OATアグリオ株式会社(OAT Agrio Co., Ltd. )は、東京都千代田区に本社を置く、農薬・肥料などを製造・販売する企業である。自社で開発したベンフラカルブを使用した殺虫剤(商品名オンコル)やシフルメトフェンを使用した殺ダニ剤(商品名ダニサラバ)を主力商品とする。
大塚化学から独立した企業だが、大塚化学の持株比率が4.77%と現在も良好な関係である。徳島県鳴門市の研究開発部と工場は同社敷地内にあり、建物のみが自社保有で、同社に地代を払って使用している(土地賃貸借契約は会社発足からの30年契約)[1]。
主力製品・事業
主要事業所
沿革
- 1950年(昭和25年) - 大塚化学薬品株式会社設立。
- 1952年(昭和27年) - 農薬の製造販売開始。
- 1953年(昭和28年) - たばこ腋芽抑制剤「OMH-30」発売。
- 1963年(昭和38年) - 礫耕肥料販売。
- 1964年(昭和39年) - 葉面散布肥料「サンピ」発売。
- 1976年(昭和51年) - 除草剤「パラゼット」発売
- 1979年(昭和54年) - 農業用資材消毒剤「イチバン」、殺虫剤「ルビトックス」、ナメクジ防除剤「ナメキット」発売。
- 1980年(昭和55年) - 殺菌剤「ユニテクト」発売。
- 1984年(昭和59年) - 大塚化学株式会社(初代)に商号変更。
- 1986年(昭和61年) - 除草剤「マイゼット」、殺虫剤オンコル発売。
- 1992年(平成4年) - 殺虫剤「オレート」、カルシウム剤「カルプラス」発売。
- 1993年(平成5年) - 殺虫剤「オリオン」発売。
- 1995年(平成7年) - 殺虫剤「ステッド粒剤」発売。
- 1996年(平成8年) - 殺虫剤「オンダイア」発売。
- 1997年(平成9年) - 芝生用着色剤「グリーンウェイ」発売。
- 1998年(平成10年) - 切り花ながもち液「美咲」発売、「養液土耕栽培システム」全国展開。
- 1999年(平成11年) - 水稲育苗箱専用殺虫殺菌剤「大塚ジャッジ箱粒剤」発売。
- 2000年(平成12年) - 殺虫剤「グランドオンコル」「オンコルマイクロカプセル」「オンダイアエース」「デラウスオンコル」発売、殺菌剤「オーシャイン」発売。
- 2002年(平成14年) - 大塚化学ホールディングス株式会社に商号変更。(旧)大塚化学株式会社を新設し、化学品・農薬肥料事業を承継。大塚化学株式会社が殺虫剤ハチハチ乳剤発売。
- 2007年(平成19年) - 大塚化学株式会社が殺ダニ剤ダニサラバフロアブル発売。
- 2010年(平成22年) - 大塚アグリテクノ株式会社がMBOにより独立。
- 2011年(平成23年) - ドイツBayer CropScience AGから購入した水稲除草剤「ベンフレセート」および「ベンゾフェナップ」の製造・販売を開始。
- 2012年(平成24年) - 旭化学工業株式会社を100%子会社とする。
- 2013年(平成25年) - Insecticides (India) Limitedとの合弁契約によりインドに合弁会社OAT&IIL India Laboratories Private Limitedを設立。殺菌剤「ガッテン」発売。
- 2014年(平成26年) - 大塚アグリテクノ株式会社からOATアグリオ株式会社へ商号変更。東京証券取引所第2部に上場(6月)。OATステビア株式会社設立。
- 2015年(平成27年) - 東京証券取引所第1部に指定替え(12月)。
- 2016年(平成28年) - PT. OAT MITOKU AGRIO 設立。潤禾(舟山)植物科技有限公司 設立。OATアグリフロンティア株式会社 設立。
- 2023年(令和5年) - 東京証券取引所スタンダード市場へ市場変更(10月)。
関係会社
- 株式会社養液土耕栽培研究所(茨城県石岡市)
- 旭化学工業株式会社(奈良県生駒郡斑鳩町)
- OATステビア株式会社(東京都千代田区)
- OAT&IIL India Laboratories Private Limited(インド)
- OAT Pakistan Private Limited(パキスタン)
- Asahi Chemical Europe s.r.o(チェコ)
- PT. OAT MITOKU AGRIO(インドネシア)
- 潤禾(舟山)植物科技有限公司(中国)
- OATアグリフロンティア株式会社(茨城県牛久市)
脚注
- ^ “第11期有価証券報告書” (PDF). OATアグリオ (2021年3月31日). 2021年9月10日閲覧。
外部リンク