行宗 蒼一(ゆきむね そういち、1943年 - )は、マルチジャーナリスト、元NHKアナウンサー。1980年代にNHKを退職し内部告発した著作『NHKはもういらない!』を出版したことで知られる。
人物
早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、1966年に日本放送協会(NHK)へ入局。
NHKではアナウンサーとして、初任地の下関放送局(現:下関支局)を皮切りに、釧路局を経て前橋局に赴任。前橋局ではNHK-FMのローカル番組『TPリクエストアワー』でディスクジョッキーを務め、NHKらしからぬDJぶり[1]を披露して話題となった。1981年、山形局に転勤。
翌1982年8月にNHKを退職してフリーとなる。同年10月1日に『NHKはもういらない!』を刊行、1984年4月22日に雑誌『話の特集』臨時増刊『さよなら さんかく NHK』を編集し、NHK批判を展開する。
その後、1980年代にはテレビ朝日『アフタヌーンショー』のレポーターを務める。
1980年代後半から1990年代前半にかけては、東京都内の地下鉄乗り換えマップの製作に携わり、1989年『大東京地下鉄のりこなしバイブル』、1993年『東京地下鉄早わかりBOOK』を刊行。
中小企業診断士の資格を持つ[2]。早稲田大学オープンカレッジ講師も務めた。
2000年代には、還暦を前に夫婦でスペインのバルセロナへ移住し、2015年にその顛末を綴った『熟年夫婦のスペイン行き当たりばったり移住記』を、『地球の歩き方』シリーズを出版するダイヤモンド・ビッグ社から刊行した[1]。
著書
単著
編著
- 行宗蒼一(編著)「さよなら さんかく NHK」『話の特集』1984年4月臨時増刊、話の特集、1984年4月22日。
脚注
関連項目