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都市観光 (としかんこう)とは、都市 が観光 の対象となること。
概要
都市観光は都市の有する歴史 的・文化的 遺産 を活かした文化的空間 とみなし、現代都市 としての機能 、景観 、娯楽 、商業 、サービス 等を観光資源 と位置づけることができる。
名所 ・旧跡 を見るといった従来型の「観光」ばかりだけでなく、芸術 、アミューズメント 、ショッピング 、飲食を楽しんだり、その都市の町並み や文化遺産 など歴史・文化 に触れたり、市(いち)などを訪れ市民の暮らしに接し、地域の人々と交流するなど、都市の様々な魅力を体験する事を総称した概念、また、その活動。アーバンツーリズム と呼ぶ事もある。
ヘリテージツーリズム のように遺産の商品化 が推進される中、都市も都市遺産 として遺産 ブーム にあやかりアーバンツーリズムの主力になるよう図られており、都市観光による経済循環 や雇用 も伴わせる。
比較的新しい概念であるが、最近、大都市を中心に政策目標に掲げる地域や地方自治体 もみられるようになってきた。
研究
都市観光はイギリス ボーンマス大学 (英語版 ) のスティーブン・ペイジ(Stephen J. Page)らによって1990年代に提唱されたものであるが、都市文化 (英語版 ) に憧れる地方在住者が都会を目指す「おのぼりさん」(英語ではcountry cousin )は洋の東西を問わず昔から見られた生理的欲求 であるとの反証もある。
都市観光が注目されるようになったことをジョン・アーリ は、「ポストモダン と情報化社会 による価値観 や消費文化 (英語版 ) の多様化にある」とし、対極的なアグリツーリズム も同時期に発生しているとされる。
一方で都市観光は一過性のものではあるものの、都市部への一極集中を助長し、環境負荷 や都市環境破壊 を招く素因になりかねないとの危惧もある。
関連項目