『JLG/自画像』(ジーエルジェーじがぞう、フランス語: JLG/JLG - autoportrait de décembre)は、1995年公開のジャン=リュック・ゴダール監督による、フランス・スイス合作のドキュメンタリー映画[1]、ドラマ映画である。
本作の製作は、当時すでに活動を停止しているJLGフィルムではなく、ペリフェリアが行った。ロケーション撮影は、スイス・ヴォー州、ゴダールがアトリエを構えるレマン湖に面した町・ロールである。ゴダールが湖の対岸を指さし、「Kingdom of France」(「フランスの王国」の意)と言うシーンがある。
映画局査察官役で、アンドレ・S・ラバルト、ルイ・セガン、ベルナール・エイゼンシッツという3人の批評家が出演している。
作中のゴダールによるモノローグで、「ロベルト - ジャック - ボリス - ニコラス」、つまりロベルト・ロッセリーニ、ジャック・ロジエ、ボリス・バルネット、ニコラス・レイとならべ、「自ら映画となる」として、それぞれの作品の音声が引用するシーンがある。
フランスでの配給は、大手配給会社ゴーモンが行ったが、クレジットでは正式社名ではなく、「Les successeurs de Léon Gaumont」(「レオン・ゴーモンの継承者たち」の意)と表記された[2]。レオン・ゴーモン(Léon Gaumont、1864年 - 1946年)とは、現在のゴーモンの前身である「L・ゴーモン商会」を1895年に設立した人物である。
1995年2月、第45回ベルリン国際映画祭で上映された[2]。日本では、2002年(平成14年)8月17日、日本再映の『フレディ・ビュアシュへの手紙』とのカップリングで初公開された。