西大村(にしおおむら)は、長崎県東彼杵郡の南部にあった村。近世における大村のうち「池田分」と称した地域を村域とした。1939年(昭和14年)に隣接する竹松村、大村町と合併し、改めて発足した大村町の一部となった。
現在の大村市西大村地区にあたる。
地理
- 山:池田山
- 島嶼:臼島、箕島(みしま)[1]、ガロー島[1]、ソーケー島[1]
- 河川:大上戸川(だいじょうごがわ)
- 溜池:池田溜池、狸ノ尾溜池
- 湾:大村湾
沿革
江戸期の大村は久原分と池田分、その両方に跨がる大村城下からなる地域であった。当村はこのうち池田分の地域にあたる。
地名
郷を行政区域とする。大字は設置していない。
- 池田郷
- 乾馬場郷
- 杭出津郷(くいでづ)
- 諏訪郷
- 並松郷(なみまつ)
- 松山郷
- 箕島郷(みしま)
- 森園郷
名所・旧跡
脚注
- ^ a b c 箕島・ガロー島・ソーケー島は大村市発足後、長崎空港の建設に伴い埋め立てられる事となる。現在、長崎空港の南西側には箕島時代の海岸線が僅かに残るが、ガロー島・ソーケー島は完全に埋め立てられており原形は残っていない。
※島嶼部の参考写真:USA-M4-27-3-167 1952年4月27日 米軍撮影の空中写真(国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス)
- ^ 大村の残部(玖島郷ほか4郷。江戸期に久原分と称した城下町を除く地域)の区域は大村として成立。
大村は1925年(大正14年)に大村町と合併し改めて発足した大村町の一部となり、自治体として消滅した。
参考文献
関連項目