西川 魯介(にしかわ ろすけ)は、日本の漫画家。代表作に『屈折リーベ』、『野蛮の園』等。
宮城県出身。宮城工業高等専門学校卒業。徳間書店の『月刊少年キャプテン』にて西川露介のペンネームで投稿した「すべて機械じかけ」がTOKUMAコミック大賞即決月間賞、第5回TOKUMAコミック大賞佳作を受賞しデビュー。同誌1996年11月号からの『屈折リーベ』が初連載となる。当時はマイナーであった嗜好の「眼鏡っ娘萌え」をテーマにした『屈折リーベ』以降、フェティシズムが意識された作品を発表している。
マニア向けの漫画家を自認している[1]。伊藤伸平のアシスタント経験があり、西川同様「眼鏡フェチ」として知られる田丸浩史と交友を持つ。
以下のとおり日本SF大会において星雲賞コミック部門の参考候補作に挙げられた。
デビュー以来「眼鏡っ娘萌え」のキャラ造形を続けている。登場人物が眼鏡をかけている確率が極めて高く、成人向け描写における行為の最中でもけっして外す事はない。マニアックなネタを好み、細かなパロディをコマの隅や台詞まわしに仕込む。伝奇・怪異ものにも通じ、作風の基本はギャグ・コメディ漫画である一方、『なつめヴルダラーク』などに見られるようにクトゥルフ神話や人狼、妖怪などのオカルトモチーフをしばしば盛り込む。また銃器やメカの描写には一定の拘りが見られる。ナチス・ドイツ系ネタを特に好んで取り上げ、紙面随所へのドイツ語の書き込みも非常に多い。
得意とする学園コメディの多くは、『屈折リーベ』などの初期作品から一貫して、宮城県仙台市太白区周辺とおぼしき地方都市の高校「市立御堂平高校」を中心とする統一ワールドを舞台に描き続けている。この設定に乗る形で、掲載誌・出版社・対象年齢層などを飛び越え、別々の作品に共通キャラクターを出演させることも多く、多数の主要キャラクター間で同級生・縁戚等の錯綜した相関関係が構築されている。
この「御堂平ワールド」では、通常の学園コメディのほか、オカルト系の伝奇コメディも展開され、混沌とした様相を呈していた。ただし、2007年の「怪物さん」完結に際し、「御堂平ワールド」で起きた種種のオカルティックなエピソードのうち一部については、存在しなかった事象として収斂してしまうような結末が提示された。
『兵器局非常識機材関連開発室ヴンダーカンマー』では戦争中のナチス・ドイツ、オカルト、眼鏡っ子萌えの世界観を展開した。
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