『35年目のラブレター』は、小倉孝保によるノンフィクション[2]。2024年4月18日に講談社より刊行された[2]。
2025年に映画版が公開予定[3]。
あらすじ
西畑保は貧しさが起因となり、お金を盗んだと誤解され、教職員や同級生からいじめを受け、小学2年生[注釈 1]を最後に学校に通わなくなる。その影響から字の読み書きが困難となり、そのことが理由で様々な場所でいじめや差別を受けた。皎子と出会って結婚してからも読み書きができないことを隠してきたが、回覧板に自身の名前を書けなかったことで露呈する。保はこのことを理由に離婚を覚悟していたが、皎子はその事実を受け入れて保に文字の読み書きを教えることとなる。寿司屋を定年退職後、長年自分を支えてくれた皎子にラブレターを書くために、保は夜間中学に通う決意を固める。
本作執筆までの経緯
2003年、応募企画「60歳のラブレター」(住友信託銀行主催)にて西畑保の投稿が金賞[注釈 2]に選ばれる。
2020年11月3日、『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)にて西畑夫妻の軌跡を紹介。そこで同番組司会者の笑福亭鶴瓶との繋がりができる。
2021年、鶴瓶の弟子である笑福亭鉄瓶が「ノンフィクション落語」の第1作として、西畑への取材に基づいた『生きた先に』を創作。その口演の記事を小倉孝保が目にして、西畑や鉄瓶などへの取材・執筆を始める。
書誌情報
映画
2025年3月7日に公開予定[3][4]。監督は塚本連平、主演は笑福亭鶴瓶[3][4]。撮影は奈良県奈良市や大和郡山市で行われた[5][6]。
キャスト
スタッフ
脚注
注釈
- ^ 西畑は1935年度生まれのため、正確には国民学校初等科2年生。
- ^ 最高賞「ラブレター大賞」に次ぐ入選作品で、2005年春発表の第5回では15点選出。
出典
外部リンク
- 原作
- 映画