阿保神社(あおじんじゃ)は、大阪府松原市阿保5丁目にある神社[1]。海泉池の北側に位置する[2]。祭神は菅原道真(本殿)、阿保親王(阿保親王社)、市杵島姫命(厳島神社)の三神。旧社格は村社[3][4]。境内には1200年前の阿保親王お手植えと伝わる大くすの木、めおとくすの木、社務所横のくすの木の3本のご神木がそびえる[5]。
阿保神社、屯倉神社、柴籬神社、布忍神社、我堂八幡宮(ここまで松原市)、阿麻美許曽神社(大阪府東住吉区)の6社で「開運松原六社参り」を行っている[6][7]。
海泉池の北側に展開する阿保集落にある阿保親王邸宅跡の西方にあり[8]、創建は明らかではない。社伝によると本殿は慶長13年(1608年)の再建を記す棟札があったと伝えるが現在では所在不明であり、その後の記録も見出されていない[9]。「阿保(あお)」の名は阿保親王に由来し[5][3]、本殿前には「史跡阿保親王住居址」の石碑が建つ[10]。阿保茶屋の近くにある稚児が池(親王池)は、阿保親王が農民のために築いたと伝わる[11][3]。
1872年(明治5年)には近代社格制度で村社に列せられた[3]。明治・大正・昭和にかけて、松原では村人らによる村相撲が盛んであり、阿保神社、屯倉神社、柴籬神社などの神社に土俵が設けられた[12]。
2022年(令和4年)1月[13]、約150年ぶりに大鳥居が建て替えられた[6]。