UTA
8
8
35.1
.469
.387
.724
4.1
3.6
.3
.1
15.6
2018
CLE
19
18
29.3
.450
.314
.774
2.2
2.2
.5
.4
9.2
2019
MIL
15
0
26.3
.534
.417
.818
3.5
2.8
.9
.3
11.5
2020
10
1
26.8
.478
.357
.808
2.4
3.1
.6
.0
9.5
2021
PHI
12
0
17.1
.442
.421
.769
1.3
1.5
.7
.3
4.7
Career
139
91
30.7
.453
.372
.801
3.0
2.6
.9
.2
11.4
プレースタイル
188cmの身長でウィングスパンが206cmあり[9] 、体脂肪率が3%という、長い腕と優れたアスリート体質で、高い運動能力を持ち、PGとSGのどちらもできる。相手チームの得点源を防御しつつ、トランジション、3ポイントも含む攻撃力も保つ事ができる貴重な選手である。サンアントニオ・スパーズ のグレッグ・ポポビッチ ヘッドコーチ も、ヒルのオールラウンドな能力と、チームプレーに秀でていることをメディアのインタビューで語っている[10]
記録
脚注
^ Matt Baker. IUPUI's George Hill dreams of having his name called indystar.com , June 26, 2008. - Archived at Webcite
^ Indianapolis Public Schools. 2004 BRHS Graduate Hill Picked in First Round of NBA Draft headlines.ips.k12.in.us - Archived at WebCite
^ Rabjohns, Jeff. "Magnificent Seven - Oden. Conley. McRoberts. Carney. Hill. Lee. And Gordon. Indy high school rivals, now NBA colleagues, take us back to beginning. They recall classic games back in high school -- and even elementary school" , Indianapolis Star, The (IN). Final Edition, Sports, D01. (ind138231025)
^ 2007–2008 Men's Basketball Roster iupuijags.com . - Archived at Webcite
^
Hill a prototypical Spur: College coach recounts examples of toughness, talent, loyalty, desire mysanantonio.com June 27, 2008 - Archived at WebCite
^ George Hill is going to the Jazz
^ George Hill agreed to a three-year $57 mln deal with the Kings
^ “Cavaliers Acquire George Hill and Rodney Hood in Three-Team Trade ” (英語). NBA.com (2018年2月8日). 2018年2月9日 閲覧。
^ Thorpe, David (December 10, 2008). “Rookie Watch: Welcome, Westbrook ”. Weekly Rookie Rankings for ESPN . 2008年12月11日 閲覧。 “However, he has a 6-foot-9 wingspan, which allows him to extend his arm past defenders.”
^ Spurs 2008 Draft : Spurs Head Coach Gregg Popovich youtube.com , (Video: coach Popovich talking about George Hill).
外部リンク
1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代 歴代ベスト10 プレーオフ 歴代ベスト10
関連項目
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警告: 既定のソートキー「ひる しよおし」が、その前に書かれている既定のソートキー「NBAすりいほいんと」を上書きしています。