蒔田 尚昊(まいた しょうこう、1935年〈昭和10年〉3月13日 - 2024年〈令和6年〉12月26日)は、日本の作曲家、編曲家である。別名︰冬木 透(ふゆき とおる)名義を用いる。
満洲国の首都新京出身[1]で、14歳で母の郷里広島県へ戻る。広島県北の高校から広島市内の広島観音高等学校へ転校[2]して卒業する。1952年創立のエリザベト短期大学作曲科に入学し、宗教音楽専攻科を修了[1]する。卒業後に、TBS(当時ラジオ東京)へ入社して効果音を担当しつつ、国立音楽大学作曲科に編入[1]する。TBS社員の立場で連続テレビドラマ『鞍馬天狗』の音楽を任されたことが劇伴作曲家デビューとなった[1]。
合唱曲、特に児童合唱のための作・編曲が多い。クリスチャンであり、宗教曲(キリスト教)も書いているほか、広島の世界平和記念聖堂にオルガンが設置されたことをきっかけとしてオルガン楽曲も手掛け、1970年の大阪万博では、バチカン市国キリスト教館のオルガンコンクール作曲部門で最高位を獲得した[3]。
映画・テレビの音楽を担当する際は、冬木透の名前を用いる。この分野では、『ウルトラセブン』に始まるウルトラシリーズや、NHKの連続テレビ小説『鳩子の海』などが知られる[1]。
『帰ってきたウルトラマン』の防衛隊・MATのテーマで流れる男声コーラス「ワンダバ」は、その後のウルトラシリーズの防衛隊音楽に大きな影響を与えた。
『ウルトラマンA』第51話「命を吸う音」では、バイオリン教室の教師役で出演している。
クラシック音楽にも精通しており、その流用も多く行った。『ウルトラセブン』の最終回ではシューマンのピアノ協奏曲を流用したほか、フィンランドを舞台としたアニメ『牧場の少女カトリ』の劇伴使用曲は、そのほぼ全曲がフィンランドの作曲家シベリウスの作品からの編曲であった。
1964年から桐朋学園大学音楽学部・作曲理論科で33年間教鞭をとり、多くの音楽家を育てた[4]。
女優の岡本舞は娘である。
2024年12月26日、誤嚥性肺炎のため東京都内で死去[5]。89歳没[6]。
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