その後、「Inner Circle Posse」という音楽グループを組み、有名になるべくレコード会社のWild Pitchへデモテープを送る。そして、このデモテープを偶然聴いたグールー(当時DJマーク・ザ・45キングとギャング・スターを組んでいたMC)が、この無名の男の才能に驚き、電話をかけてニューヨークに呼び寄せ、ギャング・スターの正式なメンバーとして採用することとなる。この時、テキサスからレンタカーのトラックにレコードを詰め込んでグールーのアパートに到着して移住した際、足の踏み場もないくらいレコードを持ち込んだ。その際にWild Pitch社長からの「もうちょっと覚えやすい名前にしたほうがいいのではないか」というアドバイスに基づき、現在のDJプレミアへと名前を変更する。ギャング・スターのデビュー・アルバムは、1989年の『ノー・モア・ミスター・ナイス・ガイ』。
自身が所属するギャング・スターのみならず、クリスティーナ・アギレラ、アフー・ラ(Afu-Ra)、ロイス・ダ・ファイブ・ナイン(Royce Da 5'9")、テフロン(Teflon)など、メインストリームやアンダーグラウンドを問わない精力的なプロデュース活動を続ける。また Year Round Records というレーベルも立ち上げ、かねてからの念願だった 「自分のレコードレーベルを持つ」という夢も叶えている。DJプレミアが手がけた楽曲は、リミックスを含めるとおよそ500曲に及ぶ。