袖ケ浦火力発電所(そでがうらかりょくはつでんしょ)は千葉県袖ケ浦市中袖2-1にあるJERAの天然ガス火力発電所。
概要
1974年に1号機が運転を開始、4号機までが建設された。2〜4号機の出力は国内最大規模の100万kWである。
発電設備
- 総出力:360万kW(2016年4月1日現在)[1]
- 敷地面積:約100万m2
- 発電方式:汽力発電方式
- 1号機(2022年4月から長期計画停止中 4月から2023年の2月まで再稼働中)
- 定格出力:60万kW
- 使用燃料:LNG
- 蒸気条件:超臨界圧(Super Critical)
- 熱効率:43.0%(低位発熱量基準)
- 営業運転開始:1974年8月
- 2号機
- 定格出力:100万kW
- 使用燃料:LNG
- 蒸気条件:超臨界圧(SC)
- 熱効率:43.5%(低位発熱量基準)
- 営業運転開始:1975年9月
- 3号機(2023年4月から長期計画停止中7月から再稼働)
- 定格出力:100万kW
- 使用燃料:LNG
- 蒸気条件:超臨界圧(SC)
- 熱効率:43.5%(低位発熱量基準)
- 営業運転開始:1977年2月
- 4号機
- 定格出力:100万kW
- 使用燃料:LNG
- 蒸気条件:超臨界圧(SC)
- 熱効率:43.5%(低位発熱量基準)
- 営業運転開始:1979年8月
廃止された発電設備
緊急設置電源
2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震と津波により複数の発電施設が被災し、電力供給力が大幅に低下したため、緊急設置電源が新設された[2][3]。
電力需給が逼迫した際に稼働していたが、被災火力発電所の復旧等により、2013年3月31日に全て廃止された[4]
。
- 1号系列ガスエンジン(緊急設置電源)(廃止)
- 発電方式:ガスエンジン発電方式(内燃力発電)
- 定格出力:11万2,200kW(1,100kW × 102台)
- 使用燃料:LNG
- 営業運転期間:1-1~102号:2011年7月12日 - 2013年3月31日
付随施設
発電所内には貯蔵タンクを18基有するLNG基地も建設されており、五井火力発電所及び姉崎火力発電所などへ供給をしている他、近隣の工場に対してLNGの販売も行っている。LNGは東京電力が調達した上で、隣接する東京ガス袖ケ浦LNG基地に気化作業を委託している。
接続送電線
アクセス
出典
- ^ 東京電力 袖ケ浦火力発電所
- ^ 供給力確保に向けた緊急設置電源の新設について 2011年4月15日
- ^ 電気の供給力確保に向けた取り組み(3) 新たな電源設備の緊急設置
- ^ 東日本大震災における発電設備に関する復旧計画 (PDF)
関連項目
外部リンク