輝く日を仰ぐとき(かがやくひをあおぐとき,典:O store Gud)はアメリカとイギリスで普及した、スウェーデンの賛美歌。
原作者は、カール・グスタフ・ボーベリー(1859-1940)である。1885年ころ夏に、スウェーデン南東部海岸のモンテステロス付近をおとずれた時に、激しい雷雨に見舞われたが、まもなく雷雨は上がり、小鳥が再び歌い始めて、入り江のなかから教会の鐘の音が水面を伝わって響いていくるのを聞いた時、神の創造のわざと、神のあがないに心を打たれて、思わずひざまづき神を賛美してこの歌詞を作った。この時の9節の歌詞が、定期刊行物に発表された。数年後に、作者はスウェーデン南西部ヴェルムランド地方で、この曲が民謡曲に合わせて歌われているのを聞いた。
後に、ドイツ語に訳されて、原語のままアメリカに伝えられた。1925年に英訳されて、1931年のスウェーデン系の教派の讃美歌集に収録されているが普及しなかった。
ドイツ語からロシア語に訳されたこの歌を、1948年にイギリス人宣教師が聞いて、ロシア民謡と勘違いして、英訳したのが、1949年に発表された。
1951年のアメリカのロングアイランド州ストーニー・ブルック聖書集会で用いられ、ビリー・グラハムのクルセード伝道の音楽家クリフ・バロウズがロンドン・クルセード集会中にこの歌を発見した。それ以来急激に普及した。1960年のen:The Christian Heraldでは、第四位の人気投票の結果だった。
日本では、中田羽後が訳詩・編集をして、聖歌に発表した。日本でのビリー・グラハム国際大会で聖歌隊によって歌われて有名になった。
歌詞
- 輝く日を仰ぐとき 月星(つきほし)眺(なが)むるとき 雷(いかずち)鳴り渡るとき まことの御神(みかみ)を思う 我が魂(たま) いざたたえよ おおいなる御神を 我が魂 いざたたえよ おおいなる御神を
- 森にて鳥の音を聞き そびゆる山に登り 谷間の流れのこえに まことの御神を思う 我が魂(たま) いざたたえよ おおいなる御神を 我が魂 いざたたえよ おおいなる御神を
- 御神は世人(よびと)を愛し 一人の御子を下(くだ)し 世人の救いのために 十字架にかからせたり 我が魂(たま) いざたたえよ おおいなる御神を 我が魂 いざたたえよ おおいなる御神を
- 天地(あめつち)造りし神は 人をも造り替えて 正しく清き魂 持つ身とならしめ給う 我が魂(たま) いざたたえよ おおいなる御神を 我が魂 いざたたえよ おおいなる御神を[1]
所収
参考文献
関連項目
脚注
- ^ “輝く日を仰ぐとき(新聖歌21番)”. さんびかし (2017年2月11日). 2021年1月22日閲覧。