西応寺(さいおうじ)は、東京都新宿区にある真宗大谷派の寺院。
歴史
1607年(慶長12年)、周桂によって開山された。周桂は駿河国府中(現・静岡県静岡市)の生まれで、徳川家とは特別な関係[1]にあり、後に家康が周桂の庵に立ち寄った際、家康より土地を賜ったという(これまでは借地であった)[2]。
元々は麹町(現・紀尾井町)に位置していたが、1635年(寛永12年)に現在地に移転した[2]。
旧地は、明治以降に行政裁判所となり、戦後は司法研修所別館を経て、現在は城西大学・城西国際大学東京紀尾井町キャンパス1号棟となっている。
寺宝として、家康の団扇や脇差などがある[2]。
墓地には、剣客の榊原鍵吉、落語家の七代目春風亭柳枝、日本舞踏家の花柳寿美、和算家の藤田貞資の墓がある[2]。
交通アクセス
脚注
- ^ 『寺社書上』によれば「乍恐上様御由緒も御座候者之由」とある。
- ^ a b c d 新宿区立図書館 編『四谷南寺町界隈(新宿区立図書館資料室紀要5)』新宿区立図書館、1971年、p29-33
参考文献
- 新宿区立図書館 編『四谷南寺町界隈(新宿区立図書館資料室紀要5)』新宿区立図書館、1971年
関連項目