『Mr.Boo!インベーダー作戦』(原題:賣身契、英題:The Contract)は、1978年の香港映画。『Mr.BOO!』シリーズの第2弾として、日本では1979年に公開された。
あらすじ
テレビタレントのチ・マン(マイケル)は、香港のテレビ局MTV(マウス・テレビ)との8年間の専属契約を結んでいるが、一度もまともな出演機会がなく、たまに与えられる役はバックダンサーや奇術の標的などの端役ばかりで、それでもいつも失敗していた。
あるとき、ひょんな事からライバル局CTV(キャット・テレビ)のクイズ番組に司会者として出演したところ、大好評を得たので、そのテレビ局から専属契約を持ちかけられた。しかし、今のテレビ局との契約は破棄出来ない事になっていた為、発明好きの弟チ・リン(リッキー)や、インド人のマジシャンにこき使われ、独立のチャンスを伺っていた若手マジシャン(サミュエル)とともに、契約書奪還の為の作戦に打って出た。
スタッフ
キャスト/吹き替え
- フジテレビ放送版 - 初回放送1982年1月1日(金)、フジテレビ「新春特別ロードショー」
- DVD版 - 2005年8月26日に『Mr.BOO ! DVD-BOX』(5,000セット限定生産)として発売時、フジテレビ放送版を初収録しDVD化。その後、2007年5月10日に単品廉価版発売。
映画について
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本作は、テレビ局の専属契約を巡る騒動であるが、これは現実の香港におけるテレビ業界を皮肉った作品とも言える。
というのも、香港にはテレビ局はATVとTVBの2局しかなく(但し、映画が製作された1978年には、佳藝電視という放送局があり、合計3局存在していた)、香港在住の芸能人は、ごく一部の有名俳優・歌手を除き、どちらかの局と専属契約を結ばなければならず、一度契約を結ぶと、契約の無いテレビ局には一切出演出来ず、現在所属している局から移籍しようとしても、まず現在の専属契約を破棄しなければならないと言う制約があるからである。
なお、冒頭のスタジオでの歌番組で登場したアフロヘアーの外国人歌手は、サミュエルである。
日本公開版では、作中のクイズ番組の演出があまりにも不謹慎で悪趣味なもの(参加者の主婦が、愛犬や重病の夫の命を商品目当てに賭ける)であるため、この場面は削除、編集されている。
外部リンク