エルマンガルド=ジェルベルジュ・ダンジュー(フランス語:Ermengarde-Gerberge d'Anjou, 956年ごろ - 1024年ごろ)[注釈 1]は、ブルターニュ公コナン1世の妃、ブルターニュ公領摂政(在任:992年 - 994年)。後にアングレーム伯ギヨーム4世の妃となった。
生涯
エルマンガルド=ジェルベルジュはアンジュー伯ジョフロワ1世とアデール・ド・モーの娘として、956年ごろに生まれた。973年にレンヌ伯コナン1世と結婚した。この結婚はアンジュー家とブルターニュ公家の間で同盟を結ぶために計画されたにもかかわらず、エルマンガルドの父および弟フルク3世と夫コナン1世は対立した。992年にコンクレイユの戦いでコナン1世がフルク3世に殺され、その後992年から994年まで息子ジョフロワ1世の摂政をつとめていた間も、エルマンガルドは弟フルク3世に対し忠実であった。992年、弟の利益のため摂政として統治し、ブロワ伯ウード1世を上級領主と認めることを拒否し、レンヌ伯領に対しカペー家を上級領主として受け入れた。
1000年ごろ、エルマンガルド=ジェルベルジュは弟フルク3世により、アンジューと同盟を結んでいたアングレーム伯ギヨーム4世に再嫁した。
子女
ブルターニュ公コナン1世との間に以下の子女が生まれた。
アングレーム伯ギヨーム4世との間に以下の子女が生まれた。
- オードゥアン2世(1032年没) - アングレーム伯
- ジョフロワ(1048年没) - アングレーム伯
- フルク
- ウード
- アルノー - 早世
- ギヨーム - 早世
注釈
- ^ 北部フランスの文献では名をエルマンガルドとしているが、古い南部フランスの文献では名をジェルベルジュとしている。エルマンガルドの叔母アデライード=ブランシュのように、アンジュー家では娘に2つの名をつけることで知られている。以下の文献を参照:Bachrach, 'Henry II and the Angevin Tradition', Albion, Vol. 16, No. 2, (1984), p. 117 n. 35; Crisp, 'Consanguinity and the Saint-Aubin Genealogies, Haskins Society Journal 14 (2005), p. 114; also: Bachrach, ""Fulk Nerra, (1993), p. 42.
脚注
参考文献
- Bachrach, Bernard S. (1993). Fulk Nerra the Neo-Roman Consul, 987-1040. Berkeley and Los Angeles: University of California Press
- Schwennicke, Detlev (1984b). Europäische Stammtafeln: Stammtafeln zur Geschichte der Europäischen Staaten. Neue Folge, Band III Teilband 1. Marburg, Germany: Verlag von J. A. Stargardt
- Schwennicke, Detlev (1984a). Europäische Stammtafeln: Stammtafeln zur Geschichte der Europäischen Staaten. Neue Folge, Band II. Marburg, Germany: Verlag von J. A. Stargardt
- Bachrach, Bernard S. (Summer, 1984). “Henry II and the Angevin Tradition of Family Hostility”. Albion: A Quarterly Journal Concerned with British Studies 16 (2).
- Schwennicke, Detlev (1989). Europäische Stammtafeln: Stammtafeln zur Geschichte der Europäischen Staaten. Neue Folge, Band III Teilband 4. Marburg, Germany: Verlag von J. A. Stargardt
- Lewis, Archibald R. (1965). The Development of Southern French and Catalan Society, 718-1050. University of Texas Press. https://libro.uca.edu/lewis/sfcatsoc.htm