鈴木 俊宏(すずき としひろ、1959年〈昭和34年〉3月1日 - )は、日本の実業家。学位は修士(東京理科大学)。スズキ株式会社代表取締役社長(第5代)、公益財団法人スズキ教育文化財団理事長(第2代)。
日本電装株式会社での勤務を経て、スズキ株式会社副社長、スズキ株式会社最高執行責任者(第4代)、スズキ株式会社最高経営責任者(第2代)などを歴任した。
来歴
生い立ち
1959年3月1日、静岡県浜松市にて鈴木修の長男として生まれる。最終学歴は、東京理科大学大学院理工学研究科修士課程修了。
実業家として
1983年4月、トヨタグループに属する日本電装に入社した。当時の同僚に小説家の東野圭吾らがいた。
1994年1月、スズキに入社した。以降は主に生産、商品企画、経営企画、国外営業などといった分野を手掛けた。2003年4月、スズキの商品企画統括部の部長に就任した。同年6月、スズキの取締役の一人として名を連ねた。2006年6月にはスズキの専務役員に就任した。また、2011年4月からはスズキの経営企画委員を務めるとともに、経営企画室の室長を兼務した。同年6月、スズキの代表権を持つ取締役の一人となり、同時に副社長に昇任した。2013年10月にはスズキの社長補佐に就任するとともに、海外営業を担当することとなった。2015年6月、父である鈴木修の後任としてスズキの社長に就任するとともに、新設された役職である最高執行責任者も兼務することとなった[1]。2016年6月からは、社長と最高執行責任者に加えて最高経営責任者も同時に兼務することになった。2018年6月、最高経営責任者や最高執行責任者といった役職が廃止されることになり両役職を離れたが、以降も引き続き社長を務めている。
2022年日本自動車工業会副会長[2]。
人物
父親である鈴木修譲りの現場主義を貫いている[3]。
また近年では地域産業の発展を目指す軽トラ市にも父親の鈴木修と共に駆け付けて参加している[4]。
2016年、大型自動二輪免許を取得。2017年には浜松市主催のバイクイベントに参加[5]。
家族・親族
鈴木家はスズキの創業家として知られており、多くの実業家を輩出している。鈴木俊宏の曾祖父である鈴木道雄は鈴木式織機製作所を創業し、のちに鈴木式織機を経て鈴木自動車工業を設立した実業家である。俊宏の祖父の鈴木俊三は、道雄の長女と結婚して鈴木家の婿養子となり、鈴木自動車工業の第2代社長を務めた。俊宏の父である鈴木修は、俊三の長女と結婚して鈴木家の婿養子となり、鈴木自動車工業、および、スズキの社長を務めた。また、修の長女と結婚した小野浩孝は、通商産業省からスズキに転じたものの夭折した。また、俊三の実家である木村家は鋳物業を営んでおり、技術者や学者を多く輩出している。生物学者の木村資生、および、化学者の木村克美は、いずれも俊三の甥にあたるため、俊宏からみると従伯父となる。そのほか、鈴木自動車工業の第3代社長を務めた鈴木實治郎は道雄の三女と結婚しているため、俊宏の大叔母の夫にあたるなど、著名な係累縁者が多数存在するため、下記の一覧では俊宏の親族に該当する者のみ記載した。
系譜
- 赤地に太字が本人である。
- 係累縁者が多いため、鈴木俊宏の親族に該当する著名人のみ氏名を記載した。
略歴
脚注
関連項目