(84522) 2002 TC302

(84522) 2002 TC302
2015年にハッブル宇宙望遠鏡により撮影された2002 TC302
仮符号・別名 2002 TC302
見かけの等級 (mv) 20.5[1]
分類 太陽系外縁天体
軌道の種類 散乱円盤[要出典]
海王星と2:5で共鳴[2][3]
発見
発見日 2002年10月9日
発見者 NEATの一チーム(メンバーは以下の通り)
マイケル・ブラウン
チャドウィック・トルヒージョ[4]
デイヴィッド・ラビノウィッツ[要出典]
軌道要素と性質
元期:2019年4月27日 (JD 2458600.5)
軌道長半径 (a) 54.9720 AU[5]
近日点距離 (q) 39.0499 AU[5]
遠日点距離 (Q) 70.8940 AU[5]
離心率 (e) 0.2896[5]
公転周期 (P) 148871日/407.59 [5]
軌道傾斜角 (i) 035.082 [5]
近日点引数 (ω) 087.189 度[5]
昇交点黄経 (Ω) 023.881 度[5]
平均近点角 (M) 324.510 度[5]
前回近日点通過 1644年頃
次回近日点通過 2058年頃
最小交差距離(地球) 38.2491AU[5]
最小交差距離(木星) 34.8743AU[5]
物理的性質
質量 (0.78 - 18) ×1020 kg[要出典]
平均密度 2.0? g/cm3[要出典]
表面重力 0.12 - 0.33? m/s2[要出典]
脱出速度 0.22 - 0.63? km/s[要出典]
自転周期 5.41時間[5]
絶対等級 (H) 3.9[5]
アルベド(反射能) 0.115+0.047
−0.033
[6]
色指数 (B-V) 1.03[7]
色指数 (V-R) 0.67[7]
大きさ 584.1+105.6
−88.0
km[6]
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(84522) 2002 TC302 は、将来的に準惑星冥王星型天体)に分類される可能性がある太陽系外縁天体の一つ。2002年10月9日アメリカ航空宇宙局 (NASA) の地球近傍小惑星追跡プログラム (NEAT) のマイケル・ブラウンらのチームにより、パロマー天文台で発見された[4]。海王星と2002 TC302とは2:5で軌道共鳴をしている[2]

物理的特性

(84522) 2002 TC302は絶対等級が3.9という値を持つ[5]。直径は584.1+105.6
−88.0
kmと推定されている[6]スピッツァー宇宙望遠鏡の観測によると(84522) 2002 TC302は以前は直径が1145.4+337.4
−325.0
kmあり[8]準惑星であったのではないかと推定されている。これは高く見積もりすぎており、背景の明るい星がたまたま近くにあったため、スカイ引きを行うに十分ではなかったからである[6]。ブラウンはスピッツァーの測定について大きな誤差があると考え、準惑星であるかについてはnear certainly(ほぼ確実)よりかはlikely(ありそうだ)であると考えている[9]。赤いスペクトルを示すため(84522) 2002 TC302の表面には氷がほぼない[8]

太陽系外縁天体と2002 TC302の比較。

(84522) 2002 TC302の自転速度は5.41時間で、光度曲線の振幅は0.04 ± 0.01等級である[10]

軌道

(84522) 2002 TC302は次に2058年に近日点に来る[5]。近日点の位置は太陽から39.1AUの位置であり、冥王星軌道長半径にほぼ等しい[5]。その軌道から散乱円盤天体に分類される[要出典]

非常に長い軌道をとるため、(84522) 2002 TC302は10月終わりに太陽との位置にあり、視等級は20.5になる[1]

軌道共鳴

小惑星センターとDeep Ecliptic Survey(英語版)(DES)は海王星と2:5で軌道共鳴をしていることを示している[2][3]。共鳴により海王星が5回公転するごとに2回公転する。

静止画像

海王星を固定した時の(84522) 2002 TC302の動き。海王星は7時の方向にある青い点である。
動画

海王星を固定した時の(84522) 2002 TC302(赤)と冥王星(灰色)の動き。海王星は4時の方向にある白い点である。

脚注

  1. ^ a b (84522) 2002 TC302”. Minor Planet Center (2010年7月23日). 2010年10月24日閲覧。
  2. ^ a b c Marc W. Buie (2007年9月16日). “Orbit Fit and Astrometric record for 84522”. SwRI (Space Science Department). 2019年12月26日閲覧。
  3. ^ a b MPEC 2009-C70 :Distant Minor Planets (2009 FEB. 28.0 TT)”. Minor Planet Center (2009年2月10日). 2019年12月26日閲覧。
  4. ^ a b Marsden, Brian G. (2002年11月7日). “MPEC 2002-V26 : 2002 TC302”. 小惑星センター. Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics. 2019年12月26日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p JPL Small-Body Database Browser: 84522 (2002 TC302)”. 2019年12月26日閲覧。
  6. ^ a b c d Fornasier, S.; Lellouch, E.; Müller, T.; Santos-Sanz, P. et al. (July 2013). “TNOs are Cool: A survey of the trans-Neptunian region. VIII. Combined Herschel PACS and SPIRE observations of 9 bright targets at 70–500 µm”. Astronomy & Astrophysics 555. doi:10.1051/0004-6361/201321329. A15. https://arxiv.org/pdf/1305.0449v2.pdf. 
  7. ^ a b Tegler, Stephen C. (2006年1月26日). “Kuiper Belt Object Magnitudes and Surface Colors”. 2006年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月26日閲覧。
  8. ^ a b John Stansberry; Will Grundy; Mike Brown; Dale Cruikshank; et al. (2007). "Physical Properties of Kuiper Belt and Centaur Objects: Constraints from Spitzer Space Telescope". arXiv:astro-ph/0702538
  9. ^ Michael E. Brown. “How many dwarf planets are there in the outer solar system? (updates daily)”. カリフォルニア工科大学. 2019年12月26日閲覧。
  10. ^ Thirouin, A.; Ortiz, J.L.; Campo Bagatin, A.; Pravec, P. et al. (21 August 2012). “Short-term variability of 10 trans-Neptunian objects”. Monthly Notices of the Royal Astronomical Society 424 (4): 3156–3177. doi:10.1111/j.1365-2966.2012.21477.x. https://arxiv.org/pdf/1207.2044.pdf. 

関連項目

外部リンク

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