|
艦歴
|
発注
|
コネチカット航空機会社
|
起工
|
|
進水
|
1917年4月20日
|
就役
|
|
退役
|
|
その後
|
|
性能諸元
|
重量
|
t
|
体積
|
m3
|
全長
|
53.51 m
|
直径
|
10.67 m
|
全高
|
m
|
機関
|
スタートバント モデル5、140馬力、2機
|
速度
|
巡航速度:km/h 最大速度:56km/h
|
航続距離
|
km
|
乗員
|
名
|
兵装
|
|
航空機
|
|
DN-1とは、アメリカ海軍初の飛行船である。本船は1915年、コネチカット州のニューヘブンにあるコネチカット航空機会社に発注された。DN-1は、ドイツの軟式飛行船であるパーゼファル型におおよそを基づいて作られた。船体の皮膜は、外側と内側をゴムで被覆した二層の布からできていた。船室はマサチューセッツ州、ドーチェスターにあるジョージ・ローリー社が製造した。これは大きな長方形の箱にアウトリガーをつけ、2基4翅のプロペラをそのアウトリガーに装着したものである。エンジンはマサチューセッツ州、ハイドパークにあるB・F・スタートバント社によって2機が製造され、開放式のゴンドラに搭載された。このプロペラは、水平または垂直方向に推力を与えるために、向きを変えることができた。アメリカ海軍は水上でDN-1を運用する予定だったため、ゴンドラは防水されていた。
DN-1はフロリダ州のペンサコラに廻航され、1916年の後半に、DN-1のために建造された係留ハンガー内で組み立てられた。写真はペンサコラの係留用ハンガーに接近するDN-1である。初飛行が予定された日に、DN-1はハンガーから引き出されたが、浮力を失って沈んだ。DN-1はハンガーに戻され、軽量化された。1917年4月20日に予定された試験が始まっても、DN-1は性能を発揮できなかった。DN-1は浮力が欠けており、かろうじて時速56km/hの速度要求を満たした。また、トランスミッションのベアリングが過熱で溶けた。それは飛行船が再飛行する前の4月27日だった。2日後、水面を横ぎって飛行船を牽引しようとしていた一団がDN-1を損傷させた。その後、DN-1は廃棄された。
後に、本船の設計をさして海軍はA級と呼称したが、この名はDN-1の短い生涯を通じて使われることはなかった。同型艦は存在しない。
出典
- Grossnick, Roy A. (1986). Kite Balloons to Airships... the Navy's Lighter-than-Air Experience. Washington D.C.: Government Printing Office