MKグループ(エムケイグループ)は、タクシー会社のエムケイ(京都エムケイタクシー)を中核とする企業グループである。
京都に本拠を置き、タクシー・ハイヤーのほか貸切・送迎バス、ガソリンスタンド・自動車整備業、アミューズメント事業などを運営する。「エムケイ」の名は前身となる「ミナミタクシー」と「桂タクシー」の頭文字をとったもの(1977年両社を合併、社名をエムケイ株式会社とした)。1997年の東京・大阪進出以降、タクシーについては福岡の「第一交通産業グループ」同様に全国規模の展開を行う。
体制としては京都MKグループ(京都・滋賀・札幌・名古屋)、MK西日本グループ(大阪・神戸・福岡・関空・沖縄)、東京MKの構成になっている。このうち京都MKグループについては2022年6月、エムケイホールディングス株式会社を持株会社とする体制に移行した[1]。
創業者は青木定雄(本名:兪奉植〈ユ・ボンシク〉)。1957年、倒産した勤務先を引き継いでガソリンスタンド(現:エムケイ石油)を経営したのが始まりで、中核となるタクシー事業は1960年「ミナミタクシー」設立から。その後ボウリング場(1971年)、特定バス(1976年)、観光バス(2002年)等に進出。創業当初から独創的経営を実施。ただし、本拠の京都や進出した全国各地でエムケイの経営手法には賛否両論を呼んでいる(エムケイ#諸問題を参照)。
本拠の京都のほか、東京・大阪・神戸・滋賀・名古屋・福岡・札幌・沖縄にて営業する。
貸切バス、送迎バスのほか、京都市営バス横大路営業所の運行を一部受託する。また、京都まちづくり交通研究所が運営する京都・観光よるバスの運行を担当している(運休中)。
1976年にエムケイ内の事業として養護学校の送迎バスを運行開始。1999年にエムケイ観光バスを設立。貸切バス事業は2002年から営業[4]。
2002年の乗合バス事業規制緩和に伴って京都市内で循環路線バス事業を計画したが、京都市交通局は勿論、他の交通事業者や京都商工会議所等からも難色を示され[5]、結局、京都市長の諮問機関『京都のバス事業を考える会』の最終答申[6]に基づき、京都市交通局の既存路線の一部の運行を小型バス・ジャンボタクシーで行う「代替モデル実証実験」へ参加することで決着し、循環路線バス事業計画は取り下げた[5]。
2013年4月16日から「MKハートシャトル」の名称で高速路線バスを運行したが、わずか半年(2013年10月4日)で廃止している。
これらは以前は関連会社の「エムケイ産業」が運営していたが、2006年にエムケイに吸収合併された。