修道院は506年に初めて創設された。それは王室の後ろ盾を受けて繁栄し、ソルボンヌに不可欠な一部となり、巨大な図書館を収容していた[1]。修道院はフランス革命中に(抵抗する宗教家たちが)鎮圧されて、1796年10月にこの場所がフランスで最初の公立学校となった。発足以来、このリセは次のように幾度か改名している。エコール・サントラル・ドゥ・パンテオン(École Centrale du Panthéon、1794-1804)→リセ・ナポレオン(Lycée Napoléon、1804-1815)→コレージュ・アンリ・キャトル(Collége Henri IV、1815-1848)→リセ・ナポレオン(Lycée Napoléon、1848-1870)→リセ・コルネイユ(Lycée Corneille、1870-1872)、そして1873年に現在の名前で定着した[1]。
もう一つの見所は、かつて驚異の部屋(自然の珍品や芸術作品を展示するために使用された部屋)として使われていた細長いギャラリーのメダルの部屋(Salle des médailles)である。そこには18世紀に遡る贅沢な装飾および彫刻が施されたバロック様式の鏡板と鏡がある。このリセの礼拝堂は中世にさかのぼり、恐らく当リセで最も有名な外観である修道院およびクロヴィス塔(Clovis tower)も同じく中世のものである。サール・デ・アクト(Salle des Actes)という部屋では、1990年代の修復中に発見された、この修道院の修道士を象った中世の肖像を展示している。聖母の階段(escalier de la Vierge)と呼ばれる主要階段は、中央部装飾に聖母マリアの17世紀の彫像があり、これもまた目を引く特徴である[1]。
Robin, Françoise (2011年). “Le Lycée sur la Montagne/Histoire” [The Lycée on the Mountain/History] (French). Paris: Lycée Henri-IV. 2014年3月10日閲覧。出典1の書籍。
Sophie Peltier-Le Dinh, Danielle Michel-Chich & André Arnold-Peltier, Le Lycée Henri-IV, entre potaches et moines copistes, PIPPA; ISBN978-2-916506-16-6