名称
工場名
15Zh65
米国名
SS-27、SS-25B Mod 2(Silo-based ICBM)、SS-X-29(Mobile ICBM)
条約番号
RS-12M2(Silo-based ICBM)、RS-12M1(Mobile ICBM)
シックル RT-2PM2 Тополь-М
任務
大陸間弾道ミサイル
開発国
ロシア
最初の試射
1994/12/20
配備年
2000-
配備先
戦略ロケット軍
設計
MIT、KB Yuzhnoe
製造
ボトキンスクミサイル工場
性能・仕様
構成
3段式固体燃料ロケット
全長
22.7m
直径
1段目1.86m、2段目1.61m、3段目1.58m
発射重量
47,200kg
射程
10,000-11,000km
命中精度
350m CEP
ペイロード
単弾頭,1,000-1,200kg
弾頭
550kT 核弾頭
誘導装置
慣性誘導
RT-2PM2 トーポリM (キリル文字 :РТ-2ПМ2 «Тополь-М» )はロシア によって開発された大陸間弾道ミサイル 。RT-2PM2とその派生型ミサイル に付けられたアメリカ国防総省 番号は、SS-27。NATOコード は、シックル Bと命名されている。
概要
RT-2PM(SS-25)トーポリ の改良型で、ソ連時代の1980年代より開発が開始された。1994年に発射実験が行われ、部隊配備開始は1997年、作戦能力獲得は1998年のことである。当初はミサイルサイロ から配備が開始されたが、後にMZKT-79221 (ロシア語版 、英語版 ) をベースとしたTEL 車両にも搭載・配備されるようになった。2008年1月時点で46基がミサイルサイロに、6基がTEL車両に配備されている。2015年までに69基を配備予定[1] 。迎撃対策として核爆発 対応も進められており、放射線 や電磁パルス に対するシールドを有している。
2005年にはアメリカ合衆国 の弾道弾迎撃ミサイル に対抗するために、新型再突入体の試験が行われた。これは、宇宙空間 ・高層大気圏において軌道変更能力を持ち、それにより被迎撃性を減少させている[2] 。
発展型として潜水艦発射弾道ミサイル のものもあり、R-30(SS-NX-30) として2005年から試射が行われている。後継として、MIRV 化したRS-24 が開発され、2010年から配備されている。
2023年4月13日に北朝鮮が発射した火星18 はトーポリMを基にしていると、マサチューセッツ工科大名誉教授のセオドア・ポストルは指摘した[3] [4] 。
登場作品
『エースコンバット アサルト・ホライゾン 』
NRF(新ロシア連邦)軍が使用する。
『エースコンバット インフィニティ 』
ユージア連邦軍が使用する。
『デビルズサード 』
ソロプレイのミッション7にて、劇中の主敵である旧ソ連残党のテロ組織「SOD(School Of Democracy)」が有する兵器として、同組織の表の顔である民間警備会社「ゼニート警備」の拠点内の一角にTEL車両搭載型が2基登場。これを見た主人公のアイヴァン・ザ・テリブル曰く、「トーポリM。ソ連の移動型ICBMランチャーだ。悪かねえ」とのことだが、同行していたデルタフォースのボブ大尉の判断によって、近くに停車していた燃料タンク車共々爆薬をセットされ、最後にはボブの手で遠隔起爆装置を操作されて爆破された。
脚注
^ Russia to re-equip its new mobile ICBMs with multiple warheads
^ Russian warhead alters course midflight in test
^ 牧野愛博 (2023年7月28日). “北朝鮮の「火星18」はほぼ100%ロシアの、「SS27(トーポリM)」だった…!!「射程1.1万km、ワシントンに広島型の数十~数百倍の核爆弾を降らせる能力」の衝撃 ”. 現代ビジネス . 講談社. 2023年9月13日 閲覧。
^ “北朝鮮の新型ICBM発射、ロシアの役割巡る議論に火をつける ”. ロイター (2023年8月19日). 2023年9月13日 閲覧。