この項目では、2015年シーズンのJ2リーグ(J2)について述べる。
J2として17年目を迎えるとともに、Jリーグが3部制となって2度目のシーズンとなった。このシーズンから明治安田生命保険相互会社とJリーグ全体のタイトルスポンサーとしての契約(Jリーグタイトルパートナー契約)を締結し[1]、リーグ戦の名称を「2015明治安田生命J2リーグ(2015 MEIJI YASUDA J2 LEAGUE)」とすることとなった[2]。規約上の名称もこれまでの「Jリーグ ディビジョン2」から変更された。ただし、Jリーグ公式の用語集(ターミノロジー)上は「明治安田生命J2/Jリーグディビジョン2」の形で併記されている[3]。
前年に続きJ1・J2に参加する40クラブの22歳以下の選手を対象としたJリーグ・アンダー22選抜が作られ、下位リーグであるJ3リーグ (J3) へ参加した[4]。
2014年12月16日にスケジュールの概要が発表された[5]。3月8日開幕、11月23日閉幕の42節・合計462試合で争われた。
2015年シーズンのJ2のクラブ数は前年までと同じ22。2014年のJ1で16位の大宮アルディージャは2004年以来11シーズンぶり、17位のセレッソ大阪は2009年以来6シーズンぶり、18位の徳島ヴォルティスは2013年以来2シーズンぶりの降格。2014年J3優勝のツエーゲン金沢が初昇格[8]。
特記なき場合、監督代行はトップチームのヘッドコーチが務めている。
昇降格の要件を含めて前年からの変更点はない。
この年のJ2は、前年のJ1で優勝候補とすら目されながら降格の憂き目に遭ったC大阪、10年ぶりのJ2降格となった大宮が参戦し、前シーズン昇格プレーオフで涙を呑んだ磐田・千葉らを加えて戦前から混戦が予想されていた[43] が、序盤戦で台風の目となったのは2014年のJ3を制してJ2昇格を果たしたばかりの金沢だった。知名度の高い選手はいないものの、ブロックを作ってしっかり守り、質の高いセットプレーで効率よく得点を挙げるスタイル[44] で、開幕節こそ大宮に惜敗したものの、第4節から6連勝を含む13戦負け無し(8勝5分)となるなど波に乗り、第11節では首位に立つなど躍進を見せる。しかし、中盤以降は14試合連続失点を喫するなど守備にほころびが目立ち、序盤とは逆に第20節から19戦勝ち無し(12分7敗)となって[45] 首位争い・昇格プレーオフ争いから脱落した。
金沢に替わって首位戦線の主役に躍り出たのは、序盤こそもたついたものの渋谷洋樹監督の掲げる「負けないサッカー」が浸透した大宮である。着実に勝ち点を積み上げ、第15節で首位を奪うとそこから独走態勢に入り、第29節終了時点では2位磐田と勝ち点差16まで開き[46]、優勝は時間の問題とさえ思われた。ところが、大宮は第29節から4節未勝利(1分3敗)、連勝の後第35節から再び4戦未勝利(2分2敗)と勢いが止まる。ここにジェイの加入で前田遼一の穴を埋め、年間を通じて安定した戦いぶりを見せた磐田と、開幕3連敗で一時は最下位に沈むものの、この年監督に就任した井原正巳による守備の再構築と途中加入のFWウェリントンを軸とした攻撃がかみ合い、第25節以降の10試合で6勝3分1敗というハイペースで勝ち点を一気に積み上げた福岡の2チームが絡み、40節終了(残り2節)の時点で大宮と磐田の勝ち点差が2、磐田と福岡の勝ち点差が2という混戦状態となる。迎えた第41節、大宮はホームで大分に0-2からの逆転勝ちを収め、磐田がホームで横浜FC相手にスコアレスドローとなったため、大宮の優勝・J1自動昇格が決まる[47]。福岡はホームで愛媛相手に勝利し、磐田と福岡の勝ち点が並んだ状態で最終節(第42節)を迎えることになった[47]。迎えた最終節、磐田は大分相手に後半アディショナルタイム突入直前に同点に追いつかれるものの、直後にMF小林祐希が勝ち越しゴールを挙げて何とか振り切り、4得点を挙げて岐阜に勝利した福岡を得失点差でかろうじて交わして2位となり、J1自動昇格を果たした[48]。福岡はリーグ戦8連勝(12戦負け無し=11勝1分け)でシーズンを終えたが、自動昇格には一歩及ばず昇格プレーオフに回ることとなった[49]。
一方、その他の昇格プレーオフ争いは、磐田・福岡と自動昇格圏の2位を争いながら、ラスト10試合でわずか2勝(4分4敗)と2位争いから脱落したC大阪が第39節終了時点で自動昇格の可能性がなくなり[50] 昇格プレーオフ進出を確定(最終順位は4位)。5位には、この年監督に就任した木山隆之の掲げた「シンプルに相手より走る」「ボールを奪われたら5秒以内に取り返す」ハードワークサッカーを浸透させ、終盤にかけて着実に順位を上げた愛媛[51] が入り、クラブ初の昇格プレーオフ進出を決めた。残る一つの枠は最終節を前に勝ち点差2の中にひしめく長崎・東京V・千葉の三つどもえの争いとなったが、最終節で3チームそろって敗れ、6位の長崎が昇格プレーオフに滑り込んだ[52]。最終戦で長崎に勝った北九州が東京V・千葉を上回って7位となった。
中位以下では、前年J1から降格した徳島が序盤戦の低迷が尾を引いて14位にとどまったほか、前年まで昇格プレーオフ争いに絡んでいた京都は序盤に崩壊した守備がシーズン途中で就任した石丸清隆の下で一定改善されたが、ベテランを外したことで勝ちきるゴールを奪えず、残留争いに巻き込まれてしまう[53]。残留争いは京都に加え、水戸・岐阜・大分・栃木の争いとなったが、シーズン途中での柳田伸明への監督交代も効果なく、最終節を前に、システムの頻繁な変更も有効でなかった大分と、シーズン中盤で倉田安治に監督交代後ヘッドコーチの上野優作が辞任するなどピッチ内外で迷走を続けた栃木[54] の2チームの21位以下が確定し、最終節で大分の21位(J2・J3入れ替え戦出場)と栃木の最下位(J3自動降格)が決定した[55]。
最終更新は2015年11月23日の試合終了時 出典: J.League Data Site
最終更新:2015年11月23日出典: J. League data註記:† 前シーズンはJ1。‡ 前シーズンはJ3。
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