TeX Liveは、TeXディストリビューションの1つ。サポートを終了した[1]teTeXというディストリビューションの代替とされ[2]、Fedora[3]、Debian[4][5]、Ubuntu[6]、Gentoo[7] などのLinuxディストリビューションでは、デフォルトのTeXディストリビューションである。
OpenBSD[8]、FreeBSD[9]、NetBSD[10] といった他のUNIXディストリビューションも、teTeXからTeX Liveへの移行を進めている。
経緯
このプロジェクトは、元来Sebastian Rahtzが1996年にTeX Users Groupを含む世界中のTeXユーザグループとの共同作業で始めたものであり、現在はKarl Berryがメンテナンスを行っている。
バージョン2009まで、TeX LiveはCD ROM、DVD ROMや他のモバイルデバイスから直接起動したり、「活性化」することができた。しかし、TeX Live 2010以降のTeX Collection DVDでは、ストレージ空間の制限により起動不可となっている。TeX Liveは、TeX Directory Structure(英語版)に準拠する。
バージョン2009以降では、Microsoft WindowsとmacOS用にTeXworksエディタとベクタグラフィックス言語Asymptoteが含まれている[11]。
macOSには、TeX Liveに準拠し、Mac上でTeXを使うためのツール群(TeXShopエディタや文献管理機構BibDeskなど)が含まれるMacTeX[12] がある。TeX Liveは、MacPortsでもコンパイルやインストールが可能である。
日本語の収録
TeX Live 2010以降、日本語対応のパッケージが数多くマージされている。
2010にはpTeX/pLaTeXを収録。
2011にはレジストリ数を拡張したε-TeXの日本語対応版であるε-pTeXを収録。
2012にはpTeX、ε-pTeXの内部Unicode処理版であるupTeX、ε-upTeXを収録。IPAフォントを収録。babel-japaneseパッケージを収録。Open Type Font用VF (japanese-otf-uptex) を収録。LuaTeX-jaを収録。
出典
外部リンク
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