轡神社(くつわじんじゃ)は、東京都板橋区の神社。
概要
創建年代は不明である。1180年(治承4年)、源義経が平泉から鎌倉に馳せ参じる途上、義経を乗せた馬が当地で倒れてしまった。義経は新しい馬で先を急いだが、倒れた馬はそのまま亡くなったので、馬を葬り、轡を外して祀ったという[1]。
一説では徳川家康が当地で休憩し、休憩後に残された馬の轡を祀ったことからきているという[2]。江戸時代は「轡権現」と呼ばれていた。なお付近には、家康の竹杖を祀る「竹根(竹丈)権現社」という神社もあったが、現在は氷川神社 (板橋区氷川町)に合祀されている他、板橋区仲宿に現存している。
明治時代の神仏分離政策により、「轡神社」に改称された。
義経の馬が「ゴホンゴホン」と咳して倒れたことから、百日咳を治すご利益があるとされ、多くの参拝者で賑わっていた[1]。
氏子区域
交通アクセス
脚注
- ^ a b 板橋区教育委員会 編『いたばしの神社 (文化財シリーズ第36集)』板橋区教育委員会、1981年、97-98p
- ^ 轡神社板橋区産業経済部くらしと観光課
参考文献
- 板橋区教育委員会 編『いたばしの神社 (文化財シリーズ第36集)』板橋区教育委員会、1981年
- 馬場憲一 著『板橋区史跡散歩 (東京史跡ガイド19)』学生社、1993年