ジェフリー・フィッツクラレンス (第5代マンスター伯爵)

マンスター伯爵家の紋章

第5代マンスター伯爵ジェフリー・ウィリアム・リチャード・ヒュー・フィッツクラレンス（英語: Geoffrey William Richard Hugh FitzClarence, 5th Earl of Munster KBE PC、1906年2月17日 – 1975年8月27日）は、イギリスの貴族、政治家。侍従たる議員（英語版）（在任：1932年 – 1938年）、主計長官（英語版）（在任：1938年 – 1939年）、陸軍省政務次官（英語版）（在任：1939年）、インド省政務次官（英語版）（在任：1943年 – 1944年）、内務省政務次官（英語版）（在任：1944年 – 1945年）、植民地省政務次官（英語版）（在任：1951年 – 1954年）、無任所大臣（在任：1954年 – 1957年）を歴任した。

生涯

ハロルド・エドワード・フィッツクラレンス閣下（Hon. Harold Edward FitzClarence、1870年11月15日 – 1926年8月28日、第2代マンスター伯爵ウィリアム・ジョージ・フィッツクラレンスと妻ウィルヘルミナ（英語版）の息子）と妻フランシス・イザベル・イリナ（Frances Isabel Eleanor、旧姓ケッペル（Keppel）、1951年2月1日没、ウィリアム・ヘンリー・オーガスタス・ケッペルの娘）の息子として、1906年2月17日に生まれた^[1][2]。チャーターハウス・スクールで教育を受けた^[2]。

1928年1月1日に伯父オーブリーが死去すると、マンスター伯爵位を継承した^[3]。

1932年10月25日に侍従たる議員（英語版）に任命され^[4]、1938年7月までに辞任した^[5]。

1938年6月15日に主計長官（英語版）に就任^[6]、1939年1月まで務めた^[7]。

1939年1月から9月まで陸軍省政務次官（英語版）を務めた^[7]。1939年1月31日に陸軍本部（英語版）の副議長に任命され^[8]、同じく同年9月まで務めた^[9]。

1939年9月8日、少尉としてグレナディアガーズへの配属が発表され^[10]、のちに大尉に昇進した^[11]。同年から1941年まで第6代ゴート子爵ジョン・ヴェレカーのエー＝ド＝カン（英語版）（副官）を務めた^[11]。

1943年1月から1944年10月までインド省政務次官（英語版）を務めた^[7]。1944年10月から1945年7月まで内務省政務次官（英語版）を務めた^[7][9]。

1951年10月から1954年10月まで植民地省政務次官（英語版）を務めた^[7]。

1954年から1957年1月まで^[7]/1954年10月から1957年6月まで^[9]無任所大臣を務めた。1954年に枢密顧問官に任命され^[11]、1957年女王誕生日記念叙勲（英語版）において1957年6月13日に大英帝国勲章ナイト・コマンダーを授与された^[12]。

1957年8月6日にサリー統監（英語版）に任命され^[13]、1973年3月12日に辞任した^[14]。

1975年8月27日に死去^[15]、いとこのエドワード・チャールズが爵位を継承した^[11]。

家族

1928年7月9日、ヒラリー・ウィルソン（Hilary Wilson、1903年3月9日 – 1979年、ケネス・ウィルソンの娘）と結婚した^[2][16]。

出典

1. Townend, Peter, ed. (1963). Burke's Genealogical and Heraldic History of the Peerage, Baronetage and Knightage (英語) (103rd ed.). London: Burke's Peerage Limited. p. 1758.
2. ^ Cokayne, George Edward; Doubleday, Herbert Arthur; Howard de Walden, Thomas, eds. (1936). The Complete Peerage, or a history of the House of Lords and all its members from the earliest times (Moate to Nuneham). Vol. 9 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press. p. 431.
3. "No. 33377". The London Gazette (英語). 20 April 1928. p. 2811.
4. "No. 33877". The London Gazette (英語). 28 October 1932. p. 6769.
5. "No. 34532". The London Gazette (英語). 15 July 1938. p. 4596.
6. "No. 34523". The London Gazette (英語). 21 June 1938. p. 3973.
7. ^ Hazlehurst, Cameron; Whitehead, Sally; Woodland, Christine, eds. (1996). A Guide to the Papers of British Cabinet Ministers 1900–1964 (英語). Cambridge University Press. p. 140. ISBN 0-521-58743-3。
8. "No. 34597". The London Gazette (英語). 10 February 1939. p. 944.
9. ^ Montague-Smith, Patrick W., ed. (1976). Debrett's Peerage and Baronetage (英語). Debrett's Peerage Limited. p. 831.
10. "No. 34675". The London Gazette (Supplement) (英語). 8 September 1939. p. 5179.
11. ^ Who Was Who 1971–1980 (英語). Vol. VII. London: Adam & Charles Black. 1981. p. 569. ISBN 0-7136-2176-1。
12. "No. 41089". The London Gazette (Supplement) (英語). 4 June 1957. p. 3377.
13. "No. 41144". The London Gazette (Supplement) (英語). 6 August 1957. p. 4653.
14. "No. 45929". The London Gazette (英語). 15 March 1973. p. 3404.
15. "No. 46689". The London Gazette (英語). 18 September 1975. p. 11801.
16. "About The Trust". The Countess of Munster Musical Trust (英語). 2022年1月23日閲覧。

関連文献

• "No. 34658". The London Gazette (英語). 25 August 1939. p. 5848.

外部リンク

• Hansard 1803–2005: contributions in Parliament by Mr Geoffrey Fitz-Clarence（英語）
• "ジェフリー・フィッツクラレンスの関連資料一覧" (英語). イギリス国立公文書館.

公職
先代 モントローズのハチソン男爵（英語版）	主計長官（英語版） 1938年 – 1939年	次代 ウィンタートン伯爵（英語版）
先代 ストラスコナ＝マウント・ロイヤル男爵（英語版）	陸軍省政務次官（英語版） 1939年	次代 コバム子爵（英語版）
先代 デヴォンシャー公爵	インド省政務次官（英語版） 1943年 – 1944年	次代 リストーエル伯爵（英語版）
先代 オスバート・ピーク（英語版）	内務省政務次官（英語版） 1944年 – 1945年	次代 ジョージ・オリヴァー（英語版）
先代 トマス・クック（英語版）	植民地省政務次官（英語版） 1951年 – 1954年	次代 ロイド男爵（英語版）
空位 最後の在位者 アーサー・グリーンウッド（英語版）	無任所大臣 1954年 – 1957年	次代 マンクロフト男爵（英語版）
名誉職
先代 サー・ロバート・へイニング（英語版）	サリー統監（英語版） 1957年 – 1973年	次代 ディーエルのハミルトン男爵（英語版）
イギリスの爵位
先代 オーブリー・フィッツクラレンス	マンスター伯爵 1928年 – 1975年	次代 エドワード・フィッツクラレンス