第102SS重戦車大隊(だい102SSじゅうせんしゃだいたい、ドイツ語: schwere SS-Panzerabteilung 102)とは第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ武装親衛隊に所属した部隊である。ノルマンディー上陸作戦で事実上壊滅した。1944年末期に第502SS重戦車大隊として再編成されたが、1945年春のハルベの戦いで壊滅した。
第二次世界大戦
1943年4月、武装親衛隊は東部戦線において、新型のティーガーIを運用する重戦車大隊の設立を命じた[1]。これらの重戦車大隊はSS装甲軍団に所属した。第102SS重戦車大隊は第2SS装甲軍団に所属した[2]。当初、これらの重戦車大隊は一つのティーガーIの中隊で構成されており、それぞれが装甲軍団傘下のSS装甲師団に所属していた[3]。1943年当時、第102SS重戦車大隊 ー 当時は前身である第2SS装甲師団 ダス・ライヒ傘下の第2SS装甲連隊 ー は14両のティーガーIを保有していた[3]。
ノルマンディー上陸作戦で連合軍が上陸に成功した後、部隊はノルマンディーに送られたが、戦闘によってほぼ完全に壊滅した。1944年9月、部隊は再編成のために本国に送還された。そして、ゼーネラーガー(英語版)にて第502SS重戦車大隊として再編成された。部隊はティーガーIIを保有し、オーデル・ナイセの戦いにおいてソビエト軍と対峙した。1945年のベルリンの戦いの間、部隊はハルべ・ポケットにおいて包囲され壊滅した。
脚注
- ^ Ripley, p. 230
- ^ Fey, p. xviii
- ^ a b Fey, p. 19
参考文献
- Fey, William [1990] (2003). Armor Battles of the Waffen-SS. Stackpole Books. ISBN 978-0-8117-2905-5
- Ripley, Tim (2005). The Waffen-SS at War: Hitler's Praetorians 1925-1945. Zenith Imprint. ISBN 0-7603-2068-3
武装親衛隊
武装親衛隊の編成