日本東京都江東区永代2-31-1(いちご永代ビル8階)
株式会社VICTAS(ヴィクタス、英語: VICTAS Inc.)は、日本の総合卓球用品メーカー。2017年9月1日にヤマト卓球株式会社から現在の社名へ変更した。
自社の卓球製品ブランドである「VICTAS」の企画・展開およびXIOMの販売代理を行っている。
1931年5月、創業者の鈴木教之が現在の東京都北区王子に「鈴木セルロイド工業所」を創業したのが始まり[1]。当時製造された卓球ボールは、当時日本のメーカーで初めて国際卓球連盟の公認球に選ばれた。1963年に「ヤマト卓球株式会社」を設立し、ブランド「TSP」を展開する総合卓球用品メーカーとなる。
2009年、売上赤字により経営悪化に陥り倒産寸前となっていたところ、主に増毛製品やヘアケア製品を手掛ける企業であるスヴェンソンホールディングスに買収され、子会社となり、元プロ卓球選手の松下浩二が代表取締役社長に就任するなど、従来の同族経営の経営体制が一新された[1]。翌2011年にプロ仕様の新ブランド「VICTAS」が発表され[1]、2017年に現在の社名となった[2]。
また、2016年には卓球男子日本代表のオフィシャルサプライヤー権利を獲得したが現在は終了している。
2020年10月20日にヤマト卓球時代から展開していたTSPをVICTASに統合することが発表された。TSPの製品は同月末をもって、全ての生産を終了した[3]。TSPの製品の一部は、仕様をそのままにVICTAS及びVICTAS PLAYで引き続き発売される。
グローバル展開も行っており、ヤマト卓球ヨーロッパ(ドイツ)、ヤマト卓球中国(中国/上海)の子会社を持つ。
スヴェンソンホールディングスは、2023年9月29日付けで株式会社VICTASの全株式を同社社長の松下浩二氏へ譲渡した。これにより株式会社VICTASはスヴェンソングループから離れることとなった。
2025年1月29日、アドバイザースタッフの丹羽孝希選手が千葉県警によって同月20日付で賭博容疑で書類送検されていたことが判明した。2023年初夏に国内からオンラインカジノサイトに接続し、暗号資産を元手にして賭博行為を行ったとみられている。
2月5日、「丹羽孝希」モデル製品のうち、2024年カタログ掲載分については出荷を一時停止とし、2025年カタログ掲載の新製品については発売未定とすることを発表。不祥事後も契約は続行する見込み[4]。
高品質、プロ仕様を謳っており、同社ではフラッグシップモデルに位置づけられている。
2020年にリリースされたVICTASのセカンドライン。入門者用のラケットや、アパレル商品などを販売している。
従来からのブランドで、VICTASブランドを立ち上げて以降は一般消費者向けをターゲットにした商品ラインナップとなっていたが2021年3月末を持って生産終了。VICTASブランドに統合されたため、人気商品は商品名を変えてVICTAS、VICTAS PLAYから販売されている。
バルセロナ五輪代表の仲村錦治郎が開発責任者となり、「弧線の高さ」「スピード」「ドライブの精度」「シートの強さ」「反発」の5つの指標で各ラバーの性能を示している。ドイツ製のラバーが多く、ラバー硬度はドイツ基準が採用されている。
丹羽孝希らトップ選手が愛用するハイエナジーテンション裏ソフト。2015年発売開始。スポンジが硬い順にDouble Extra、Extra、Stiff、Regular、Limber5種類がラインナップされている。2022年9月にはV>15シリーズを超えた性能を持つと言われる、V>22 Double Extraも発売された。
ハイエナジーテンション表ソフト。木原美悠をはじめとした国内選手や中国トップ選手も使用する。ナックルが出やすいVO101、回転をかけやすいVO102、バランスを追求したVO103の3種類がある。
かつて河野満(日本)や王会元(中国)が愛用し世界を制した往年のチャンピオンラバー。TSPからVICTASへの統合に伴い、SPECTOL S1,S2,S3の3種類となった。
レベル問わず支持率が高い粒高ラバー。徐孝元(ソ・ヒョウオン/韓国)ら世界のトップ選手も愛用する。TSPからVICTASへの統合に伴い、CURL P1V、P2V、P3V、P3αV、P4V、P5Vの6種類となった。
VICTAS初となる中国製強粘着裏ソフトラバー。2021年の全日本選手権で丹羽孝希がバック面に使用した。[9]製品ブランド名は世界のメダリストも愛用したTSPのTRIPLEを継承している。スポンジ硬度の硬い順にTRIPLE Double Extra、Extra、Regularの3種類がある。
主に日本製および中国製(一部、ハンガリー製)。様々な特性の木材を組合せた5枚合板や7枚合板、カーボンと他の素材を複合した特殊素材を組み込んだ合板など幅広い品揃えのラケットが販売されている。主流のシェーク攻撃型に加え、ペンホルダー(中国式、日本式)、カットマン向けなども充実。
国内ラケット販売数量No.1(2020年12月卓球王国調べ)[10]のベストセラー。弾みはいいが、コントロールもしやすく、初中級者から上級者まで愛用されている。木材7枚合板の標準モデルを筆頭に、カーボン入りや5枚合板、キッズ専用なども展開。中国製。
高弾性繊維の特殊素材「ゼクシオン」を採用してた攻撃用シェークハンドラケット。国内工場で精密加工している。
日本式ペンホルダーラケット。国産ヒノキ単板を、材料の檜丸太材の仕入から拘っている。
松下浩二がプロユースで開発したカットマン向けラケット。
VICTASの契約選手が使用しているラケットと同等の仕様のラケット。丹羽孝希シリーズとリアム・ピッチフォードモデルがある。
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