S&P グローバル(英: S&P Global Inc.)は、アメリカ合衆国・ニューヨーク市に本拠を置く金融サービス企業。S&P グローバル・レーティングやS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスなど、4つの事業体の親会社にあたる。旧社名はマグロウヒルファイナンシャル。ニューヨーク証券取引所上場企業(NYSE: SPGI)。
沿革
S&P グローバルは金融サービス企業であるが、旧社名のマグロウヒルは出版社であり、金融サービス業との関係は、スタンダード&プアーズの買収以降となる。
マグロウヒルの共同設立者の一人、ジェームス・マグロウ(James H. McGraw)はニューヨーク州の教師であったが、1888年にAmerican Journal of Railway Appliancesを買収、その後も出版社の買収を続け、1899年にThe McGraw Publishing Companyを設立した。もう一人の設立者、ジョン・ヒル(John A. Hill)は編集者として働いており、1902年に自らの出版社The Hill Publishing Companyを設立した。1909年に両者はそれぞれの会社の書籍部門を併合させ、共同して経営にあたった。1917年には両社が完全統合し、The McGraw-Hill Publishing Companyが誕生した。
スタンダード&プアーズは、1906年にルーサー・リー・ブレイクが設立したスタンダード統計(Standard Statistics Bureau)と、1860年にヘンリー・ヴァーナム・プアーが創業したプアー出版(H.V. and H.W. Poor Co.[注 1])が、1941年に合併して発足した[1]。
1966年、マグロウヒルはスタンダード&プアーズを買収し[1]、以降、出版社が金融サービス業を子会社の事業として抱える形態が続いた。
1995年には社名をThe McGraw-Hill Companiesに変更している。
2009年12月にブルームバーグにビジネスウィーク誌を売却した[2]。マグロウヒルは書籍を多数出版していたが、2012年11月26日に、マグロウヒルの教育部門は大手プライベート・エクイティ・ファンドのアポロ・グローバル・マネジメントに売却され、マグロウヒル・エデュケーションとなった[3] 。
2013年5月1日に、マグロウヒルはマグロウヒル・ファイナンシャルに社名変更、2016年4月、子会社のJDパワーを売却[4]。会社名を「S&P グローバル」と変更したのがこのタイミングである[5] 。
主な事業
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- 公式サイト(英語)
- S&P Globalのビジネスデータ: