F-Droid

F-Droid
スクリーンショット
Androidクライアントのスクリーンショット
開発元 キーラン・ガルトニクス英語版、F-Droid Limited
初版 2010年9月29日 (2010-09-29)
最新版 1.13.1 (クライアント) - 2021年8月6日 (3年前) (2021-08-06)[1] [±]
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
Python(サーバ)、PHP(サイト)、Java(クライアント)
対応OS GNU/Linux(サーバ)、Android(クライアント)
サポート状況 現行 / 配信アプリケーション数1400+本(2015年2月現在)
種別 フリーソフトウェア配信ソフトウェアリポジトリ
ライセンス AGPL 3.0かそれ以降
公式サイト f-droid.org ウィキデータを編集
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F-DroidAndroidに対応したソフトウェアリポジトリおよびアプリケーションストアである。Google Playと機能は類似するが、扱っているのはフリーかつオープンソースのソフトウェアのみである。配信アプリケーションはF-Droidのウェブサイトで見ながらインストールできるが、クライアントアプリケーション(Google Playストアからは入手できない)から直接インストールする方法もある。クライアントアプリケーションはインストールしたF-Droid配信アプリケーションを自動的に更新することも出来る。また、ウェブサイトでは全配信アプリケーションのソースコードがダウンロードできるようになっている[2]。ユーザーは登録や、広告、ユーザー追跡といった嫌われる機能があるアプリケーションに悩まされることもフリーでないソフトウェアに依存する必要もない[3]。F-Droidサーバーを動かしているソフトウェアはフリーソフトウェアなので、誰でも自身のAndroidアプリケーションリポジトリをセットアップすることができる[4]

歴史

F-Droidにおけるアプリケーション投稿数と開発者数の月別推移[5]

2010年にキーラン・ガルトニクス英語版によって設立。クライアントはAptoide英語版のソースコードからフォークされたものである[6]。このプロジェクトは現在イングランドの非営利組織であるF-Droid Limitedが手がけている[6]

完全フリーソフトウェアAndroidオペレーティングシステムであるReplicantではF-Droidを既定かつ推奨アプリケーションストアにしている[7][8]。フリーかつセキュアなAndroidアプリケーションスイートであるThe Guardian Projectも2012年初頭に自身のF-Droidリポジトリで動作できるようにした[9]。同年、Free Software Foundation Europeプロプライエタリソフトウェアのプライバシーとセキュリティのリスクを啓蒙する「Free Your Android!(→あなたのAndroidに自由を)」キャンペーンの一環としてF-Droidを紹介した[10] [11]。またGNUプロジェクト30周年を記念してフリーソフトウェアのさらなる利用を推進するイベント「GNU a Day」でもF-Droidが紹介された[12]

プロジェクトの趣旨

2014年11月現在、F-Droidリポジトリにあるアプリケーションは1400タイトル以上であるが、Google Play Storeのそれは130万タイトル以上である。このプロジェクトにはソフトウェアに関する複数のサブプロジェクトがある:

  • F-DroidリポジトリにあるAndroidアプリケーションの検索、ダウンロード、検証、更新を手掛けるクライアントソフトウェア
  • fdroidserverという既存のリポジトリを管理したり新たなリポジトリを作成するためのツール
  • リポジトリに対応したウェブフロントエンド

クライアントアプリケーション

「F-Droidで手に入れよう」バッジ

F-DroidのクライアントをインストールするにはユーザーはAndroidの設定で "提供不明元のアプリ" のインストールを許可し[13]、公式サイトからAPK(インストール可能なファイル)をダウンロードする必要がある。Google Playデベロッパー販売/配布契約書の競合禁止条項に反するため、Google Playストア経由でのインストールは不可能である[14]。これはGoogle PlayでAmazon Appstoreアプリケーションの配布を禁止しているのと同じ条項である。

バージョン0.66ではインストールしたアプリケーションをBluetoothを使って他の端末と共有できるようになった[15]。この機能はインターネット接続に依存する必要がなく、メッシュネットワーク環境下でテストされている[16]

関連項目

脚注

  1. ^ Tags · F-Droid _ Client”. gitlab.com. F-Droid. 2021年8月18日閲覧。
  2. ^ F-Droid is the FOSS application store for your Android phone”. androidcentral.com (27 November 2012). 2015年3月5日閲覧。
  3. ^ Client 0.54 released”. F-droid.org (5 November 2013). 2015年3月5日閲覧。
  4. ^ Docs”. 2015年3月5日閲覧。
  5. ^ FOSDEM 2014 F-Droid” (2014年). 27 July 2014閲覧。
  6. ^ a b F Droid About”. 28 January 2014閲覧。
  7. ^ FDroid: a free software alternative to Google Market”. Replicant Project (26 November 2010). 17 January 2015閲覧。
  8. ^ FDroid”. Replicant Wiki. 2015年3月5日閲覧。
  9. ^ Our New F-Droid App Repository”. The Guardian Project (2012年3月15日). 2015年3月5日閲覧。
  10. ^ Walker-Morgan, Dj (28 February 2012). “FSFE launches "Free Your Android!" campaign”. H-online. http://www.h-online.com/open/news/item/FSFE-launches-Free-Your-Android-campaign-1444629.html 27 July 2014閲覧。 
  11. ^ Liberate Your Device!”. Free Software Foundation Europe. 27 July 2014閲覧。
  12. ^ GNU-a-Day”. GNUプロジェクト, Free Software Foundation. 23 July 2014閲覧。 “Day 9: Have an Android phone? Install F-Droid, a repository with hundreds of free software apps.”
  13. ^ Alternative distribution options” (2012年10月31日). 2012年10月31日閲覧。
  14. ^ Google Play Developer Distribution Agreement” (2012年10月31日). 2012年10月31日閲覧。
  15. ^ CiaranG (1 July 2014). “Client 0.66 Released”. F-Droid. 2 August 2014閲覧。
  16. ^ Russell Brandom (10 June 2014). “Your survival guide for an internet blackout”. https://www.theverge.com/2014/6/10/5794406/what-do-you-do-when-the-internet-turns-off 2 August 2014閲覧。 

参考資料

外部リンク

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